物欲について
仏教に興味を持ち悟りについて考えるようになりました。
そして最近物に対する執着が薄れこだわりなどが無くなって来ました。
ですが、今まで物欲をエネルギーに仕事を行っていた部分もありそれが薄れてしまいました。お金のためではなくやりがいや人の為に仕事をしようとふうに考えたのですが、そうすると長時間の残業、休日出勤、出世競争などに矛盾を感じるようになりました。
今は自分のコントロールが難しいと感じている状態です。
どのように考えればよいのか、どうかご教示のほどお願い致します
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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だから言ったのに(笑)
梵天という我々衆生の代表者が悟りたてホヤホヤのお釈迦様のところに訪れて、悟った内容をみんなに教えてやってくれと頼んでくれたらしいのだが、お釈迦様は一旦断ったという。これを【説法躊躇】という。でも、やっぱり理解してくれる人もちょっといるかもしれないと考え直し、いよいよ布教に立ち上がり、最初は苦行時代のかつての仲間に語りかけた。これを【初転法輪】という。
ところで、なぜお釈迦様はせっかくの悟りを説く事をためらったのか。
それはズバリ「世の流れに逆らう」からだそうだ。つまり、一般世間を生きている人々の欲しているもの、目指しているものとはまるで真反対だからという事でしょう。だから、どうせみんなには解りっこないって。もしかすると、お釈迦様は、あなたのような人を見て笑ってるかもしれないね。「ほらぁ梵天さん、だから言ったのにぃ」って。
さて、世の中の道理【世間道】と仏教が説く【出世間道】の間でどう生きていくのか。
これは本当に本当の出家僧のいなくなってしまった日本仏教界に於いて、僧俗諸共に考えていかねばならない大きな大きな課題だと思う。
さあて、どうしようね。