朝夕は外食、お昼はお弁当ですか。一日のうち、家族で食卓を囲む時間が一度もないのですね。お仕事多忙なのでしょうが、孤食はどうしても早食いに、外食は栄養バランスが悪くなってしまいます。なにより、ご夫婦のコミュニケーション不足が心配です。

実は文章を読ませていただいて真っ先に気になったのは、殺伐とした嫌悪感でした。「苦手。嫌。醜い。気持ちが悪い。恥ずかしい」。正直な思いなのでしょうが、ネガティブな気持ちはきっと旦那さまにも伝わっていると思います。相手のためを思って優しさから発する言葉と、嫌悪や否定から出る言葉は、同じ「痩せてほしい」であっても届き方が違います。

ダイエットは生活習慣の変革ですから、尻込みしたくなるのは自然なことです。ある教育書の受け売りですが。熱い湯（＝愛情）でしっかり温まった体は、ちょっとくらい寒い外（＝困難）に出ても平気です。ぬるい湯の中で震えていると、いつまでもそのなかで縮こまるだけ。これは子供だけはなく、大人にも共通すると思います。土台となる信頼や愛情をめいっぱい受けてはじめて、困難に挑戦するモチベーションや勇気が生まれます。叱咤激励されるだけ、まして嫌悪がスタート地点では動けません。

過去の質問も読ませていただきました。浮気や借金問題、義両親様との関係。さまざまお辛い思いをされてきたのですね。肥満はいま発露している一問題にすぎず、本当はご夫婦の信頼関係を再構築されていくことが大切なのではと感じました。

お礼を読んで「夫婦なのだから、一緒に」というお言葉にひとすじの光明を見た思いです。
夫婦は「他人同士がカルマ（業）をシェアする」という最も濃く、それゆえに難しい人間関係だと思います。あなたは本来とても前向きで頑張り屋な方なのだと思いますが、あなたにも「熱い湯」で温まる時間が必要です。一人で背負うのではなく、旦那さまにもその自覚を持っていただけるよう、諦めず働きかけていきましょう。

天野和公

このお坊さんを応援する

？

ライザップなども話題ですが、ここ数年は日本でもやっと筋トレブームといいますか、肉体改造ブームがやってきています。
世界的に見ても肥満＝怠惰の象徴です。
そして、顔や身長だけでなく鍛え抜かれた筋肉美というのは世界共通の美しいアイコンです。
そして筋トレは、尽きることのない最高の趣味でもあります。はじめはジムに通うことをお勧めするので多少お金がかかりますが、ある程度お肉が落ちて筋肉がついて来れば、キープは自重トレで十分なのでお金もかかりません。周りの目も変わってきます。筋肉は「一生もののファッション」なのです。

前置きが長くなってしまいましたが、ようはこういった筋トレへのモチベーションをあげることが大事だということです。例えばテレビをみてEXILEがでていたら「こんな身体の男の人憧れるなあ」「素敵よねー」とつぶやいてみたり「いまは筋トレ大ブームらしいよ、芸人でも筋肉鍛えている人多くない？」と共感を得たり「いくら顔がよくてもぽっちゃりは嫌ね」など危機感を煽ってみてもいいかもしれません。
なにより、大事なのは「一緒にやりましょうよ」ということです。「運動しなさいよ」だと男は一生かかっても運動をしません。男は「やらされる」ことが世界で一番嫌いです。
男はいつまでたっても子供ですから、うまく興味をもたせてあげて、誘導するのが一番効果的です。

痩せるために大事なのは、筋トレだけではなく有酸素運動。落としたい部分を鍛えて、40〜60分の有酸素運動で汗を流すのが効果的だと言われています。
しかし、有酸素運動といってもランニングだと絶対続きません。僕のお勧めは、膝への負担もすくなく、テレビやyoutubeなどの動画をみながらでもできる"エアロバイク"です。なにかをしながらなら、1時間などあっという間ですから。
そして最も大事なのは食事制限です。ぼくは痩せるためのトレーニングをしたことがないので下手なことは言えませんが、単純に痩せるためのトレーニングか、筋肉へと変えるトレーニングかによって違うらしいので、ぜひお調べください。

運動をはじめれば外食も減り、会話も増えるでしょう。子育てもあり大変でしょうが、あなたが「一緒にはじめよう」と言えば、旦那さんの考え方も少しは変わるかもしれません。
「カッコいいあなたになってほしい」ということを伝えましょう。

恵成

光明寺

このお坊さんを応援する

？