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永代供養について

回答数回答 1
有り難し有り難し 3

いつもありがとうございます。

現在、高齢の母親とお墓について話し合いをしています。

母は菩提寺の墓に入りたいと思っていましたが私はお墓の継承は
したくないと伝えると永代供養でいいと言われました。

現在、入れるお墓がありながら私の気持ち優先で、永代供養にしても
いいものか、私のわがままなのか、とも感じます

私や母は父から虐待されてきました。私がまだ20代の頃、父親が自らの
手を傷つけたことがあります。血の滴る床を泣きながら拭かされたこと、
今でも鮮明に覚えています

虐待のせいで、幼い妹は入院したり、いつもずっとずっと暗い洞窟の中にいる
ような生活でした。

そんなこともあり、私は父親と同じお墓に入りたくはありません。

このサイトをいろいろ読ませていただきました。仏になれば生前の姿とは変わり
皆、浄土に守られ生前の人柄とは変わるし心配は無いとのことですが

それをわかった上でも父とは同じお墓には入りたくないのです。それが私の
お墓を継承したくない理由です。

墓じまい、永代供養についてのご助言、よろしくお願いいたします

ちなみに菩提寺は曹洞宗です。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

根本的な解決が重要ですね

お墓そのもののことより、お父さんと同じ墓に入りたくないというお考えがより重要ですよね。これはご本人がいちばんよくお分かりのことかと思います。

プラユキ・ナラテボーさんという日本人でタイの仏教寺院で僧侶をなさっている方がおいでになります。この方がNHKの心の時代からNHKラジオの宗教の時間のなかで、まさにあなたと同じくお父さんの家庭での暴力によりずっと苦しんでおいでになる女性のお話をなさっていました。その女性のお父さんはふだんはおとなしい方ですが酒を呑むと人格がかわりお母さんやその女性(お父さんからすると娘さん)に暴力をふるうので、家から避難し公園などで一夜を明かすことも度々あったそうです。

プラユキさんは、タイ仏教の手動瞑想をお教えになり、その女性の過去に縛られる心を「今ここ」へ開放される手助けをなさいました。瞑想が進むと、いつでも「今ここ」に戻れる(つまり過去への繋縛から自由になれる)ようになり、ついにはお父さんの辛さも理解できるようになったそうです。そして、プラユキさんに、「人間って、悲しいものですね」とおっしゃるようになったそうです。

私には、お墓の問題よりも今、そして過去からずっと苦しんでおられるあなたご自身が過去から解放されることが何より重要であるように見えます。

プラユキさんとは、インターネット上でいつでも連絡が取れるようですし、プラユキさんでなくてもあなたを過去から解放してくれるインストラクターを見つけていかれることをお勧めしたいと思います。

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有り難し
おきもち

私はお坊さんといっても、ひと様に何か答えらしいものを提示できるような立派な...
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質問者からのお礼

藤岡様

丁寧なご回答ありがとうございます🌸

ずっと父親を嫌い続けるというのも 煩悩ですね

プラユキ氏の瞑想会には 参加したことがあります。書籍も読みましたが

その時限りで 終わっていました。私には父親だけでなく 人を嫌う気持ちが 強く それに悩まされる日々。

あらためて手動瞑想をやってみたいと思います

ありがとうございました。

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