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結婚による改姓

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年内に入籍を考えています。
今後のことを相談していく中で、もちろん私がお嫁に行くつもりで考えられていたようで戸惑っています。
彼氏さんは長男で、既に唯一のお姉さんはお嫁に出ています。一方私は2人姉妹の次女で、姉は未婚です。
いつも優しく思いやりのある彼氏さんですが、長男だから嫁を貰うのは当たり前、私は次女なんだからお嫁に来たって問題ないのでは、と言われてしまい、すごく驚いたのと、なんだか悲しい気持ちになりました。
女性が改姓するのが今現在も一般的かもしれませんが、私は家族が好きですし、思い入れのある苗字は変えたくありませんでした。
私の祖母もお婿さんをもらったと聞いています。
彼氏さんのご両親もとても優しく、お嫁に行って不便があるわけではないと思いますが、こんな私が苗字を変えたくないと思うのはただのわがままでしょうか。
長男だろうが次女だろうが、自分の苗字を変えたくない気持ちは同じで、優先度もないとおもいます。お嫁に行くのが当たり前なんて世の中変わって欲しいです。
いずれはどちらかに決めなければならないので、もし万が一私が苗字を変えなければならなくなった時、ちゃんと納得できるか、心にギスギスしたものが残らないか不安です。
たかが苗字に、考えすぎでしょうか。
自分の家族が何だか遠くなってしまうような気がして寂しいです。

2025年9月2日 0:48

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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

一緒に考えて納得していけたら。共に生きるって、そういうこと。

私も女性だから、とてもよくわかりますよ。姓が変わるというのは、何とも寂しい気持ちになりますよね。
実家の親や家族と縁が切れるわけではないけれど、もう名乗れないのかと思うと、今まで生きてきた私を置いていくような気持ちにもなって、もうそこで終わってしまうような、大きな決断のように思えてしまいますよね。

当たり前なんかじゃないよね。なぜ大切なものを手放さなければならないのかと、別れが辛いですよね。名乗りって、それだけ誇りなのですよね。

あなたの素直な気持ち、彼にも伝えてみませんか。姓が変わることを当たり前のように、決めつけられたことにも、悲しさを感じたのではないでしょうか。

結婚をすることが、どういうことなのか。環境や暮らしがどう変わるのか。どちらかが相手に合わせるのではなく、一緒に考えて納得していけたら。共に生きるって、そういうことだと思うのです。

私もね、夫の姓を名乗っていますから、昔の自分に会いたくなる時がありますよ。今はね、2つの姓を名乗って生きてきた自分が、幸せでもあります。この名を呼んで、私を愛してくださる人たちにも出会えたからでしょうね。

