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お墓まいりについて

回答数回答 1
有り難し有り難し 8

私は一人暮らしです。帰省するにも、金銭的に非常に難しい遠い地域です。
そのとても遠い所にあるお墓の、母方の祖父母、そして母に手を合わせたいですが、とても毎年なんていけません。
それが長年の悩みでした。本当は毎年手を合わせに行きたい。
但しそれは私に取っては夢のようなものです。

都合良すぎですが、行かずにして、例えば家にいながらでも、
手を合わせお墓まいりに行ったことと同等の価値になるような、
良い方法はありませんか ?
毎年かかせたくは無い、そのような気持ちです。

何卒、宜しくお願い致します。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

その気持ちを縁として

ご相談拝読しました。

遠方にお墓があり、毎年のお墓参りは難しいのですね。

しかし本当は毎年お参りしたいと思っていらっしゃるとのこと、その気持ちを大事になさってください。

あーる様にとってお墓とはどのような場所でしょうか?そこにいけばご先祖様やお母様に会える感じがするような場所でしょうか?

それともご先祖様やお母様への報告を通してご自身に向き合い直せるような場所でしょうか?

どちらも大切な意味合いだと思います。

お墓の他にもそのような場所を設けるとしたら、やはりご自宅にお仏壇・ご本尊をお迎えすることではないでしょうか。

昔ながらの仰々しいものを用意せずとも大丈夫です。近年は小型の折り畳み式のものや、壁掛けタイプのもの、デザインもモダンに洗練されたものなどがあると思います。

ご宗旨のものを調べたり、お手次のお寺様に相談なさってみてください。

お墓参りの価値とは自分に良い事があるとか、悪い事を避けるとか、亡き人に良いとかそういうことではありません。

亡き人との対話や、自分自身を見つめ直すことが仏法との縁となることが何よりです。故人はみな命を終えていかれました。その身を通してあーる様もまたそうなる身であることを教えてくださっています。

その限りある命をどう生きるのか。どこに本当の満足があるのか。生まれてきてよかった、私が私でよかったとどこで本当に頷いていけるのか。

そうしたことを仏法に尋ねて欲しいと亡き人が諸仏となってあーる様に願いをかけてくださっています。

8
有り難し
おきもち

個別相談可能
はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

質問者からのお礼

拝承致しました。
私にとっての御墓参りとは、当然のものであって、
私や家族の近況報告と、私が生きている事の感謝の気持ちを伝えて、
何かご先祖様に会えたような気がして清々しい気持ちになります。

残念ながら御本尊、お仏壇を持つ知識が無く、敷居高く感じています。
父方、母方で宗派も違うような気もします。
今あるのは、生前の母の写真、祖母が亡くなった時の叔父さんからの手紙。
これらに手を合わせたいと思っています。
ご先祖様への気持ちは生涯これからも大事にしていきます。
ご回答頂き大変ありがとうございました。

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