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"頑張る"はどこまで頑張ればいいのか

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有り難し有り難し 19

20歳の大学生です。
私は幼い頃からずっと、「真面目」を貫き通し、みんなのやるようなことには手を出さずに生きてきました。

例えば友達の宿題を写させてもらうだとか、カンニングだとか、もそうですし、何の理由もなく学校を休んでサボったり、もしませんでした。とにかく真っ当な生き方を選んできたつもりです。

ですが、自分の生き方は損をしているのではないかと思うようになってきました。
例えばテストの点数が先生の採点ミスで実際の点数よりも高かった時、これは自己申告ですが私は自ら先生に言い、点数を下げていました。中学の頃の話ですが、今考えると、自分から点数を下げに行くって… 「正直者は馬鹿を見る」まさにこれだと思いました。

今もコロナの影響で、オンラインでのテストがあるのですが、正直カンニングしようと思えば全然できるし、友達もカンニングしています。カンニングしようがしまいがバレない限り結局評価されるのは「点数」。ならば真面目に勉強しても点数を落とした時、そちらの方が損をしているわけです。

以前の私ならカンニングなどしなかったでしょう。ですが、中学までの話で、高校からはやることも増えて全てを完璧にやるのは不可能だと気づきました。友達の宿題を写させてもらったり、そういうことも必要になったんです。

私には少なくとも良心の呵責があります。周りの人達のように平気でやれるわけではありません。そう考えた時、"頑張る"ってどこまで頑張ればいいんだろう、そう考えるようになりました。

人生そのものにおいてそうです。頑張ろうと思えば頑張り方はいくらでもあります。私はもう受験生ではないけども、空いた時間にだらだらするのではなく勉強をした方がいいのか?でも24時間365日無駄な時間を過ごさずずっと何かを頑張ってる人なんてほんのひと握りだと思うんですよ。もう何をどこまで頑張ったらいいのか分かりません。自分より頑張っている人を見ると、自分ってダメだなという思考に至ってしまいます…

どのように生きればいいんでしょうか。私はどうすればもっと楽に生きられるんでしょうか。助言頂きたいです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

未来志向、目的論で考える

ととろ 様 相談ありがとうございます。

正直者がバカを見てもいいから、正直者であるべきです。
正直でない人は、心を入れ替えて正直になる努力が必要でしょう。
正直でなく楽をしてもその見返りは、ろくなことがありません。
楽に見えているだけで、自分の本当の充実した気持ちには届かないでしょう。

さて、どこまで頑張ればいいかですが。
あなたは、将来どんな仕事など、自分のやりたいことをして、どんなように人を感動させて、どんなふうに笑顔をせて、どんなふうに自分に満足を得たいですか?
その時の周りに居る人はどんな方々で、どんな場所にいて、どう輝いているのでしょうか?
なりたい未来、なりたい目標、目的、そのことを深く思って自分の心に刻んだ時に、今、何をして、どう積み重ねていけばいいのでしょうか?小さな一歩は何?
このような目的論に立った時、あなたは今日どこまで頑張ればいいのでしょうか?

自分の価値観とヴィジョンをしっかり見据えて、頑張れない時は休むことも含んで、自分の人生を歩んでいけば宜しいかと思います。
つまり未来志向、目的論で考えてみてください。

真面目な人は頑張り過ぎる傾向があるので、体調にも気をつけてくださいね。

自分の価値観やヴィジョンがはっきりしない時は、仮説でもいいですよ。それでも小さな一歩は踏み出せますから。さらに、コーチングを受けるのもいいかもしれません。
参考までに。
一礼

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お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
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ドヤ顔で言おう。「学生時代に頑張ったことは何もない」と

そんなととろさまに下記のコラム記事をプレゼントします。。

ドヤ顔で言おう。「学生時代に頑張ったことは何もない」と
https://www.onecareer.jp/articles/782

頑張ることが正義、頑張っていれば評価される(だろう)という(勘違い)が日本人の悪い気質です。

結果、頑張らなくてもいいところも頑張ってしまう・・

それでは疲れるだけです。しんどくなりつぶれるだけです。

頑張るのもメリハリ、効率よくにです。

頑張ることを目的、ゴールとしてはいけません。

頑張るはあくまでも目的、ゴールへの手段。

そのことを忘れずに。

川口英俊 合掌

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Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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