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今までできていたことができなくなりました

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有り難し有り難し 16

今まで普通にできていたことが難しいと感じることが増えました。
前の仕事が精神的につらくて転職したのですが、配属先の店舗の職場環境が悪く、毎日義務感だけで仕事をしています。
それが原因なのか分かりませんが、3ヶ月ほど前から以下のようになりました。
・大切な人への関心が一切無くなった
・10年以上連れ添っている大好きなペットへ愛情を注げなくなった
・維持していた体型のために食事習慣を見直したり軽い運動したりすることができずに気持ち悪くなるまで食べるようになった
・アラームより随分早く目が覚めるようになった
・外出するのが億劫になった
親しい友人に相談したら、前と性格変わった気がしてたと伝えられました。私自身もその自覚があり、突発的に穏やかでいられなくなることが頻繁にあります。
好きだった趣味に関しては最近少しずつ向き合えるようになりましたが、依然として自暴自棄のような生活を続けてしまいます。
せめて大切だった人の事を想えなくなってしまったのなら、誠意を持ってそれを伝える余裕を作ることと、ペットを看取るまでは穏やかに関わりたいと思っているのですが、今の状況ではそれが難しいです。
どうしたら少しでも心に余裕が持てるのでしょうか。今まで通りに戻ることができなくても、失くしてから気づく後悔を減らしたいです。
長くなってしまいましたが、ご助力お願いします。

2025年3月31日 10:56

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

人が決めたルール・使命感・義務感に駆りたてられてしまっているような気が致します。人が決めたルールに支配されてしまっているような・・・。
(´ー`)されるがままになってしまっておられませんか?
あなたは本当は自分が安らげるようにしていいのですし、コントロールが効かない心理状態であれば、環境を変えた方がイイですよ。ほぼ同じ業務内容の職場は他にもあるのですから。
人間の優先順位、優先案件において最上位にくることは、本当は本来は自分の安全、自分の安心であるはずです。そうあるべきなのです。
ですが、たとえば極端な話、芸能人でもほぼあなたの場合、人身売買契約めいたものもあるわけです。今自分がこれをやらなければいけないということが刷り込まれてしまい、逃れられないだけです。本来、大事にされるべきものがあるのに、そっちが軽んじられてしまっている。なぜか。きっと思い当たることがあるはずでしょう。
それが相手からによるものなのか、自分の中でいつの間にか暗示的な心理に陥ってしまったのかはわかりませんが、一度冷静になって第三の道を見い出すべきです。

働かなきゃという心理が他者から利用されたり、あるいは状況に追って追い込まれて強制的なルール支配がおこってしまうと、自分の命や健康まで損ねるになってしまうのです。危険です。兵士や軍人たちだって本当は家族と平和に暮らしていたいのに、戦地に駆り出されれば強制的にそうせざるを得ない状況に追い込まれてしまうからこそ、武器を手に取るようになるようなものです。近隣国で非道なことを為す人がいるのも、あるいは闇バイトも恐怖や圧力によってそうせざるを得ない状況に追い込まれてしまうからなのです。
何が理由でそうなったのかを振り返りましょう。
新しい職場、新しい会社、新しい環境でもう後には引けない。本心ではあまり向いていない、ついていくのが手一杯。だけど、そこに身を置かねば、やらなきゃ、やらなきゃ、という心理に駆られてしまっていった。
責任感に駆られているようでも、それは間違った自己保身かもしれません。
本当に守るべきことは自分と家族であり、他人に合わせることではないはずです。
体調不良を理由に職場を変えることが一番です。
家族や自分を第一に考えてください。お大事に。(´ー`)
お困りのことがありましたらお電話どうぞ。

2025年3月31日 13:09
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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

先ずあなたの心身をいたわりましょう

拝読させて頂きました。
あなたは今までできていたことができなくなってしまったのですね。大切になさっていた人やものを大切になさることもできなくなってしまい、とても辛い思いをなさっているのですね。詳細なあなたのことや以前の職場のことはわからないですけれども、あなたの辛い思いはとってもわかるように感じます。あなたのお気持ちを心よりお察しします。
具体的に以前の職場環境がいかに劣悪であったのか、あなたに精神的に負担や抑圧していたのかわからないですけれども、あなたは大変な被害を受けていたのかと想像します。
できればあなたのその思いや辛いことをしっかりと公的機関の相談窓口や専門医にも相談や診察受けてみる必要があると思います。
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201304/1.html
https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/inquiry-counter
https://www.kenkou-hataraku.metro.tokyo.lg.jp/soudan/
先ずあなた自身が安心して毎日を生きることできるようにしっかりと診察を受けて療養なさって下さい、あなた自身の心身をいたわりゆっくりと休めてあげて下さい。そしてあなた自身の心身を回復なさって下さいね。
決してムリをなさったり自分だけで抱え込まずに沢山の方々からサポートを受けていきましょう。
職場の環境もどうか改善しましょう。そのためにもぜひ相談なさり沢山の方々に対応してもらいましょう。
あなたが心身共に健やかに回復なさり、あなたが大切な人やものと一緒にこれからも仲良く穏やかに幸せに生きることできますように切に祈っております。そしてあなたを心より応援させて頂きます。至心合掌

2025年3月31日 13:32
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有り難し
おきもち

個別相談可能
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

質問者からのお礼

早々にご回答いただき、誠にありがとうございます。誰にも相談できずに縋るように綴ったものですから、胸が痛くなるほど言葉が沁みました。
心の弱い人間ではダメだ、転職したばかりの仕事を続けなくてはいけないと、誰より自分を追い込んでいるのは自分のような気がします。
ゆえに誰にも相談できずにいたので、もう少し視野を広く、自分を大切にできる選択肢を選べるよう模索してみようかと思います。
重ねて感謝申し上げます。ありがとうございました。

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