2025年9月2日 2:38
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はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として、慌ただしく過ごしております。 ◆ゲートキーパー ご相談 駆け込み寺 (訪問は要予約。まずはメールでお問い合わせください) ◆ビハーラ僧、終末期ターミナルケア、看取り、グリーフケア、希死念慮、自死、産前産後うつ、育児、DV、デートDV、トラウマ、PTSD、傾聴トレーナー、手話、要約筆記、行政相談員、小学校 中学校支援員としても、ケアサポートをしています。 ◆一般社団法人『グリーフケアともしび』理事長 【ともしび遺族会】運営 毎月 第1金・昼夜2回開催(大阪駅前第3ビル) 14:00〜,18:00〜 お問い合わせ申込⬇️こちらから griefcare.tomoshibi@icloud.com *この活動は皆さまのご支援により支えられております。ご協力をよろしくお願いします。 ゆうちょ銀行 口座番号 普通408-6452769 一般社団法人グリーフケアともしび ◆『ビハーラサロン おしゃべりカフェひだまり』 ビハーラ和歌山代表 居場所運営 問い合わせ申込⬇️こちらから griefcare.tomoshibi@icloud.com ◆GEはしもとサピュイエ 所属 (Gender Equality 誰もが自分らしく生きることができる社会をめざして)DV・女性支援 ◆認定NPO京都自死自殺相談センターSotto 元グリーフサポート委員長(2018〜2024) ◆保育士.幼稚園教諭.小学校教諭. レクリエーションインストラクター.中学校DV授業 10年間 保育 教育の現場で 総主任として勤めた経験も生かしつつ、お話できることがあれば 幸いです。 いつも あなたとともに。南無阿弥陀仏 ここでは、宗旨を問いません。 まずは、ひとりで抱え込まないで。 来寺お問い合わせは⬇️こちらから miehimeyo@gmail.com ※時間を割いて、あなたに向き合っています。 ですので、過去の質問へのお返事がない方には、応えていません。お礼回答がある方を優先しています。 懇志応援も宜しくお願いします。 ※個別相談は、hasunohaオンライン相談より受け付けています。お寺への いきなりの電話相談は受け付けておりません。また夜中や早朝の電話もご遠慮ください。 法務を優先させてください。
午後から夜の時間帯は都合がつきやすいです。 ◆こちらから、無理に聞き出すことは致しません。 言いにくいこと、言えない気持ちも大切にします。あなたのお気持ちのままに、ゆっくり待ちながら、その気持ちを大切に受け止めたいと思っています。 ◆自死で大切な人を亡くされたり、死別により 死が受け入れられなかったり、心の整理がつかない方へ。30分ずつでも、オンラインで定期的に気持ちに向き合っていきませんか。吐露したり泣ける時間も、大事なグリーフケア 。 ◆個別電話ってドキドキして勇気のいることだけれど、声が届くから、聞こえてくるから、ちゃんと繋がっているようで、そばにいるように安心出来ることもあります。 ◆ 終末期ターミナルケア、看取り、希死念慮、自死、グリーフケア、トラウマ、PTSD、子育て、産前産後うつ、不妊、傾聴、手話、要約筆記者 としても、サポート ◆出来るだけ希望時間にお応えしたいと思いますが、午前中は毎日 法務があります。 (相談は、hasunohaオンライン相談より受付下さい。お寺へのいきなりの電話相談は受けていません。法務が優先なので) ◆一人で悩まないで。待っていますね(﹡´◡`﹡ )

苗字を変えることへの不安と心の整理

ご相談を拝見しました。とても大切な時期に、「苗字をどうするか」というテーマで悩まれるお気持ち、よく伝わってきました。結婚を考える上で、単なる「たかが苗字」ではなく、ご自身の家族とのつながりやアイデンティティに関わることだからこそ、心が揺れるのは当然のことです。

・苗字に込められた思い
名字は単なる記号ではなく、そこには「家族との歴史」や「これまでの自分自身の歩み」が宿っています。特に大切な家族との思い出や支えがあるほど、「変えたくない」という思いは自然なことです。決してわがままではありません。

仏教では「縁」という言葉があります。名字の違いに縛られるのではなく、大切なのは「どの名字であっても縁は続いていく」ということです。ただ、そうはいっても現実には気持ちに引っかかりが残ることもあります。

・彼の立場とあなたの立場
彼が「長男だから」と言ったのは、おそらく世間一般の価値観をそのまま口にしたのだと思います。ただ、それをそのまま「当たり前」として押しつけられたら悲しいのは当然です。
大切なのは「どちらが正しいか」ではなく、お互いの気持ちを丁寧に伝え合うこと。あなたが苗字に思い入れを持っている理由、彼が「長男だから」と考える背景、その両方を理解し合うことが、これからの生活にとって大切な基盤になります。

・心の整理の仕方
「名字は変わっても家族の縁は切れない」と繰り返し思い出す。
苗字は形、縁は心です。苗字が変わっても、両親や祖父母との絆が変わることはありません。

どうしても寂しい気持ちが残るなら、日々の習慣でつながりを確かめる。
実家にまめに連絡を取る、家族の名前を日記に書くなど、小さな行為で心の距離を保てます。

話し合いの場で「私の気持ちはわがままではなく、心の深い部分に関わる大事なこと」と伝える。
感情を隠さず丁寧に話すことは、彼との信頼関係を強くします。

・結びに
名字をどうするかは、人生に一度きりの大きな選択です。大事なのは「押しつけられて変える」のではなく、「自分で納得して選ぶ」こと。その納得感があれば、たとえ名字が変わっても心にギスギスは残りません。

