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死にたくて生きたくて迷っています。

回答数回答 1
有り難し有り難し 16

数年前に不幸が続き最愛の家族を失いました。
父が亡くなった日、夢に現れてくれた父にきちんと生きると約束し見送ったにも関わらずいまではどうして父のいない世界で生きなければならないのかと日々死にたくて悲しくて夜眠るとき虚ろな気持ちをどう埋めれば生きようと思えるのかと夜更けまで悩んでいます。
朝は人前でまた涙が溢れたりしないよう極力気持ちを隠して出さないように元気にみえるようにしています。
最近、押し売りを強く断れずいくつかの高額な着物を購入することになり父の生命保険のお金のほとんどを無駄にしてしまいました。
そして生活が一気に苦しくなり、体調不良で働けず仕事を辞めたのですが復帰しようにも仕事探しがうまく行かず残った貯金ももう空になりました。
お稲荷様の元へ1人お参りしここに記した悩みを心のなかで呟いて回答が聞けないか御神籤を頂きました。
お稲荷様から世の中の為になることを為しなさい。そして信心深くありなさい。とお言葉を頂きました。
けれど世の中の為になることをと警備に就いたものの身体が予想以上に痛みを感じてしまい続けられず、他にもいくつか応募をしてもうまく面接にまでいきませんでした。
同じ時に占い師だという方に偶然声をかけられて今の現状の苦しみを全て言い当てられたあと同じ場所で二度目にお会いしたとき私の事をどうしようにもうまくならない人だよとたまたま近くで知り合ったのだろう初対面の方に紹介され、今になってその言葉が酷くきになっています。
1人になると死にたいとこぼしながら過去の清算できなかったもやもやが苦しく、なぜ苦しいのを耐えられないのかとまた苦しくなります。

お金が尽きたいま、借金を抱えることは父の教えに背いてしまうので避けたくて、けれどこのままでは仕事も見つからず。生前に絶対にするなと言われていた夜の仕事をして暮らしを持たせるかと悩んでいます。
今まで父のために生きていた不安定な心がもうやめたくて逃げたくてずっとつらいとばかり叫んでしまいます。
ちょっとした一言に心が砕けて玄関で泣き崩れてはどうしてこんなにも弱くなってしまったのかと自分がどんどん嫌いになります。

どうか私を叱っていただけないでしょうか。
直し方を考えていただけないでしょうか。

父に笑って生きたよと伝えられるように生きたいです。死にたくて死にたくてばかりの弱い私をどうにかしたいです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

<安心できる>拠り所を

こんにちは、初めまして。

「死にたくて」でも「生きたくて」と言われるあなたの心の叫びが伝わってきます。お辛いでしょう。「最愛の家族」たるお父様を亡くされたその悲痛さも大きいとお察しします。

「父に笑って生きたよと伝えられるように生きたい」とあります。
あなたが今後、基準にしていくものの第一はお父さんでしょう。
生前、お父さんがこう言っていた、こう考えていた、それを人生の目印にしていって下さい。これは、今まで通りだと思います。

第二に。これが私のアドバイスで一番言いたいことですが、拠り所を明確にしましょうということです。あなたは、今、「占い師」「お稲荷様」を心の拠り所にしているようです。勿論、何を拠り所にするかは自由ですが、あなたはいろいろな人からの助言を自分の中で処理しきれていない印象です。

特に気になったのは、「占い師」に「二度目にお会いしたとき私の事をどうしようにもうまくならない人だよとたまたま近くで知り合ったのだろう初対面の方に紹介され、今になってその言葉が酷くきになっています」と言われてた、というところです。どうもその「初対面の方」と「占い師」、あなたとの関係性が分かりません。 また、「その言葉が酷くきになっています」とあなたの心が不安定化に向かっているのが気になります。

これは私の見方です。
こうしなければ、こうならなければ、と説く教えはついていける人はいいですが、ついていけない人には大変です。頑張っていけば、いつか明るい未来が、いつか安心出来る日がくる。これは気力が持たない人には、ものすごくハードルの高い教えです。

しかし、浄土真宗の仏様、阿弥陀如来様は、あなたにこうなれ、こうしなさいとは仰いません。そのままのあなたを引き受ける、苦しい時そばにいる、悲しい時も嬉しい時もそばにいる。あなたがそんな私を想って手を合わせてくれたら嬉しいな、私の心を聞いてくれたら嬉しいな、という仏様です。

お金を出せなくても、あなたの話を聞きます。
お金が無くても、阿弥陀様はあなたの側にいます。
あなたがそれをいいなと思えたら、手を合わせて下さい。
それが、じぶんそのままで、今ここで安心できる拠り所です。

自分が安心できる拠り所を持ち、無理に人に合わせず、お父さんを想いながら生きる。仕事選びの問題もあるでしょうが、先ずは自分の地盤を固めて下さい。

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おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

初めまして、回答頂きありがとうございます。
読みにくく長い文になってしまい申し訳ありません。
頂いたお言葉を何度も読み返しているうちにざわざわとしていた頭がすっと落ち着きました。
占い師、初対面の方(通りすがりの野次馬かも知れない他人)についてなのですが本当にたまたま初めてあった他人で顔を見るなりぽんぽんと今の現状を当てられた、という出来事でした。
信じる先がぶれているということを今まで気付かなかったことにはっとしました。
これから拠り所について自身について、整理をつけて生きられるように考えていきます。
貴重なお言葉と気付きをたくさん頂き本当にありがとうございます。

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