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私欲から抜け出るには

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有り難し有り難し 8

丁寧なご回答、その追記を頂きました。

「やりがいが今となっては役から抜け出せず、『私』という存在が希薄化してしまっている」とのお言葉に、私にはずっと「自分」がなかったことに思い至りました。若くして結婚して未熟なまま私を育てた母に過度の期待と過干渉を受け、自分でも気づかないうちに「親の喜ぶこと」を選んで生きてきた気がします。そこから私を引っ張り出してくれた存在が夫でした。ところが、家族として暮らし、信頼が募るうち、「自分」がないので夫に依存するようになったのだと思います。不倫に始まる夫の一連の行動の遠因かもしれません。

私の欲は、ありのままの私を受け入れて欲しい、愛して欲しいという欲だと思います。

今、子供達が疲弊しているのもそのせいだと思います。子供達は、こんな私でも精一杯ささえ、大切にしてくれています。父親から捨てられるような思いで辛く、苦しいのは子供達なのに、私はその子供達の上にまだ覆い被さろうとしているような化け物です。

愛の本質がどのようなものかわからないので、実感できず、もっともっとと要求してし、相手をつかれさせてしまうのだと思います。

求めることを止められない自分、そのことで周りに疎まれてしまう、それを自己嫌悪する悪循環です。

大切な人を苦しめて、自分を苦しめていくこの状態から、どうすれば抜け出られるでしょうか


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

誰でも自分が一番可愛い。良い加減を求めて。

誰でも自分が一番可愛い。だからこそ、他人を傷つけてはいけない。
お釈迦様はそのように説かれました。
どのような背景があったのかはわかりませんが、旦那さんは自分を可愛いがるために、あなたを傷つけてしまったのでしょう。
今となっては仕方ありません。
とにかく、みんな自分が一番可愛いのだと認めた上で、ちょっとだけ他人のために譲る、そのさじ加減を調整し続けましょう。
絶妙な味付け加減を探求し続ける料理人のように。

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

ご回答、ありがとうございます。

誰でも、自分が可愛い、、、全くその通りですね。
自分を攻め続ける私に、子供が「人がどうとかこうとか思うより、自分がどうしたか考えたら?」と憤っていました。

夫の酷い仕打ち、とばかり思っていましたが、夫は夫で自分の幸せを求めているだけなのでしょうね。それが、私の求める幸せと方向が違うだけなのでしょう。

夫の幸せを妨げることではなく、自分なりの幸せを求めて生きる道を探していかなければならないのだと考えるようになりました。

夫は褒めてくれたことはありませんでしたが、子供達は私の料理を美味しいと食べていました。

さじ加減でかわる味

様々な経験を風味に変えて美味しい人生、と思って死ねるように、、、これから取り組んでみようと思います。

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