亡き母に再会し、謝る事は出来ますか?
初めまして。二点質問よろしいでしょうか。
・昨年末に母の一周忌を済ませました。
母ロスと言ってしまえばそれまでですが、最近は悲しみの質が変わり、自分がいつかあちらに行った時に母と再会して胸の内を伝えられるのか不安になってきました。
生前は些細な事でなじってしまい優しくなれなかった事、過去の親不孝についてしっかり謝罪出来なかった事、目を見てこれまでの感謝の気持ちをきちんと伝えられなかった事(しかも、母が亡くなったのは私が選んだ施設での窒息事故が原因でした…)
今更ながらあれこれ後悔してばかりです。
未だこんな罪悪感に苛まれるということは、淋しがり屋の母が成仏できていないからなのではないか?私の今までの行いが、母の魂の浄化を妨げてしまっているのではないか?などと考えてしまいます。
良かったと思えるのは孫の顔を見せてあげられた事と、子どもである私が親より早く亡くなることなく 母を看取れた事しかありません。(亡くなる直前、母の耳元で「ずっと側に居るから安心して」「私はしっかりやって行くから大丈夫だからね」とは言えました)
お位牌と写真に手を合わせれば、心の中で対話出来る事も頭では理解しているつもりです。が、やはり母とまた会って今度こそ感謝と謝罪の気持ちを直接伝えたいのです。追孝を心掛けていれば、この願いは叶うでしょうか?
・母は戦争孤児で、養父に育てられました。私にとってこの養祖父は、生前自分が亡くなったら今のお墓が絶えてしまう事を案じていたそうです。母が未だ元気だった頃、養父と夫(私の父)どちらのお墓に入りたいか希望を尋ねた時があったのですが、双方に気を遣ってか当時は曖昧な答しか返って来ませんでした。
亡き父のお墓については他に管理者がおり安心な事と養祖父菩提寺の奥様と母との関係が良好だった事から、私の一存にて、母は養祖父の方のお墓で眠ってもらっております。私の目の黒いうちは、父のお墓についてもしっかり守って行くつもりですが、おしどり夫婦だった両親の遺骨を、別々のしかも宗派も異なるお寺に託してしまった事は果たして良かったのか否か?両親の位牌は私の自宅で仲良く隣同士に並べてありますが、亡き父が淋しがっていないか?母はこれで満足だったのか?
今後私の取るべき方法につきご教示いただければ幸いでございます。
お忙しいところ、長文乱文大変失礼いたしましたよろしくお願い申し上げます。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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純粋な思いは必ず届いています。
初めまして、今日は。
心からの不安などを拝見させて頂きました。
私も、妻を病気により看取りました。出来なかった事はなかったか・・もっと、もっと一緒に居たかった・・等、後悔をしたり自分を責めて追い詰めた事もありました。
どんなに立派なお仏壇や、お墓があっても、そこに”純粋に大切な方を想う心”がなければただの箱にしか過ぎません。妻を看取りお仏壇も買えませんでした。100円ショップのコップや写真立てなどでお仏壇を作り、毎朝晩と手を合わせていました。自宅の一室を手作りの壇を作りお寺にさせて頂きました。立派な飾りも、衣もご本尊さまも手書きです。私は、志を決して忘れず、諦めず、道一筋に貫かせて頂かせております。それと、同じく、純粋な想い。それこそが大切なのです。
あなたはしっかりと、感謝の心とお詫びをされています。お母さまも恨んでなんかいません。あなたが笑顔で、昨日でもない、明日でもない、この瞬間と言う今を過ごす事を望んでいます。笑顔で過ごす事もご供養に繋がります。
お墓の事もそうです。お父さまもお母さまもあなたがこれほど、大切に思われてご供養をされているのです。しっかりと届いています。此岸(この世)とは違って、彼岸(あの世)は、国境も、人種も、宗教の壁も全てが繋がっている所だと思います。お仏壇は、此岸と彼岸を繋ぐ電話と一緒です。純粋に祈れば・・スッと隣に来て、お祈りするその姿を微笑んで応えてくれるのです。
