2020年海外で本厄を迎えます。
こんにちは。昭和63年生まれ(女)で現在、主人の仕事の関係でイギリスに住んでいます。
来年2020年は本厄を迎えることになりますが日本に帰国予定もなく厄払い等もできません。
本厄、且つ厄払いにも行けないということで来年2020年をどう過ごしたらいいか不安になっています。
アドバイスをいただきますようよろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
「厄年」は「考え」
ご相談拝読しました。厄年について不安を感じておられるのですね。
その不安を何かでごまかして払拭するのでなく、本当に不安そのものの原因を知ることで根本的に解決してほしいと願います。
さて、世界には色々な厄年があります。
日本だけじゃない【世界の厄年・厄払い】
https://matome.naver.jp/odai/2145215561196461801
これを統合すると、男性なら
4歳12歳14歳23歳24歳36歳42歳43歳44歳48歳54歳60歳63歳64歳 …以下4のつく年齢、12の倍数の年齢
が厄年になります。ほぼ厄年です…。
どう思いますか?
同じ人間という動物なのに国によって、人種によって、文化によって厄年が異なるのでしょうか?
そうではありません。
「考え」によって厄年がことなるのです。
この「考え」に人間は迷うのです。自分の「考え」が正しいと思うところから抜け出せず、それを通してしか考えられない。だから事実そのものを受け止められず、自分の考えに逃げ込んでしまう。
厄年に病気になったら厄年のせいでしょうか?
厄年に事業が失敗したら厄年のせいでしょうか?
そうではありません。病気になる原因があるから病気になり、事業に失敗する原因があるから事業に失敗するのです。
それを「考え」で「厄年のせい」として事実に考えを上塗りするのは事実そのものと向き合えない在り方です。自分そのものが脅かされず、何かのせいにすればいいのですから楽なのです。
でもただの楽では終わらない。今度はその考えに自分が振り回され、自分が失われていくのです。
そうはいったって厄年って昔から言うじゃないと思うかもしれません。
そうです。昔からずっと…いつから始まったかもわからない無始以来人間は迷ってきたのです。
本当の宗教はその迷いを人間に目覚めさせるもので、なにかの考えを答えとして与えて迷わせるものではありません。
迷いの事実から問う力をいただくのが宗教の役割です。
2020年、迷い続けるか、迷いを迷いと知るか。一度立ち止まって考えてみましょう。
質問者からのお礼
返信ありがとうございます。
世界にもたくさんの厄年があるということを初めて知りました。
自分というものをしっかり持ち、冷静に考えてたいと思います。気持ちが軽くなりました。ありがとうございました。