父の終わりが近づいてきたようです
父ですが、
心臓の調子が悪く、ペースメーカーを付ける手術を受けたのですが、
どうも、悪いところに悪いものが出来ており、装着できずに、
このまま心臓が止まるのを待つ…という
絶望的な状態になっています。
父は、ちょっと気になるのでもう一度検査をする、
という話になっていて、冷静だそうです。
しかし母は事情を聞いたので、大変に狼狽しています。
「元気になって帰宅する」と思い込んでいる父を
どうしても見れないようです。
母は、無駄に広い実家に、一人で暮らすことに不安があると
以前から言っていましたので、
突然来たこんな事態に、冷静ではいられないはずです。
私と弟は遠方に住んでいて、
日ごろは親の世話どころか電話すらしないです。
娘が同居して親の面倒を見るはずでは…と母にチクチク言われ、
心苦しく思っていました。
こんな時だから、すぐに駆け付けて励ますべきなのですが、
私も激しく狼狽しており、励ますなんて力が出せる気がしません。
母よりも激しくパニック起こすような気がします。
4月から私は職業訓練に通うことになったのですが、
その手続きや、娘の高校の説明会など…
ちょくちょく代えがきかない用事があり、
ゆっくり親を世話できない心もとなさも辛いです。
また、娘の私立の高校進学で、
貯金はゼロ、我が家は大赤字になっています。
用事のたびに自宅に戻りまた実家に……
とてつもなく金銭的に無理です。
行かなきゃいけないけど、
行けないというダメな要素しか思いつかず、
どうしたらいいのかと、不安と恐怖で震えが止まりません。
母にどういう言葉をかけたらいいのでしょうか。
お金なんて気にしないで、借金をしてでも行くべきでしょうか。
私の心を落ち着かせるにはどうしたらいいのでしょうか。
誰かにアドバイスをもらわないと、何も思いつきません。
まったく動けません。
いい年をして恥ずかしいですが…助けが欲しいです…。
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後悔しない選択を!
質問読ませていただきました。
お父様がいきなりの事態に陥り、大変動揺され、悲しまれてるのですね。
それと同時に、現実問題と自分の責任とに挟まれてどうしていいかわからなくなっておられるのですね。
心中お察しいたします。
さて、質問を伺う限りにおいては、お父様の容態は良くなく、猶予もあまりないようです。
ひょっとしたら、お父様が生きているうちに顔を合わせる機会というのは、もうないかもしれません。
また、ふうせんさんがなかなか遠方の実家に帰れない事情というのも、わからないでもありません。
「お金なんか借金してでも親の方が大切」という押しつけがましいことを、ふうせんさんの詳しい生活事情がわからない私からは申すことはできません。
ただ考えていただきたいのは、「どう行動すれば自分が一番後悔しないか?」ということです。
「父親が生きている間に会いたい」ということであれば、何とかして実家に戻れる方法を考えてみて下さい。ふうせんさんの事情もあるでしょうから、1回きりでも1日だけでもいいのではないでしょうか。
お父様とお母様に「こんな事情でなかなか戻ってくることが出来ないけど、顔を見たかったから何とかして戻ってきた」と正直に気持ちと事情を吐きだしてみて下さい。
そんなふうせんさんの気持ちが、両親にとってはとても嬉しいものですし、励みになるでしょう。
そしてお母さんを「何か気の利いたことを言って励まそう」と無理に思わなくても、一緒に悲しみ、涙し、気持ちを共有することだけでも、大きな助けとなるはずです。
また、「やはり自分は実家に戻る方が、後悔するだろう」ということでしたら、それはふうせんの考え抜いた末の結論ですから、尊重したいと思います。
しかし、「後悔先に立たず」ということだけは分かっておいて下さい。自分の選択の結果は、自分が背負っていかなければならないのです。
人生には大きな決断をしなければならないときが必ずあります。お辛いでしょうがその選択から目を背けず、「自分が後悔しないと思える」選択ができるように、落ち着いて考えてみて下さい。
何か少しでも参考にしてみて下さいね!