認知症の魅力? ※お坊さまはどう思うかなぁ…
「認知症の魅力」そんなの綺麗事だ!
と思っている方が多いんだろうなぁ
と思うから「認知症の魅力?」も書いておこうと思う
介護も看護も関わる家族にとっては大きな負担
でも家族だから仕方ないし見捨てる訳にもいかず
「こんなに我慢してるのに!」「こんなに疲れ果ててるのに!」と思っている人も多いのだろう
私のポジティブおばあちゃんも全部が全部完璧な訳じゃない
暴言を吐いたり問題行動を起こしたりもする
家族の名前も分からなくなっている時には
お世話するおばのことも「◯ちゃんじゃない!」と不審者扱いもする
出かけたら疲れたもう帰ると言うのにお出かけしたくてしたくて堪らない
せっかく遊びに来てくれた人たちに対しても文句タラタラ早く帰れ!風になる
でもそれは本当に単なる「ワガママ」なのだろうか?
誰だって脳みそ萎縮したり出血や梗塞を起こしたら
若くたって「ワガママ」にもなることはある思うように動けなくなったりもする
介護や看護も必要になる
それがたまたま若い頃でなく老いてから起きているだけ
もちろん100歳過ぎてもおおらかでいられる人もいる
でも何かしら脳や体に病を患いつつ生きている
長生きしたくても長生きしたくなくても死ぬまで生きるしかない
暴言吐くのは認知症の人たちだけ?赤ちゃんなら子どもならOK?
赤ちゃんは完全介護状態でも可愛いからOK?
そんなことはないはず
産後うつで亡くなるママは今すごく多い
思春期に反抗期で暴言吐いた経験がある人も多いのでは?
私は残念ながら反抗期がなく親にとって何でも言う通りの「いい子」でどんな「ブランド品」よりも価値ある風に扱われてきた
だから今病気になって「今が反抗期だね!」と言われてしまう
歯痒い気持ちにもなるけど
それだって仕方ないことだし親の気持ちも分からなくもない
私は存在を消し消されて生きているけど
私が病気だと親が明かしている人の前では平気な顔して「私は家ではヘルパーさんやねん!」とか言う
私は…何?って思ったりもするけど
その文句タラタラのポジティブおばあちゃんはどんなに「ワガママ」扱いされても
食べて寝てトイレ行って寝て文句言って寝て笑って寝て…
「ワガママ」扱いされていることにも気付かず精一杯生きている
人それぞれだけど
私はそんなおばあちゃんを誇りに思う
・仕事は資格より素質 ・鬱になろうが5才児ぐらい好奇心旺盛 ・順風満帆な人生より七転び八起きぐらいの人生がちょうどいい
職場で久しぶりに再会した人に「やっぱり~!」と言われることが苦痛
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質問者からのお礼
中田 三恵様、お返事ありがとうございます。
おばあちゃんは寂しがりなので、中田三恵様のことを知らないけれど、「会いたい」と思って下さる方がいるだけでもおばあちゃんは幸せなんじゃないかな?と思います。
おばあちゃんからしたら、中田三恵様も孫のような存在なのでは?
とても有り難いお言葉です。
どうもありがとうございます。