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他人に寄り添い、優しくなりたい

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有り難し有り難し 9

こんにちは。

20代前半、恋愛感情があまりないタイプの人間です。
私は一人っ子で、厳しい両親に1人でも生きていけるような教育を受けて育ってきました。
そのためかなり自立心があるのに加え、討論が頻発する職種についているため、かなり性格がキツいです。
特に、自分の思うようにならないと、他人に当たってしまいます。

その反面、一人っ子であることの裏返しでしょうか。同時に人恋しくてしょうがない瞬間が多くあります。
性格がキツい、と述べましたが、対外的には最低限の体裁を取り繕っているために、出会ってしばらくのうちは上手くやって行けます。

ただ、他人に縋られるとすごく強く拒否してしまいます。そのせいで、友人を1人失いました。
疲れ、パニックになっていた友人をサポートできなかった挙句、その拒否の際に、沢山友人を揶揄する暴言を吐いてしまった為です。友人が優しかったので、お互い冷静になった後に私の発言のおかしさ、酷さを伝えてくれた上で絶縁されてしまいました。

その際に言われて確かに!と思ったのと同時に、傷として残っているのが
「思っていることを言い合える関係が良い(私はよく友人にそう言っていました)って言うけど、それは貴方が言いたいだけで、こっちには都合の良い人間でいて欲しいだけでしょ?」という言葉です。
実際、その通りだと思います。

冷静に考えれば、酷いことをしたなと本当に思います。
が、私になんて縋らないで自立してよ!のような他人に寄り添えない自分も残ったままです。

今も、思っていることを言い合えるスッキリした関係が良いと本当に考えていますが、それも友人が言った「都合の良い人」が欲しいだけなのかもな……と感じます。
それでいて、友人を失ったことはすごく悲しいです。

恋愛感情もそこまでなく、結婚願望もなく、友人を大切にして行かなければ周りに人が居なくなってしまうな……と最近ヒシヒシと感じています。それは寂しくてとても嫌な事だ…とも。

どうしたら都合の良い人を求めないようにできるでしょうか?
他の人に、優しく、寄り添えるようになりたいです。

2025年2月17日 23:57

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

厳格な躾とこれからの前向きな取り組み

てろり様
はじめまして。幼い頃から厳格な教育を受けてこられたのですね。職場も討論が頻繁にあったりストレスが溜まること、大変でしたね。
そんな中でご友人との出来事があり立ち止まられた。人に優しくするには?と考え、勇気を出してご質問をされたのですね。

まず、
自我状態というのがありまして。
・親の自我状態
・大人の自我状態
・子供の自我状態 の3つです。

幼少期に親や親に代わる養育者
から取り入れた、感情・思考・行動から成り立っています。

これらの自我状態のバランスを
可視化するツールとして
【エゴグラム】があります。

エゴグラムでは、
・CP(批判的な親)
・NP(養育的な親)
・A(大人)
・FC(自由な子ども)
・AC(順応した子ども)に分け
分類します。

ネットでエゴグラムチェックを
してみると、てろりさんは自立の
Aがかなり高くて、NPが少し低いかも知れないなと思いました。

NPは分かりやすくいうと、
優しい看護師さんや保育士さんのイメージです。
エゴグラムのNPを上げるには
動物を可愛がったり、
植物を育てたり、
幼い子たちと触れ合うetc…
愛情を注ぐと改善されますよ。

また、
アサーションも学ぶと良いです◎
自分も相手も大切にしたコミュニケーション。「主張・断言・自己主張」などの意味があります。
アサーションでは、率直に自分の気持ちを伝える一方、相手の主張を否定したり強い口調で無理に押し込めたりはしません。
アグレッシブは他人に配慮せず、
ただ自分の意見を強く主張する自己表現スタイルです。一方的に自分の言い分を押し通すことが多く、相手を言いくるめたりして相手より優位に立とうとする傾向があります。

〈具体的な方法〉
・アサーションに関する書籍を読んでみる
・ アサーティブなコミュニケーションをしている人を観察する
・ 日記やノートに自分の気持ちや考えを整理する

