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自我と日々を生きるパワーについて

回答数回答 1
有り難し有り難し 6

自我を意識しながらも、日々を生きるパワーを失わないためのお知恵、お言葉をください。

10年以上自営業をしております。
未然に防ぎたい気持ちや、良い方向へ改善したい気持ちから、
自我と怒りのコントロールがうまくいかないことがあります。

頑張ろうとすると、少しでも良くしたい思いから、自我や怒りが出てしまいます。

怒りの原因となる自我に気が付き、気持ちにあきらめをつけようとした瞬間、
すべてに対してやる気がなくなってしまいます。

そして、すべてを手放してしまいたい気持ちにかられてしまい、
気力体力ともにエネルギーを失ってしまうような感じになります。

すべてを手放して、生きることだけに集中できたらどんなに幸せでしょうか。

命が自分のものではなく、生かされていると意識するほど、
目の前のすべてを手放してしまいたい気持ちになってしまいます。

現実の中で生きるパワーを保ちながらも、
自我を多少でもコントロールするためにはどうしたらよいでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自性清浄心

ケイ 様 相談ありがとうございます。

自我をどのように定義されているのかわかりませんが
自我を自分そのものと思わずに、
自我をエゴ(利己主義・うぬぼれ)と定義すれば
自我は自分そのものではないので、
「怒りの原因となる自我に気が付き、気持ちにあきらめをつけようとした瞬間、
すべてに対してやる気がなくなってしまいます。」
が、
「怒りの原因となる自我(エゴ)にきづき、エゴにあきらめをつけたら、自分そのものの中に、清浄なる心、優しい心、慈悲の精神が宿っていることに気が付いていく」
となります。
少し詳しく説明すれば、仏教には「自性清浄心」(じしょうしょうじょうしん)という言葉あります。人の心の奥底には、本来、清浄なる心が宿っている。という意味です。それに気づいてい行くには、瞑想とか、お経を読むとか、仏様を信じるとかの心を調える行いが必要になってきます。
そうして「命が自分のものではなく、生かされていると意識するほど」本来の清浄なる心に意識が向き、慈悲の精神が発揮されていくのです。

まずは、瞑想など、心を静める練習をされて、清浄なる心が本質にあると、思い続けてください。そしたら、慈悲の精神が生きるパワーを与えくれるでしょう。

自営業をされているとのこと、お仕事がとても負担になっているかと思います。
瞑想する時間なんか無いかもしれませんが、寝る前とか朝起きた時に5分でも
心静かに瞑想をしてみてください。
かのスティーブ・ジョブズも座禅など瞑想をしていたようですから、実践してみてください。きっと徐々にでも変化が顕れると思います。
お読みいただきありがとうございました。
一礼。

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