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自殺してしまった彼女との向き合い方

回答数回答 2
有り難し有り難し 40

 こんばんは。
私には大事な彼女が居たのですが、遠距離ということもあり、中々会えずにいました。

そんな中、いつもの様にメッセージを送りあってたところ返信が無く、今は返せないのかな?と思いしばらく放置していたのですが、その2日後に彼女のお母様から娘が亡くなったとの報告を受け、後日告別式の方に参加し、彼女が亡くなったのだという事を実感しました。

 一週間ほど前に四十九日を終え、何とか前を向こうと頑張っているのですが正直言ってとても辛いです。私には私の人生もあり、また私以上に辛いのは彼女のご遺族のはずです。それを理解しており、何とか前を向こうと頑張ってはいるのですがやはり彼女の死を未だに受け入れられません。

 あの時に電話をかけていれば彼女の死を防げたのでは…?といった思いや、死ねば彼女に会えるのではないかと(そんな事がありえないのは分かってはいるのですが…)気づくと私自身も死ぬ事を考えているのです。

ですが、本当の事を言ってしまうと私は死にたくはありません。私には私の人生があり、彼女の事もありますがなんとか幸せになりたいのです。ですが前述した通り、やはり偶に彼女の事を思い出してお酒に溺れたりする日々です。

 情けないお話ですがこんな私に一喝していただけないでしょうか?どうやって生きていけばいいか分からなくなってきているのです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

星野さんの人生を歩むことが一番です。

大切な方の突然の死は、とても辛く悲しい事とお察し申し上げます。
又、彼女の死去にご冥福をお祈り申し上げます。

どのような理由があったのかは分かりませんし、それは本人しか分からない事なので詮索をしても解決できません。
星野さんは、色々と思いを巡らしていると思いますが、まず言えることは、彼女は彼女なりに考えた結果だということです。
仮に、連絡が取れたとしてもその結果は分かりませんし、星野さんが今亡くなっても彼女に会えるという保証はありません。又、そのようなことを彼女も望んでいる訳ではありませんから、死は考えないことです。

でも、本心では死にたくない。それでいいのです。星野さんの人生は人生であり、これからも続いていきます。もちろん、彼女の存在はしばし消えることはないかもしれませんが、だからと言っていつまでも追い続けることでもありません。

新たな出会いがあれば、それはそれで進んでいけばいいのです。
彼女にとっても、それが一番いいことで、たしかに思い出してくれることはありがたいと思うでしょうけど、何が何でもではありません。やはり、それぞれの人生、課題があるので、星野さんは彼女に対しての心が収まったら、それ以上は無理をすることは、お互いに障害となりますから、まずは、彼女に対して心済むまで、いい思いでを感謝(ありがとう)し、冥福を祈って頂けばいいと思います。
辛い時、悲しい時のお酒は身体にもよくありません。
又、感情も高ぶりますから逆効果となります。徐々に控えめにしていきましょう。
そして、星野さんの人生を歩んでください。

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有り難し
おきもち

日蓮宗のお寺で、名古屋市南区にあります。 ”お寺は生きている人のためにも...
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仏さまと仰ぎながら生きよう

 星野さん、こんにちは。大切な彼女との急な別れに、大きなショックを抱えておられることと思います。「四十九日を終え一週間ほどが経った今、彼女の死をいまだに受け入れられない」のはごく当然のことです。私自身、多くの自死遺族との関わりの中でそれを受け入れることは大変時間がかかることだと教えてもらっています。本当に彼女の死を受け入れるようになるには、それぞれの時間差があります。1年以上かかる方もあります。伴って体調の変化が出ることも多いです。でも、早く受け入れなければ、と焦る必要はありません。また、後悔や自責・怒りなど一言では表せない様々な感情を抱えながら、今を生きている方々が多いことも知りました。つまり、揺れる想いを抱いているのは自分だけではないと知っておいてください。それだけでも、気持ちが大きく変わると思います。その上で、「自分の人生もあり、幸せになりたい」と思っておられる星野さんにぜひエールを送りたいと思い、お返事を書いています。
 
 阿弥陀仏という仏さまは、どのような人生であれ、どのようないのちの最期であれ、その人に優劣をつける仏さまではありません。さらに、一人ひとりを同じ仏として浄土に迎え取りたいと願いをもち、現に働いている仏さまです。星野さん、これからは彼女を仏さまと仰ぎながら生きていく日々が始まるのです。「彼女の死を受け入れよう」と意識するより、仏さまとなった彼女と一緒に生きていくのだと思ってください。「仏さまになった彼女」と申し上げても、すぐにはピンと来られないかもしれませんが大丈夫です。分かりやすく言うと、これから彼女が星野さんに色々なことを教え気づかせてくれる存在になったということです。
 
 さあ、貴方の気持ちを素直に表に出してよいのです。彼女を思い浮かべて涙を流し、愚痴をこぼし、思い出をつぶやき、 時には笑い、歌を歌ってください。この一瞬一瞬を仏さまとなった彼女が見てくれているのだと思いながら、星野さんの日常をできる範囲で再開してください。
 
 ハスノハが星野さんのこれからを応援できればと思います。相談を寄せて頂き、有り難うございました。

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有り難し
おきもち

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん...
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質問者からのお礼

ありがとうございます。
私自身も少しずつ、前を向いて頑張っていこうと思います。

回答を下さったお二人、本当にありがとうございます。
 亡くなってしまった彼女の事も思いつつ少しずつですが前を向いていけたらな、と思います。
本当にありがとうございました。

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