父の供養をどうしたらいいか
一人娘です。両親は数年前に自宅を手放し、私の近くに引っ越してきていました。
先日父が亡くなったのですが、親戚は遠方でかつ高齢でもあるため、葬儀は母と私の家族のみで行いました。おつきあいのあるお寺さんはなく、葬儀屋さんと相談しながら、最終的に、ご縁のないお坊さんに葬儀を主導していただくことに違和感を感じたこと、また母の体調面から葬儀は負担のない方法が良いと考え、直葬で行いました。ただ、改めて思いめぐらせているうちに、先に亡くなっている父の両親や兄弟姉妹たちと同じように、父も仏式で供養する方がいいのではないかと感じるようになり、今後の供養については仏式で行いたいと考えています。ただ私はすでに嫁いでおり、子どもも娘なので、お墓や仏壇は継承しないでよい方法を検討しています。
夫の両親はすでになく、仏壇は長男のところにあるのですが、私たち夫婦にとっては、仏壇よりもお墓の方に両親の魂があるような感覚があり、今回の私の父についても、お墓は建てたいと考えていて、永代供養つきのお墓ならよいのではないかと考えています。ただ仏壇については、夫の両親のものがないのに私の実家のものを置くことに抵抗感があり、仏壇を置かなくてもよい形で、仏式で供養していけないかと考えています。
葬儀屋さんから、墓石に故人の魂を込めることもできると聞いていて、霊園の見学などでも、回忌法要についてはお墓の前であったり、霊園の施設などでも行えることは伺っています。ただ、葬儀を無宗教で行ったため、位牌は用意しておらず、戒名もつけていただいていません。できれば、今後の供養は決まったお寺さんにお願いできればと思っていますが、それは可能であるのか、どのようにすることが、父にとってよい供養になるのか、教えを賜りたくよろしくお願いいたします。
なお、父方は真言宗でしたが、菩提寺とのおつきあいはありません。母方はクリスチャンでしたが、母は洗礼は受けておらず、将来は父と同じお墓に入ることを希望しています。
お坊さんからの回答 3件
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仏事は負担ではなく安心できる拠り所。お寺をしっかり調べ決めて
お父さまのご往生、お寂しくなりますね。
直葬だったとのこと、それでは読経も無く、お名前もつけないまま、火葬をなさったということでしょうか。
葬儀式というのは、大切な人を救う仏様の教えを聞く時間を持ち、無常の世に死と向き合うこと、仏様との仏縁を結ぶということでもあります。
お寺との縁がなければ、葬儀社から探してもらうしかなくなりますが、本来は、頼れるお寺をご家族が探して、お寺までお願いにあがり、住職の人柄を知り、今後の相談などができればよかったですね。
私のお寺では、何かあった時にはそちら様でお願いしたいと、事前に事情を聞かせていただくことが多いですよ。僧侶は、葬儀や法事を務めるだけではなく、お寺を預かり、法座を行ったり、日頃皆さまのお宅へ参りながら、何でも相談出来る関係を築いていきます。
是非、あなたのご先祖や仏事、また日頃のことまで、気軽に相談して自分が納得できるお寺さまとの縁を結んでくださいね。
信仰は、何を拠り所として生きるかですから、女性側より 嫁ぎ先の夫側を重んじるというよりも、自分たちがどの教えを大切にしていくかです。
あなたの状況にある方も、相談に来られます。皆さん、悩むことは似ていますよね。
そんな時は、この先 夫側の宗旨のお仏壇を安置なさる予定であれば、妻側の先祖供養は、お寺へ出向いて本堂で法事をなさるとか、お寺の永代供養をお願いするとか、形はいろいろなのです。そういった事情も、住職とご相談くださいね。
