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理想の人生になった、なのに何かに怯えてます。

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子供のころから漠然と描いていた夢が誰しもあると思いますが、描いていたものよりも遥かに遥かに素晴らしい人生で幸せすぎる環境で、現在の人生を整理してみるとほしいものをすべて手に入れてしまっているような、これ以上のない幸運に恵まれた幸せな人生になってます。

それなのに毎日なぜか不安で心配で眠れないことが多いのです。仕事も小さいころからやりたかった職業に就くことができて、給料も同じ年代の方たちよりも多くもらえてます。美しく理想的な嫁さん、2人の可愛い子供、都内に戸建て、高級車、十分な貯金、健康状態も良好、家族親戚も健康、夫婦共に大企業で安定、等々あっさりあらゆる望むものを手に入れ、今までずっと望み通りの人生で人生のチャレンジも幾度となくやってきたんですが、運が良すぎるのか、周りが助けてくれるのか、失敗したことがないです。3か国語はしゃべれますし、国内外、先輩後輩、同級生、先生たちなど友達もとても多く、遊びにも忙しく、女性にもモテますし、知り合いのだれもが私を羨ましいといいます。正直私は自分よりも幸せな人を見たことがありません。 勿論周りのおかげで自分がいるので感謝の気持ちも忘れません。

なのに、なのになぜかは分かりませんが、毎日毎日気が狂いそうなくらい苦しんでいます。暗いニュースやただの天気予報を見るたびに怖くて、世界がもうどうにかなってしまうんじゃないかと不安で、車に乗っても飛行機に乗っても何か起こるんじゃないかと心配で、精神安定剤を飲んでなんとか落ち着いている状態で、仕事も常に凄く辞めたくて毎朝今日も休もうか悩んでいます。会社での人間関係も全く問題ないのに、です。

あまりに幸せで理想が叶った人生なのに、なぜこうも心が震えてるのか、何かにおびえる毎日で、自分の心理状態を説明できません。なるべく楽観的にこだわるものも持たず、ぼけーっとしようと頭の中からっぽで適当でいいんだって心に話しかけていますが、勝手に頭が回ってしまい、自分を苦しめる結果です。嫁さんも心配しています。これは幸せになった人のよくあるパターンなのでしょうか。この不安の毎日から抜け出す方法を教えていただけたら幸いです。
よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

じっくり見つめ直してみて下さいね

拝読させて頂きました。
あなたが思い描いたものごとが全て手に入ったことで、夢や希望が実現できたことであなた自身それらを失うことや崩れてしまうことを恐れているのかと思います。

極論を申しますとあなたがいつの日か天寿を全うなさる時にはあなたのこころしか持っていくことはできません。財産も地位も権利も全て置いていくことになりますし、あなたの肉体も置いていかねばなりません。
全てのものごとは移り変わるのです。それは自明の理です。真理です。そのことを受け入れていくことは私達には至難の業ですけれどそれは受け入れざるを得ません。
であるならばこれからの人生に於いて何を寄る辺として、何を燈火として生きていけばいいでしょうか?

せっかくですからあなた自身でゆっくりとお考えなさってみてはいかがでしょう。
恐らくそのことについての答えやあなた自身の考えがまとまってくると自ずと怖さは小さくなっていくでしょう。
そしてあなた自身の生き方そのものが変わり、よりスケールが大きく、器が大きくなっていくでしょう。またあなたが目指す目標や夢もより大きくなっていくでしょう。

ゆっくり考えて頂く中で宜しければ仏教の教えも参考になさってみて下さいね。きっとあなたにとって役立つものとなりますからね。

あなたが今のご自分を改めて見つめ直してみて、あなた自身がこれからの人生をどう生きるか、何を目的として何を志していきていくかじっくりと見定めていかれ、こころおおらかに豊かな人生を自信をもって皆さんと歩んでいかれます様切に仏様にお祈りさせて頂きます。

再度拝読させて頂きました。
あなたは様々なご縁を頂き皆さんと一緒に生き抜いていかれます。そのご縁を持ってこれからもいくのですからね。有り難いことです。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

ありがとうございます。
たくさんのお言葉、心に響きます。

移り変わる自明の理を心に受け入れること。何にせよすべてはいつか失うもの。そして何に頼って何に身を寄せるのか、何を存在の証とするのか、何を目的として何を志していくのか。これらをじっくりと考えてみること。、改めて考えてみます。
何を志せばいいのか、、何を志せばいいのか、、何者になりたいのか、どう生きていきたいのか、、難しく、時間はかかりそうですが、自分自身の心と話し込んでみます。

ありがとうございました。

度々ありがとうございます。
周りにはたくさんの人がいてくれて、本当に感謝しています。この縁を有り難く思います。

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