亡き大切な方を想い、悲しみ涙を流した”命の時間”をお過ごしになられた後は、笑顔になって、沢山の思い出を心のアルバムに刻み私たちもいつかは彼岸に旅立ちます。その時に、笑顔で心のアルバムを開いて・・こんなことがあったんだよ!と想い出話をお母さま方と楽しんでください。私も彼岸にいる妻といつか笑顔で子ども達の成長した姿を話す為に、沢山想い出を作り心に刻んでおります。
あなたらしく人生と言う冒険旅行を仕合せに歩めますように、心よりお祈り致しております。
合掌
これからもお母様と共に
拝読させて頂きました。お母様がお亡くなりになられたことを心よりお悔やみ申し上げます。そしてお母様が必ず仏様に導かれて仏様のもとでご先祖様方やお父様に迎えられて心から安らかになりますように仏様にお願いさせて頂きご供養申し上げます。南無阿弥陀仏なむあみだぶつ
お母様は必ず仏様に救われてお父様やご先祖様や親しい方々に優しく迎えられて心から安心なさいます、そして皆さんと一緒に仲良く穏やかに円満にご成仏なさいます。
あなたの悲しみや後悔のお気持ちはなかなか消えないことでしょう。どうかその思いも含めてお母様にお向き合いなさり真心込めてご供養なさり、そしてあなたのお気持ちをありのままにお母様にゆっくりとお伝えなさって下さいね。
お母様はあなたのお気持ちをありのままに受けとめて下さいます。あなたの様々な迷いや悩みをしっかりと聞いて下さり、あなたに寄り添いながらなぐさめて下さいます。
またあなたに対して心から感謝なさっていらっしゃることでしょう。あなたのお母様を思うお気持ちをお母様はいつも受け入れ喜んで下さいます。
あなたはこれからもずっとお母様やお父様や沢山のご先祖様方に見守られて生きていくのです。そしてあなたを導いて下さっているのです。目を閉じればあなたのまぶたにはお母様やお父様や沢山のご先祖様方が見えることでしょうからね。
そしていつの日かあなたがその天寿を全うなさる時には必ず仏様やお母様やお父様やご先祖様方が優しくあなた迎えて導いて下さいますからね。そしてあなたは仏様のもとでお母様やお父様やご先祖様方と喜び合うことでしょう。どうか安心なさって下さい。あなたとお母様やお父様やご先祖様方とのご縁は永遠です。
お墓についてはあなたのお気持ちとして皆さんとご相談なさり、お寺様にご説明なさりご了承頂けば良いかと思います。どこに埋葬されるかは二次的なことですからその時その時で変わってきます。
大切なことはあなたや皆さんがご先祖様方を真心込めてご供養なさりそのご縁をこれからも大切になさって生きていくことですからね。
あなたやご家族の皆さんがこれからもずっとお母様やお父様やご先祖様方に守られて心豊かに幸せに生きていくよう心からお母様やお父様やご先祖様方にお祈りさせて頂きますね。
質問者からのお礼
温かい御言葉を賜り、まことにありがとうございます。
和尚様、ご住職様からのご回答、涙しながら拝読いたしました。
母は常に自分より周囲に気を配る優しい人で、施設スタッフの方々に対しても毎回「ありがとう」と感謝の言葉を口にしておりました。
両親共に信心深い人でしたので きっとお浄土に導かれていることとは思いますが、私も今からまた親孝行し直すつもりで追善供養に勤めて参ります。
あらためまして、この度はお忙しい中 ご丁寧なメッセージをいただき 深謝申し上げます。
余寒尚厳しき折、お体お大切になさってくださいませ。
追伸
因みに両親のお寺間においては、母の葬儀前に了解を得た上で、戒名も生前本人が父方のお寺に依頼したものを使わせていただいた経緯もございます。
レアケースかと存じますが、本当に有難い事です。
私が両親のお墓を守っていられる間は双方のお寺にしっかりとお参りさせていただき、その後は子どもにこの想いを託す予定です。
形ではなく、大切なのはあくまで「気持ち」との御言葉も頂きましたので、無理の無い範囲で代々繋がって行くことが出来たら嬉しい限りです。
再び、長々と大変失礼いたしました。