未熟な親で
大学生になる娘と、普通に接せられません。
高校生までは仲良くもあり、過干渉でもありました。大学生になり、自由を求めてくること、放任してほしいことなど訴えられ、何度も何度もぶつかり合っています。
私も心では見守り隊になるべきだと認識していますが、やはり、口出しを我慢すると、表情や態度がぎこちなくなり、雰囲気を悪くしてしまいます。そして結局言い合いで、気持ちをぶつけてしまいます。寛容のない自分が嫌になります。
自分の興味を他にと、色々努力しておりますが、何をしても楽しく感じず、集中もできず、更に落ち込んでいます。本当に辛いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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子供が一人前になるために今何をすべきか?
質問を読ませていただきました。
子育てというのは、塩梅が難しいものです。やはり色んな事が心配になるので口出ししたくなりますし、行動が危なっかしくてついついお節介を焼いてしまいます。
そんな親切心が子供に上手に伝わらず、子供とぶつかってしまうのですね。
心中お察しいたします。
さて、あいりすさんが過干渉になるのは、娘さんへの愛情故にだと思います。その愛情というのはとても素晴らしいものでしょう。
しかし、ここで1つ考えて欲しいことがあります。あいりすさんは何のために愛情をかけるのでしょうか?
子供に愛情をかけることで、自分が何か得をするからでしょうか?
それとも、子供に愛情をかけている自分に酔っているという自己満足でしょうか?
それとも、子供に愛情を注がなければならないという義務感からでしょうか?
もちろん人の感情というのは複雑ですから、色んな考えが入り交じっているでしょう。
しかし、一番の理由というのは「子供が一人前に育って、幸せな人生を歩んで欲しい」ということではないでしょうか。
そのために色んな知識や教育や習い事を与え、時間や手間暇や金銭をかけて大切に育ててきたのでしょう。
そう考えると、現在の娘にとって何が必要なのか?を考えてみることが大切な事になります。
たとえば幼少期や小学校くらいなら、色んな事が分からないことだらけですから、色々な手助けが必要となるでしょう。過干渉気味であっても、子供はそれを愛情と捉えてくれるでしょう。
しかし大学生にもなると、自分の責任で考えて結論を出すことを教えていかなければなりません。なぜなら多くの場合は、大学を卒業したら社会の荒波に放り出されるからです。そのための準備や訓練をする期間が「大学生」といえるでしょう。
子供の成長はとても早く、親にとっては頭が追いついていきません。親の中では、いつまでも可愛く無力な子供のままなのかもしれませんが、目まぐるしいスピードで子供は変化していきます。
なかなか大変かもしれませんが、その変化を受け止めてあげ、その変化に応じて何をしてあげるべきか、それを考えてあげるのが一番子供のためになるでしょう。
何か少しでも参考にしていただき、自分のエゴを押しつけるのではなく、「子供が一人前になるため」に今何をすべきかをゆっくり見つめてみて下さいね。
質問者からのお礼
藤川様
ありがとうございます。
一文字一文字読みながら、深く考えております。
わかっております。私の愛情は今、「一人前に育って、幸せな人生を歩んで欲しい」という思い以上に自分を必要だと求めてほしいという自己中心的な思いが勝っているからなのです。それが正しくないとわかっていても感情を抑えられず、表現してしまっております。そして自己嫌悪から落ち込んでしまうのだと思います。
藤川様のお言葉を私のお守りとし、何度も読み返し、今日今からでも、自分の感情より、本来の目的が勝って行けるように努めていきます。
本当にありがとうございました。