まずは、葬儀ができず直葬であったこと、名前もつけてほしいこと、今後のお付き合いも踏まえてお伝えし、しっかり話を聞いてくださるお寺さまが良いと思いますよ。いろいろお寺を調べてみましょう。相談しやすいお寺さまが良いと思います。
大事なことです。しっかり調べて、お寺を決めてくださいね。そして、安心して手を合わせられる環境をね。
葬儀や仏事は、負担なものではありません。いのちの行方が定まる安心できる拠り所なのです。しっかりと、仏法に触れていただきたいと思います。
合掌
善きご仏縁に恵まれます様心よりお祈り申し上げます
拝読させて頂きました。
お父様がお亡くなりになられたこと心よりお悔みを申し上げます。そしてお父様が心から安らかになります様に心からお祈り申し上げます。至心合掌
お父様がお亡くなりになりあなたも皆さんもお悲しみのことと思います。どうか先ずはあなたも皆さんもお互いのことを思いやりいたわり合いながらお父様のご供養なさって下さい。
お父様は必ず仏様や神様がお導き下さり、ご先祖様がお父様を優しくお迎えなさって下さいます。そして心安らかにご成仏なさっていくでしょう、そしてあなたや皆さんのことをこれからもあたたくお見守りなさって下さいます。どうか安心なさって下さい。
あなたがご希望なさる様にこれからお寺とのご縁を結んでお戒名を頂きお墓にご納骨することもできるでしょうし、永代供養をお願いすることもできます。
これからのことを考えながらアクセスやお寺との相性や信仰も含めてじっくりとお探しなさってみてはいかがでしょう。近隣でもおそらく沢山のお寺様があるでしょうからお問い合わせてみて実際に行ってお話を伺ってみましょう。
そしてあなたや皆さんが安心してお任せできるお寺様にお願いしてみましょう。金銭的なことも含めてしっかりと確認しましょう。
大事なのはお寺様の方針やご住職のお考えやお人柄についてしっかりと直接お会いして確認することです。
いくつかお問い合わせしてお話しなさる中できっと善きご縁が見つかると思います。
いずれにせよあわてずにじっくりと探してきましょう。
あなたや皆さんがこれからもお父様とのご縁を大切になさり、お父様に守られながら健やかに毎日を生きることできます様に心から仏様や神様やご先祖様やお父様にお祈りさせて頂きます。至心合掌
心の支えにもなります
このたびはお父さまのご逝去、心よりお悔やみ申し上げます。
また、状況やお気持ちを丁寧にお聞かせくださり、ありがとうございます。
葬儀を直葬で済まされた後でも、仏式での供養を改めて始めることは可能です。真言宗では「一度きりの儀式」よりも、「故人を偲び、祈り続けるご縁」を大切にします。たとえ戒名がまだであっても、これからお寺にお願いし、戒名授与・位牌開眼・追善供養を行うことができます。
お墓についても、永代供養墓を選ばれるのは、後継者の負担を減らしながらも、仏縁をつなぐ良い方法です。墓石そのものを本尊と見立てて、開眼法要(魂入れ)を行えば、仏壇を置かずとも日常的にお参りいただけます。年忌法要や月命日なども、お墓や霊園の施設で執り行えます。
仏壇を置かない場合、故人を偲ぶ小さな「御霊前コーナー」をご自宅に設け、花や香を手向けるのもおすすめです。真言宗では「諸行無常」の教えのもと、形にとらわれず、心を込めた供養を尊びます。
お寺選びは、お墓のある地域や永代供養をお願いする霊園と連携できる真言宗寺院に相談されるのが安心です。今後の流れとしては、
・ご縁を結びたいお寺へ現状を説明し、戒名・位牌・追善法要の相談
・お墓の契約や開眼法要の時期を決定
・百箇日や一周忌など節目の法要を継続
こうしてご供養を重ねることは、お父さまだけでなく、お母さまやご家族の心の支えにもなります。供養とは、故人の安寧とともに、残された人の心を整える行いです。どうかご無理のない形で、これからのご縁を紡いでいただければと思います。
合掌