hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

拝むとは?

回答数回答 1
有り難し有り難し 5

よく分からないので、よろしくお願いします。
拝むとは、具体的にどういう事ですか?

辞書には、うやまって礼をすると書いてありますが
「ありがとう」という気持ちを持つことが拝むことにあたるのですか?


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

仏教の場合は「南無」

仏教で仏様などを拝むときは、「南無」の気持ちが基本です。
たとえば、阿弥陀仏という仏様を拝むときに「南無阿弥陀仏」と称(とな)えます。
「南無」は、元々はインドの言葉「ナモー」です。
南無は、「帰依」「帰命」と翻訳されます。
意味は、「尊敬します」「私の全てをお任せします」「頼りにしています」などです。
南無阿弥陀仏は、「阿弥陀仏さまを尊敬します」という意味です。
「南無三宝」という言葉もあります。
三宝(悟りたまえる仏、仏が教えたまえる法、教えを伝えたまえる僧)に帰依するという意味です。
仏・法・僧の三宝を拝むことは、仏教徒としての基本姿勢を表明することでもあります。

上記のように、仏教で拝むときは「南無」の気持ちが基本ですが、
それに加えて、仏様などにお願いごとをしたり、誓いを立てたり、祈ったり、「ありがとう」の感謝の気持ちの場合もあります。
例えば浄土宗で「南無阿弥陀仏」と言うときは、単に阿弥陀様を尊敬しますという意味だけでなく、阿弥陀様の力で極楽浄土に往生(来世に生まれかわる)させてくださいと願う気持ちもセットになります。

拝む体勢については、
合掌して頭を下げる拝み方や、正座から五体投地(額・両肘・両膝の5点を地面に着ける)して両手のひらを上に向けて拝むやり方もあります。

{{count}}
有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
このお坊さんを応援する

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