アサーティブなコミュニケーションは、人間関係を円滑にし自己肯定感を高めることにもつながります。

最後になりますが、これらを実践しても改善しないときは、プロフィールにあるご両親との関係や傷つき、カウンセリングを受けるとかなり
楽になると思います。

これからもてろりさんを応援しています。辛いときはいつでも
hasunohaにきてくださいね

2025年2月18日 1:56
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有り難し
おきもち

個別相談可能
はじめまして! 覆面僧侶・きみーです。 ハスノハであなたと出会えたことを嬉しく思います。 私はこれまで、様々な方々の人生に寄り添い、心の声に耳を傾けてきました。 ・産業カウンセラー ・緩和ケア病棟・傾聴ボランティア ・刑務所、専門学校キャリアガイダンス講師 ・就職相談室カウンセラー ・人材派遣会社・事業コーディネーター 特に、20代〜40代の方々からは、仕事や人間関係、自己成長など、様々な悩みをお聞きします。 ゲシュタルト療法や交流分析といった心理学の手法を学び、あなたの心の奥底にある感情や思考に寄り添いながら、一緒に問題解決を目指します。 例えば 「自分らしく生きられない」 「人間関係がうまくいかない」 といった悩みを抱えているとしましょう。そんな時は、過去の経験や現在の状況を客観的に見つめ直し、あなたにとって本当に大切なものを見つけるお手伝いをします。 音楽や芸術を通して培った豊かな感性を活かし、あなただけの心の風景を描いていくような、 そんなカウンセリングを心がけています。 一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。一緒により良い未来を築いていきましょう!
※ZOOMは覆面ではなくて素顔です、ご安心ください(⁠^⁠^⁠) 日にもよりますが19:00以降が確実です。 信頼関係構築→傾聴→技法、あなたを最大限大切にします。 「傷つきを築きに」そして気づきに。自律へと導くカウンセリング 【人生の羅針盤】人生の道標となり、迷いを解消しコンシェルジュとして旅のお供をします。 各種心理療法、認知行動療法などを学びました。 [カウンセリングについてご一読ください] ハスノハはカウンセリングルームの対面と違い、ZOOMだけのやり取りになります。 カウンセラーは「聴く人」ではありますが、クライエントさんの身体の動きや微細な変化も見逃さないでカウンセリングをしています。 腕組みをしたり、眉間に皺を寄せたり、涙を我慢したりと表現は人それぞれです。 画面オフも歓迎ですが、 声のトーンだけを頼りにするしかなく、情報が足りないのが現状です。 皆様のお悩みを全身全霊で解決する覚悟でおりますが、誤解やすれ違いを避けられないことも稀にあります。 ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

自立って何でしょうね。

 こんばんは。これからお伝えするのは、あなたのご両親とは異なる価値観であろうとは思いますが、私なりに生きてきて感じていることですので、「そういう考えもあるか…」と受け止めて頂けたら幸いです。
 この間、年老いた母の手を引いて階段を登りました。母は「手を引いてくれて有難う」と言ってくれましたが、私はフッと「いやいや、僕を頼ってくれてありがとう」と返しました。
 これ、どうお感じでしょうか。敢えて自分を分析すると、「自分に関係を持ってくれてありがとう」という、関係についての発言でした。「手を引いて頂戴」「いいよ」という「作用についてのありがとう」とは違う次元での繋がりです。
 「一人でも生きていけるように」というのは「自立せよ」ということでしょう。自分の食い扶持は自分で稼ぎ、自分のことは自分で決める。人に助けを求めない。
 この3つのうち、最後のものが、今あなたの引っかかっている「私に縋らないで」ということですね。でも私は「時には人に縋って良い。何なら喰わせてもらってもよい」と考えています。それができる状況ならばね。
 あなたの人生を思い出すと、前の2つだってできなかった時代があるはずです。そして、それらは今後一生保証されているものでもない。年金や保険は相互関係あってのことですし、将来自分の判断が鈍ることだってあるでしょう。それは受け入れなければなりませんよ。
 さて、「思ったことを言い合える関係」について考えてみましょう。
今回、それは叶った訳です。お友達が「あなたって、結局都合の良い相手を求めてるだけでしょ」って。これは、今まで言い合えていなかったことを示しています。そして、「言い合う」が叶って絶縁された。
 人間の本音というのは、残念ながらそんなもんです。自分が一番大切。自分の言うことに同意して欲しい、その通りに行動して欲しい。どんなにムチャ難題でも。そう、お互いがそう思っているのです。相手もね。
 それを知ると、「自分の本音を全て言う」ことが結構危ういことに気づきませんか?「相手との関係を保つ」のとどちらが大切なの?は考えても良いのではないでしょうか。
 私達が答えている事も、「これが正しいから、そのようにせよ」とは考えていません。実際、大概の「アドバイス」は効きません。それでも「関係を求めて下さっている」と感じるゆえ、回答をしているのです。

2025年2月18日 0:54
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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊さんに限らず、二足のわらじを履くことで、話に幅が出るはずだと考えて、はき続けています。子育てとか家族論とか考えつつ、でも仏教って個人のものだなぁと感じたりします。

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