合掌

2025年9月2日 13:05
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個別相談可能
仏教×対話×ビジネス。僧侶・理学療法士・プロファシリテーター。整うコンサルタント。仏教と対話で導く、リーダーのための内省と再構築。ビジネスという営みを通じて、人が本音と出会い、本来の個性で生きる場をひらいています。 ※お坊さん回答の中に「鈴木光浄」がおりますが当初諸事情がございまして私が回答したものでございます。そちらもあわせてご参照ください
職業柄、人生相談はこれまで多数受けてきました。 ぜひご自身の本音を出してください。向き合ってください。 私は伴走させていただきます。 理学療法士でありますので、これまで急性期から終末期まで患者さんを担当。 町の診療所から在宅までキャリアを築く。 2歳から108歳まで患者さん担当。 カウンセラー、コーチ、コンサルタントでもありますので メンタルヘルスから新規事業、マネジメントまで相談対応可能。 ビジョンワークはライフワーク。

お互いに苗字変えてもいいよと言えるのが理想的な関係だと思います。
気持ちの問題なので、苗字を変えて親と遠くなってしまうと思うなら、結婚後に住む場所を苗字を変えた方の実家の近くに住むとかしてバランスをとるのもいいかもしれないですね。苗字を変えた方がお小遣いが一万円多いとか。
お互いに話し合って妥協点を探してみてくださいね。
私個人としては苗字は何でもいい派です。何百年か後はみんな佐藤になるらしいですし、珍しい苗字を残したほうが楽しいかもしれないなあと思う程度です。
いい妥協点が見つかるといいですね。

2025年9月2日 11:59
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私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答していますが、無知未熟ゆえに質問を読ませていただくことしかできないことも多々ありますがお許しください。 回答は私個人の意見や解釈もあり、場合によっては浄土宗の教義とは少し異なることもあるということをご了承ください。 また、寺の紹介ページに電話相談についても紹介していますのでどなたでも気兼ねなくご利用ください。 ハスノハのお坊さんがもっと増えますように。 合掌 南無阿弥陀仏

「捨(しゃ)」の心(執着を手放す功徳)

諸行無常。人類だっていつかは滅びるわけですから、苗字だっていつか途絶えるときは来る。
だから最終的には「どちらでも良い」問題だ、ジャンケンで決めても良いくらいだと、一旦宇宙的な規模(仏様目線)で眺めて落ち着きましょう。
その上で、やはりお相手と話し合うしかないですね。
名前の問題だけでなく、どちらの実家に近い場所で住むのか、将来の親の介護は等、ギブアンドテイクで妥協する方法もあるでしょう。
珍しい苗字の方を残すという選び方も良いと思います。
また、お子さんが2人以上生まれた場合に、お子さんそれぞれに両家の名前を継いでもらうという方法も可能性としてはありますね。
日常生活では通称使用が可能ですし。。
仏教では、執着が悩み苦しみストレスの原因になるので、執着を捨てた方が善い(悟りに近い)と言えます。
戸籍上の苗字を手放すこともまた、「捨(しゃ)」の心を作る修行になり、功徳(心に善い癖がついて悟り・成仏が早くなる)につながると考えられます。
なので、苗字を残すのにも捨てるのにもメリットがある、どちらでも良い、という「捨」の心を大切にしていただければ幸いです。

2025年9月2日 5:33
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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

質問者からのお礼

大した問題ではないとわかっているからこそ、人に聞いてもらうほどの事ではないとひとりで考えていましたが、気持ちに寄り添ったご意見を下さり、本当にありがとうございました。
お互いの気持ちを理解し尊重しあうこと、新しい苗字にもいつか誇りを持てるかもしれないこと、縁とは心がつくること、
言葉にしていただいたことで、心の中でもやもやしていたものがすこしクリアになりました。
また、お小遣いを少し多くするというような譲歩の仕方も、お互い納得できていれば面白い生活になるかもしれないなあと、いいアイデアだと思いました。
私は自分の家族も大事にしたいことを、彼氏さんと、丁寧に話し合いたいと思います。
ありがとうございました。

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