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妹の自死のきっかけとなった相手を許せない

回答数回答 1
有り難し有り難し 43

はじめまして、よろしくお願いいたします。

タイトルの通りですが、妹の自死のきっかけとなった相手A氏を許せずにいます。
妹は今年のはじめ、交際していた人の二股行為及び結婚詐欺をきっかけとして自死してしまいました。
1年ほどお付き合いしていたのですが、A氏は「病気の家族のため」「兄弟の学費のため」と言って、妹やその他複数女性に合計80万円ほどの金銭を無心していたようです。結局それが発覚し、お金は全額一括で返ってきたのですが、妹の心の穴は埋められず、数日後に妹は自死してしまいました。

もともとうつ秒既往歴や、甲状腺の病気を発症していたこともあり心も弱っていたのでしょう。仕事が忙しく余裕もなかったのでしょう。過去にも恋人から騙された経験があり、その心の傷も癒えていなかったこともあったのでしょう。
しかし、A氏と出会わなかったら。
A氏からも騙されることがなかったら、A氏という引き金がなかったら、妹は死なずに済んだかもしれません。
そう思うと気も狂わんばかり、眠れぬ日々を過ごしています。

警察に被害届を出そうと思い相談しましたが、返済されているということで被害届を受理してもらうことすら困難でした。
弁護士に任せることも考えましたが、せいぜい損害賠償請求のみであって妹は返ってきません。A氏にも妹と同じだけのダメージを与えたいのです。一生苦しんでほしいのです。
A氏の勤務先にすべてをばらしてやりたいとも思います。
が、一線のところで踏みとどまっています。

有難いことに、友人たちに話すと、「A氏はろくな人生を送らないよ」「天罰が下るよ」と言ってくれることが、少し気持ちをラクにしてくれます。
それでも、一人でいると、妹の無念を晴らしてやりたいと思い、苦しくなります。
いっそ、高額な費用や時間を使ってでも弁護士に依頼し、正当に相手にダメージを与えるべきなのか、それとももう自分の心を鎮めていく方が賢明なのか…迷っています。
この先私はどのような気持ちで生きていけばいいのでしょうか?

感情がループしてしまい、分かりにくい文面となり申し訳ございません。
ご教示いただけたら幸いです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お辛いですが、ここはこれ以上関わらないことです。

ももんがさんのご心痛お察し申し上げます。
又、妹さんのご冥福をお祈り申し上げます。

結論から申し上げますが、Aとはこれ以上関わらないことです。

とても理不尽に聞こえるかもしれませんが、あくまで、これは妹さんとAとの問題なのです。お姉さんのももんがさんの悔しい気持ちも分かります。誰でも同じ立場になれば同じように悲しみ悩み苦しみを味わうでしょう。
それこそ、必殺仕事人でも頼みたいところです。

しかし、妹さんは妹さんの人生を歩みました。様々な人と出会った中でAはいました。そこで辛い仕打ちを受けたかもしれませんが、Aの取った行動すべては、自業自得としての結果、報いを受けるので、それは甘んじて受けてもらうしかありません。

そのAに対し、ももんがさんがさらなる復讐を考えるならば、今度は、ももんがさんとAとの関わりが生まれます。次は違うことでの悪縁が生じ、さらなる苦しみが増すでしょう。そんなことは、妹さんも同意しないでしょう。

お辛いかもしれません、許せないと思います。妹さんが哀れで可哀そうかもしれません。しかし、ゆえに、ここは、もうこの時点で忘れる方向に切り替えるべきです。
そして妹さんへの哀悼と、優しく労り、抱きしめてあげてください。
もう、これ以上のマイナススパイラルは止めなければなりません。
それが妹さんへの最大の供養になります。
人を恨んでも、それは何倍かになって戻ってくるということです。

ちなみに、プロフィールにあるは、弟とありますが、今回のお話とは別人でしょうか?

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質問者からのお礼

鈴木海祥さま、
ありがとうございます。
プロフィール欄は編集ミスです、失礼しました。
弟は健在で、私よりも冷静で、ただただ起こってしまったことととらえているようです。
「今度は、ももんがさんとAとの関わりが生まれます。次は違うことでの悪縁が生じ、さらなる苦しみが増すでしょう」この言葉にはっとしました。
そして偶然にもお彼岸というこの時期ですので、私も執着を手放し、妹を気持ちよく送り出してあげたいとも思いました。
また、復讐したいという思いが戻ってくるかもしれませんが、鈴木住職のお言葉を思い出して励みにしていきます。
ありがとうございました。

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