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死産後の供養

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有り難し有り難し 27

以前死産後の供養のことで相談させていただきましたが、四人目を死産してから10ヶ月たった今も、どうしても供養にいく勇気が出ません。

主人には早くしろ早くしろと言われてどんどん追い込まれてしまいます。自分の気持ちを伝えても理解されず、ぐたぐたしててもきりがないと言われ、どうしたらいいのかわかりません。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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hasunohaでお気持ちを聞かせてください

ご相談拝読しました。言葉にするのも難しかったりお辛かったりするのかもしれませんが、ここhasunohaではゆなさんのお気持ちを素直に綴ってください。

さて、前回のご相談も読ませていただきましたがご夫婦の間で気持ちや考えにズレがあるのですね。それを伝えても理解されないのですね。もっとも支えて欲しい存在である家族にそのように対応されるとなおさらお辛いことでしょう。

さてさて、詳しいことが分かりかねる部分もありますが、

>どうしても供養にいく勇気が出ません

というゆなさんのお気持ち。そして

>早くしろ早くしろ

というご主人のお気持ち。その内容が一体どのようなものなのかが大切な問題であるかと思います。

ゆなさんが供養に行けないのは死を認められないからでしょうか。あるいは供養することでお子様が何か変わってしまうような、もしくはゆなさんの手を離れてしまう不安があるからでしょうか。

ご主人がせかすのは(ありもしないことですが)祟りなどを恐れてでしょうか。世間体でしょうか。あるいはゆなさんを気づかって気持ちに区切りをつけて欲しいと願っているからでしょうか。もしくは背景にお義母様の影響があるのでしょうか…。

もしよろしければまたいつでもその辺りをお聞かせください。

以下は分からない中で申し上げてもおせっかいの様な形になるかもしれませんが、供養について私見を述べます。勇気が出ないとのことですから何か不安のあることとお察しします。

宗派・個人により見解は異なりますが、私見では供養の有無によって亡き人が祟るとか、さ迷うとか、苦しむということはありません。というかそのようなことは分からないことです。
 悲しいことに、亡き人が今どうしているのかを確かめる術は私たちにはありません。しかしわからなくとも亡き人に様々な思いを馳せる私たちがいることは間違いありません。つまり供養とは亡き人がその命の終わりという大きな事実をもって残された私たちに問いかけてくださるという、生きている私たちの問題なのです。自分の姿に気付くことによって亡き人に出会う。出会い直す。それが供養です。

今お抱えの不安も悲しさも寂しさも、亡きお子様がゆなさんにはたらきかけているからこそ感ずるものです。もうお子様はゆなさんの心を離れて存在するわけではないのです。供養を通して出会い続けていくのですね。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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水子供養をしなければならないということはありません。

ゆなさん、こんにちは。書き込みありがとうございます。

ゆなさんは、死産をされてから10ヶ月経つのですね。それで、ご主人から、早く供養に行けと言われているけれども、行く勇気が怒らないのですね。

また、ご主人に、ゆなさんの気持ちを伝えようとしても、そのことを理解してもらえずに、ぐだぐだしていてもきりが無いと言われるのですね。それで、ゆなさんは、どうしたらいいのかわからなくなっている。

ゆなさんのお言葉を通してそのように聞かせていただきました。

ゆなさん、大切なお子さんを亡くされたこと、まず一言、お悔やみ申し上げます。ゆなさんの以前の質問と併せて読ませていただきました。

供養に行くというのは、具体的にはどういう事をされるのでしょうか?お骨を何処かに納めろと言われているということでしょうか?それとも死産だったお子さんに対して何らかの宗教儀式を行なうということでしょうか?

宗旨やお寺によっても異なることですが、死産であっても、葬儀を勤めることはありますし、法事を行なうこともあります。また、寺院によっては水子供養と看板を掲げているお寺もありますね。

以前の質問に書かれていたような、水子のたたりなどというのはありません、それは、ゆなさんの生き方を迷わす迷信です。心配する必要は無いと思います。

また、いわゆる水子供養のようなことも、やりたいというのならば止めはしませんが、気が進まないのならば別にやる必要は無いと私は思いますよ。

もし、どうしたら良いのか、手助けが必要ならば、流産や死産を経験した親御さんのための、グリーフケアやピアサポートの会がありますので、そういうところを頼ってみるのも良いと思います。私は宗旨上、抵抗感がある名前なのですが、よく、天使ママの会などの名称で活動していますので、検索をかけてみてください。

悲しみを無理に押し殺したり、供養も無理にしなきゃいけないことではありません。ゆなさんにとって良い形が見つかる良いなと思っています。

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真宗大谷派僧侶。共に悩める場所を求めてこちらに参りました。
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