息子の自殺
高校生一年生の息子が自殺しました。
長男だったので厳しく躾をしてしまい、本人も親に甘えられなかったと思います。私は長男が心配だった半面、なぜこんなに学校から呼び出しされたり友達とトラブルを起こして親を困らせるのかと悩んでもいました。思春期になると私と喧嘩もしょっちゅうでした。
自殺をしたその日の夜に、私と大喧嘩をし罵りあい、私は息子に『あんたのその性格が嫌いだ!』と言ってしまいました。死ね!と言われたので、その時親として言っては言けない、
『お前がいなくなれ!』と私が発狂してしまいました。その後に本人は裸足でパジャマのまま、近くの線路に飛び込んでしまいました。
私が殺してしまった。悔やんでも謝ってももう遅くて
学校ではサッカー部でキャプテンも務めて、テスト前だったから友達や放課後に勉強もしていたようです。
なんにもわかっていない私でした。
息子の供養を一生していきたい、
どうしたら息子を救ってあげられますか。
どうしたら苦しみから解放してあげられますか。
毎日話しかけて亡くなったその時間に手を合わせていますが、本人の苦しみを取り除いてあげたい。
自殺をするとずっと苦しむって色々聞くので、
私が救ってあげたいのです。
救える供養の仕方を教えて下さい。よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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「供養」~供に養われる(救われる)
ご相談拝読しました。息子様のご命終に謹んでお悔やみ申し上げます。
南無阿弥陀仏
さて、まず「自殺をすると(本人が)(死後も)ずっと苦しむ」とか「自殺者は成仏できない」とかいうのはデマやガセと認識いただいてよいでしょう。特にネット上に溢れる根拠のないそうした言説は取り合わないようにご注意ください。
厳しく悲しく何とも言葉にし難い現実ですが、息子様はある意味で救われたのではないでしょうか。ずっとずっと苦しかったのでしょう。
学校でもご自宅でもそこが「自分を本当にまるごと受け止めてくれる場所」にはならなかったのかもしれません。
その苦しみの中でまさに命をかけて激しく生きる意味を問うた結果が最後の選択だったのではないでしょうか。
若さゆえの感情の起伏・激しさ・衝動性もあったのかもわかりません。しかし、息子様の最後の選択をそうしたものだけとしてしまうのはその命をかけた選択の重みが失われてしまう様にも思います。
「私が救ってあげたい、何とかしてあげたい、苦しまないようにしてあげたい」
その気持ちは誰にもらったものでしょうか?自分一人で何にも関係なく起こした気持ちでしょうか?そうではないですよね。
息子さんから、息子さんの最後の選択からもらった気持ちです。「供養」とは「供に養う」と書きますが、そういう意味で供養とは「私が亡き人を養う気持ち」ではなく、実は「亡き人に私が養われた気持ちに気づく」ことです。その気持ちはまた「仏法と出会う機会」も養ってくれるものです。
今、仏法に救われるべきは息子様ではなく千春様あなたなのです。あなたの苦しみをこそ、あなたのこれからの人生をこそ、仏法に出会って救われてほしいと願いをかけてくださっているのが仏様としての息子様です。
仏様とは「真実(本当に大切な事)」を教えてくれる存在です。千春様が息子様を仏様と見いだせた時に、息子様の成仏(救い)とご自身の救い(仏道を歩む人生)が開けてくるのです。
下記なども参考にしながら、共に仏法に息子様とご自身の救いを尋ねていきませんか?
一般財団法人リヴオン‐グリーフケア
https://www.live-on.me/
自死・自殺に向き合う僧侶の会
http://www.bouzsanga.org/
お悔やみ申し上げます。
南無阿弥陀仏。
命には終わりがあります。それがこの世の理です。とても辛く悲しいことですが。
しかし、この世での命が終わっても、その魂は浄土に行かれるのです。息子さんは浄土におられるのです。そしてあなた達を見守っているのです。
息子さんが今望んでいることは何でしょうか?
あなたへの恨みでしょうか?
そうではありません。残されたあなた達ご家族が後悔と悲しみのどん底に落ちることでもありません。
息子さんは、あなた達ご家族が自分の死によってバラバラにならないように、励まし合ってこの悲しみを乗り越えるように望んでいると私は思います。
息子さんに自死した事を後悔させないであげてくださいね。
息子さんの為にもご家族で心を合わせてくださいね。
そして、息子さんのことを祈りましょう。
私は浄土宗なので南無阿弥陀仏と唱えて祈りますが、あなた達はあなた達の宗派の方法で祈ってくださいね。
いつか息子さんと会うことができますように。
南無阿弥陀仏。
質問者からのお礼
あたたかい励ましを頂きましてありがとうございます。
なんと言いますか、息子は生きるのが辛かったと御助言いただいて、そうだったんだと
すっと心に落ちました。
息子は私の大事な子供です。優しい子でした。息の詰まるような振る舞いを私がしてしまったことを毎日謝りながら、御助言頂いたとおりに供養していきます。
感謝します。ありがとうございます。
御助言とあたたかい励ましをいただき、ありがとうございます。
今日で亡くなってからちょうど1ヶ月になります。辛く涙が出てしまい悔いる毎日でした。
息子が歩いただろう道と場所もいって息子が何を最後に思っていたんだろうか、寒かっただろうし裸足で痛かっただろうと
どんなに辛かったのか考えていました。
これからは息子がむこうの世界にちゃんと行けるように、息子が後悔しないように
御助言どおり供養したいと思います。
本当にありがとうございます
感謝いたします