過去を償い生きるには?執着を手放すには?
30代独身女性
傲慢で欲しがりの人間です。子供のころ太っていたこと、実家が性的なことや着飾ることに厳しかった反動か、モノや男性への執着がひどく、病的とすら感じる過去を過ごしてきました。
子供の頃いじめに加担したこともありますし、好きな人がいれば、恋人がいようがいまいがあまり気にかけず、結果的に不倫になってしまったこともあります。金銭的に困っていたわけでもなかったのに、万引きをしてしまったこともあります。
これまで自分の問題に目を背けてきましたが、過去の因果か今鬱病を患い、人を傷つけたことや罪を悔やみ、自問自答する日々です。自殺も考えましたが、それでは自分が楽になるだけのような気がしています。執着を手放す方法、罪を償いつつ生きていく方法について、ご示唆をいただけたらありがたいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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出来る事を無理なく
初めまして、お早う御座います。
どんなに悪の心を持っている方でも、仏心や良いものを備えて生まれてきます。それぞれの環境や家庭により、そのような性格などになってしまうのでは・・そう思っています。
知らずに犯す過ち、知っていても犯してしまう過ち・・どんな方でも必ず過ちを犯してしまっています。
大切なのは、その過ちに気が付くか・・です。あなたは、”気づき”と言う大切なことに気が付きました。気づきを与えられ、それに気が付き反省をした時点で懺悔した事と一緒です。
お坊さんに向けた懺悔文というものがございます。蜜厳院発露懺悔(みつごんいんほつろさんげ)といいます。出家前にこの文に出会い、お唱えをしながら涙が止まりませんでした。一般の方にも当てはまる事があると思います。この文を朝晩とお経をお唱えさせて頂く時に、必ずお唱えしています。
良く、言われるご恩返しなどは、お世話になった人だけでなくても良いと思います。無理なく出来ることを周りにお返しをしていくことではないでしょうか?見返りのない心が大切です。空き缶をごみ箱に入れる・・・車を運転している時に、右折する車を譲る・・など、日常で沢山御座います。それが、徳を積むということにも繋がり、自分に帰って来なくても家族などに大きくなって帰ってくるのです。
過去でもない、明日でもない、今日。この瞬間を生きています。過去にとらわれず、折角の二度とない人生です。人生は冒険旅行。仕合せも、運命もいくらでも変えられます。笑顔で、善きことを思い描けば、好転して行きます。
あなたらしく人生と言う冒険旅行を仕合せに歩めますように、心からお祈り致しております。
合掌
恵まれている我が身を大切に
拝読させて頂きました。
あなたがそのような罪を犯し続けていらしたのにはあなたが今まで生まれ育ったことやあなたの心のあり方に理由があるように思います。
私達は全て満たされているわけではありませんし、全て完璧でもありません。逆に自分も周りの人達も環境も社会も全て至らないところがあるのです。
とはいえだからといって全て人のせいにしたり自分の気持ちをよくする為に人を傷つけたりものを盗んだりしてはいけないことに変わりはありません。自分がしてしまった罪は必ず自分に返ってきます。自分の心の底に深く残っていきますからね。
永寛 師もおっしゃっていらっしゃいます様に自分が犯した罪については素直に真摯なお気持ちで心から反省なさり、神様や仏様やご先祖様方に心から自ら犯した罪を告白して懺悔し、もし可能ならば傷つけたり被害を受けた方々に誠心誠意謝ることです。そして二度とそのような罪を犯さないように心がけて、神様や仏様やご先祖様方や自らに誓うことです。
あなたは気がつかないかもしれませんけれども、あなたは奇跡的な巡り合わせで生命を受けて生まれ、沢山の方々から愛情やご恩を受けて育まれ、あまたの生命を毎日頂き成長しているのです。
ですからあなたは沢山の愛情やご恩や恵みを既に頂きながら守られて生きている大切な方なのです。
どうかこれからの人生は自分自身を大切になさり、周りの方々やものごとを大切になさり、心穏やかにおおらかに生き抜いて下さいね。
そして皆さんと一緒に善き心がけや行いを勤めていき心豊かに幸せに生きて下さいね。
あなたがこれからも沢山の方々に守られて育まれながら皆さんと一緒に幸せに生きていくよう心より祈っておりますね。
質問者からのお礼
本当にありがとうございました。