自分らしくいるためには?結婚か独身か
私は現在28歳で、一度も彼氏ができたことがありません。心から好きと思った人もおらず、正直、好きという感情があまりよくわかりません。友達はたくさんいます。家族の仲もよく、幸せだと感じています。
男性に関しては、昔から苦手というのもあります。年齢も年齢なので、婚活をしていましたが、好意を抱いて頂けるものの、私の気持ちがついていかず、お付き合いはできませんでした。
今は疲れてしまって休憩中で、自分の好きなことを探して日々を楽しむことにしています。でも、心の中ではモヤモヤ。
結婚したいのかな?っと改めて考えたときに、正直理想的な家庭を想像すると憧れますが、そうでないなら別に今のままでも良いかな、と思ってしまいます。リスク、利益を考えてしまいます。
このまま結婚ができずに子供ができなかったときに、老後の心配が浮かんできてしまいます。一人で趣味に没頭して仕事と向き合っていけば生きていける、と思う半分、もしも両親が亡くなった時に、私の心は壊れてしまわないか、年を重ねて例えば40歳とかになった時に孤独に耐えられなくなるのでは、などと考えてしまいます。
独身でも幸せに生きれるはず。
でも結婚をしたほう良い。
そんなハザマで揺れています。無理にでも、あまり好きでもない人と結婚をして、将来を補償したほうが良い、と以前言われたことがあります。
幸せは自分が決める。そう思いたいのですが、周りの人を比べてしまい、スッキリしない毎日です。心を落ち着かせたり、自分を見つめなおすために、座禅会などに行ってみようとも思っています。
自分は自分で、自分らしくいるためにはどうしたら良いでしょうか。
嫉妬、欲望、他人の評価
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自分って何さ?
自分らしさを求めて坐禅会に…ハイ、正解!
「仏道をならふといふは、自己をならふなり。」
道元禅師の言葉です。『仏道を追究するということは、自分を追究することである。』
でも、不正解!
「自己をならふというは、自己をわするるなり。」
『自分を追究するとは、自分を手放すことである』
フム…分からんようで分からんことを言いやがりらっしゃいますね。どういうことでしょう?
この世の全てには原因と結果があります。原因の無い存在なんてありません。過去・現在・未来にわたる原因と結果の網の目のような繋がりによって、この世界は成り立っています。私たち人間もその網の目の1つです。
だから実は、自分という網の目に繋がる原因1つ1つを大切にしていくことでしか、自分を大切にできないというのがお釈迦さまの考え方です。自分本位に生きるのではなく、他者を大切にするほうが実は賢いのですよ〜というわけです。
だから結婚しませう(真顔)
お坊さんが結婚を勧めるのおかしくね?って?それはニワカ論。確かにお釈迦さまは家族と離れて出家しました。出家して苦行しました。何年も苦行して苦行して苦行して、そして悟りました。「苦行って意味ねーじゃん」と。
仕方ないからやけっぱちで坐禅しました。ようやく本当の悟りに出逢いました。
悟って、実家に帰って、義母も妻も子も従兄弟もみんな弟子として出家させました。お父さん以外全員出家させてお父さんがガチギレするまで出家させました。お釈迦さまはこう悟ったから。「縁を拒む方向に救いはない」と。
ただし、家族だけを守りましょうという話ではありません。家族も家族ではない人も等しく大切にしましょうという話です。その意味で結婚だけがあっささまの選択肢ではありません。
でも、自分らしくというのは自分を見つめて見つかるものでは無いのですよ。相手がいて、自分がいる…そこに生じる繋がりだけが自分を形にするのです。これが自分を手放して自分を追究するという事。この事お忘れなきよう。ご用心、ご用心。
追記
将来、万が一に何らかの事情で日本政府が潰れたとして、最後に守ってくれるのは家族だと私は思いますよ。そして結婚したらルーレット的に幸不幸が決まるのではなく、夫婦の努力によってそれが決まります。そのためには事前に金と暴力と酒&薬系統に問題が無い相手選びも必要です。
質問者からのお礼
ありがとうございます。
自分の気持ちに正直に、でも結婚はあきらめずにがんばります。