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20年前の恋人の事です

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有り難し有り難し 18

結婚10年、子供が2人居ります主婦です。
半年程前、実家の片付けをしている時に20年前の恋人との写真、手紙がでてきました。
彼とはほんの数ヶ月の関係でしたが、少し年上で、社会に出たばかりの私にとって尊敬のできる、憧れの存在でした。
お別れした原因は私にあります。色々とありましたが簡単に言うと、心変わりです。
その後は、共通の知り合いから彼の話をたまに聞いていました。
結婚した、子供が産まれた。それ以降は知りませんでしたが、彼の事はずっと心のどこかにありました。
彼の幸せも願っていました。
私も今は幸せに家庭を築いています。今の生活に、なんの不満もありません。

ですが、半年前のあの日、写真を見てしまったあの日から彼のことが頭を離れず
会いたいと思ってしまっている自分がいます。
インターネットで彼を検索してしまいましたが、以前から勤めている会社にいる事だけがわかりました。

もう、1日中と言ってしまうほど彼の事が頭から離れません…
好きだとか、そういう感情よりも
とにかく彼にもう1度だけ会いたい。
なんでこんな気持ちになってしまったのか、辛いです。
考えないようにしたい。。
忘れたい。
家族にも、こんな気持ちでいる事が申し訳ないと、ずっと思ってしまっています。

辛いです。
彼の事を忘れて今までの私に戻るにはどんなふうに考えを改めたら良いでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

そういうことはありますね

ご相談拝読しました。大変お辛いようですね。

ですが言ってしまえば「よくあること」なのではないでしょうか。つまりはそんなに自分を責めないでくださいということです。

心に浮かぶ思いというのはある意味で自然現象です。雨がふる条件が調えば雨が降ります。その雨が降ること自体に良いも悪いもありません。良い悪いがあるとしたらその雨降りを受けた人の都合による判断です。そうした評価は都合で変わる程度のもので絶対ではありません。

同じように心に浮かぶ思いもそう思う条件が調えば思ってしまうものです。そしてやはりそれはまた自分でそう思おうとしたものではないのですから良いも悪いもないのです。
なんだか「いけない事」のようにお感じかもしれませんが、「写真を見た」「インターネットを見た」という条件によって浮かんできた思いであるに過ぎません。

変に隠そうとしたり、その思いを消そうとしたり躍起になるとかえって強く意識してそう思う条件を成立させ続けてしまうことにもなるのかもしれません。

夫婦の何気ない会話の中でご主人に「昔の恋人の事思い出す事ある?この前たまたま写真みつけちゃって何か変に気になっちゃったわ~。」といってみたって別になんてことはないと私個人としては思います。

大事なことはあなたがどう思うかよりも、それを受けてあなたがどう振舞うか。いくら昔の恋人のことを気にし続けても、実際の振る舞いとして今の家庭を大事にしてくれるのなら何ら問題はないでしょう。

恋愛相手というのは執着の対象としてとても強いものですから、昔の相手でも把握したいというような思いに駆られることは仕方がないと思います。

でも実際に知ったり会ったりしてもそんなに「良い」影響はないことと思います。一時的に「良い」思いをしたとしても…それはやはりその時の都合で変わる程度のものでしょう。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
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質問者からのお礼

すっかりお礼を書くのを忘れてしまい、申し訳ありませんでした。

実はこれだけ時間が経っていますが、相談させていただいた時よりも考える時間は減りましたが、今でも彼を思い出しています。
縁があればまたどこかで会えるのではないかと思っています。

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