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いじめ加害者のこれからの生き方

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有り難し有り難し 21

私は中学生の頃、不登校になりました。原因は虐められ、人間関係を上手く築けなかったからです。今は、通信制の高校に通っています。

そんな私は過去に、とても仲良くしてくれた、親切にしてくれた、支えてくれた、喧嘩したときもいいよと許してくれた、その友達に卑劣で醜悪な虐めをしてしまいました。それも何人も。加えて、最低最悪なことに私は、虐めをしたことは覚えていても内容はあまり覚えていないのです。虐めた子達の場所も分からないです。引っ越している子もいます。

私は、思うのです。幸せになればなるほど、大事にされればされるほど、私は、何てことをしてしまったんだろうと。

私を大事に大事に育ててきてくれた母、自分よりも子供のためと必死に一生懸命体に鞭を打ちながら働き、手塩にかけて育ててきてくれた母、私を信じてくれて虐めにあったときも助けてくれた母を私は、裏切っていたのです。それも、酷く醜い最低な裏切り方で。

私が虐めた子達も私と同様に、皆に大事にされ、支えられ生きてきたはずです。それを私が踏みにじった、泣かせた、しなくてもいいとてつもなく苦しく悲しい辛い思いをさせ、記憶に植え付けた。その子達だけではなく、そのご家族さんや周りの人達にも。

今も、苦しんでいるかもしれない、PTSDや、鬱病、自傷行為、人間不信、今苦しんでなくても何かの拍子にフラッシュバックして苦しませているかもしれない。トラウマになって動けなくなっているかもしれない。

私は、自分がしたことなのに自分がしてしまったことがとてつもなく恐いです。後悔して反省しています。私は、どう生きていけばいいか分からないです。

どんなに悔やんでも、良い行いをしようとも過去を償えるわけでも、虐めた子達の傷を癒せるわけでもない。どうやって責任を取れば良いのかもわからないのです。

私が、今文章を書いている今も、こうしてのうのうと生きている今も苦しんでいるかもしれない。

私は、これからどう生きていけばいいのでしょうか。生きてても良いのでしょうか。幸せになっても良いのでしょうか。

今は、人が傷つくということが我が身に起こったことのように辛くなるほど更正しました。でも、考えれば考えるほどどうすれば良いか訳がわからなくなります。

私は、人を生き地獄に陥れたにも関わらず、これから先どのような心構えでどのように 生きていくべきでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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償えなくても、癒せなくても出来ること

こんにちは、初めまして。
苦しんでいるご心中をお察しします。

ご自分が加害者である、ということを気づかれたきっかけ、転機は何だったのでしょうか。はっきりとはお書きになられていないのですが、「私を大事に大事に育ててきてくれた母、自分よりも子供のためと必死に一生懸命体に鞭を打ちながら働き、手塩にかけて育ててきてくれた母、私を信じてくれて虐めにあったときも助けてくれた母」と詳細に書いておられるところから察するに、お母さんの愛情がそのきっかけになったのではと想像します。

自分が愛されている、そして愛されているのは皆同じなんだという、ごく単純な事実をまざまざと実感されたのではないでしょうか。転機が訪れたことはよかったですね。気づかずに自己正当化だけをしていくことも出来なくはありません。自分の誤りに気づけたのはいい転機です。それは素直に有難く思うといいでしょう。

私は、かつて篤志面接委員という奉仕活動をしていました。少年院に入所している少年の話し相手になるという法務省管轄の主に宗教者が関わる奉仕活動です。その中で、少年達は自分の与えた被害について思いを致し、被害者のために何ができるかを考えます。被害者の立場に立てば、加害者の顔など見たくはありません。二度と会いたくないでしょう。しかし、それでも加害者の側からは謝罪の手紙を書き続けていました。たとえそれが受け取ってもらえなくても。

償えないでしょう。癒すことも出来ないでしょう。でも、悪いことをしたら、まず謝るべきです。受け取ってくれなかったとしても。会うのではなく、まずは手紙で。小学校、中学校のことだったら同級生関係で引っ越し先の住所などを追っていくことは不可能ですか。小中で地元に残っている人はいないのでしょうか。

本当にやり直したいとお思いなら、今やれることをまずやる。その上でこれからを考えませんか。

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有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

回答してくださりありがとうございます。

手紙を出すことはできないと思います。
ですが、もし将来どこかで出会ったら、自分のしてきたことをしっかりと頭を下げて謝りたいとおもいます。

自分が加害者だと気づいた転機、きっかけは、人から好かれない友達がいない自分が嫌で好かれる人になりたいと思い、自分の人に対する接し方や考え方を変えている途中で過去の自分を振り返った時に自分が加害者であると気付きました。

過去にしてきたことをしっかりと胸に刻み人を幸せにできるような、人の幸せが自分の幸せと心から思えるような人間なりたいとおもいます。

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