自分の価値が見出せない
初めてご相談します。
元来、前向きな性格ではありませんが、色々なことがあり、精神的に八方塞がりの状態です。
昨年秋に父がガンと診断され、今年初めに亡くなりました。年末に一周忌法要を行います。
弟が一人いますが、家族と海外赴任中のため、長女の私が、片道90分かけて実家に通い、父の通院や自宅療養の手配、スタッフとの連絡などすべて行いました。四十九日、初盆、一周忌の手配も同様です。キツかったですし、父が存命中にもっと優しくすればよかったと後悔もあります。
その後、母が体調を崩し、私の家の近くの介護施設に入居しました。1日おきに面会や洗濯のため通っています。認知症の症状も出て、変わっていく母を見るのはつらく、さらに私は母似といわれるので、自分も同じ末路を辿るのではないかという恐怖もあります。
実家には誰もいませんが、弟が父の残した貯金(私と弟の相続分)を使ってリフォームしたいと言い出しました。
当初は私も賛成したのですが、弟たちに実家に戻って住む意思はなく、結局、現在も片道90分かけて誰もいない実家の整理と掃除に通っている私に、リフォーム後の実家の維持をすべて押し付けられるのではないかと嫌な気持ちです。
夫は、私が実家のことで色々時間を取られるのを静観していますが、時々、「弟たちは(たまに来て、ちょっと母の世話を焼くだけで何もしないのを見て)いつまでもお客さん気分だね」と言います。
弟は大企業勤めで、お嬢さん育ちの義妹と共に、金銭感覚が違います。弟にとっては、父からの相続分はたいした金額ではないようですが、私には大金で、相続したお金を私の家族の事に使えばもっと有意義なのではないかと最近思い始めました。でも弟には言えません。我が家にお金がないと思われるのもイヤだし、お金に執着していると思われるのもイヤだからです。
加えて、私のフリーの仕事が激減しました。原因は雇用主の経営不振です。仕事内容そのものの評価は非常に高かっただけに、仕事における自分の価値を否定されたようで落ち込みます。家族からももっと仕事を増やすように言われますが、その気力が湧きません。
このような私の責任でしょうか、長女はクラスメートの嫌がらせで修学旅行に行けなくなり、次女は私の財布からお金を抜いて好きなグッズを買ったことが最近わかりました。もう、私などいない方がなにもかも上手くいくのではないかと思っています。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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精一杯やっているから自分を責めない。
くろ 様 相談ありがとうございます。
お父様のこと、1周忌という事で、お供養申し上げます。合掌礼
さて、ご実家の件、弟様のとの関係、仕事の減少、そしてお嬢様の件
全てにおいて、一人で背負わないように、自分を責めないで、種々しかるべきところに相談するようにしてくださいね。貴女の責任でなっているのではないのですから。
まず、自分に癒しを向けましょう。お父様の介護、葬儀からお母様の介護、そして家のことなどストレスが溜まっているでしょう。まず自分を癒し、自分に思いやりを向けることが大切です。「自分はいつも精一杯やってきた、だからリラックスしよう」と。
そして、弟さんに引け目を感じることなく、堂々と介護の件、葬儀の件、家の件、遺産の件としっかりと伝える必要があります。伝える内容はご主人とも共有して、筋を通した内容で、弟さんにも共感できるようにお話するべきです。
そのときにも、「自分は精一杯やっているから、大丈夫」と自分に思いながら伝えるべきでしょう。
それから、仕事とお嬢様の事ですが、嫌がらせで修学旅行に行けないことを責めてはいけません。お嬢様の気持ちを尊重して、信頼することが大切です。傷ついていて貴女に癒しを求めている様に思いますので。
また、次女様についても、責めてはいけません。反省してもらったら、どうやってお金を返してもらうかを二人で話し合っては如何でしょうか?この点に関しても、きっとちゃんと返してもらえると信頼することが必要です。
親子であっても尊重と信頼は上下の関係なく必要です。ご実家の事で大変の様子がまだ続きそうでしょうが、お嬢様としっかり向き合って、お互いが尊重と信頼を感じるような家族になっていただければよいかと思います。
「娘も私も精一杯頑張ってる、お互いを尊重と信頼で包もう」という気持ちで取り組んでみてください。
お読みいただきありがとうございました。
参考までに。一礼
質問者からのお礼
釋さま、アドバイスありがとうございました。こんなに早くお返事をいただけたことに驚いたと同時に、嬉しくて何度も読み返しております。
現時点で、悩みや問題は何ひとつ解決してはいませんが、今まで吐き出すことに躊躇していた私の気持ちを受け止めて下さり、真摯なアドバイスをいただけたことで、心が少し軽くなりました。
気持ちを吐き出し受け止めてもらえることでこんなに心の持ちようが変わるとは知りませんでした。
これから良い方向に向かっていくかどうかはわかりませんが、少しずつでも改善することを信じて新しい年を迎えられたらと思っております。
本当にありがとうございました。