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自分の過去を許せません

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有り難し有り難し 13

過去の自分の行いについて、ふと思い出しては後悔しています。
過去を忘れたい気持ちからか記憶が曖昧です。
20前半の1年ほど性的なことを誰とでもするようなやつでした。恋愛、仕事のストレスからか出会い系で知り合った人と会ってはすぐに性的な関係になることがやめられませんでした。何ヶ月か毎週のように繰り返しました。そしてそれがだめなことだとわかってながら、わたしはこう生きてたいんだと言い聞かせてました。仕事原因で不安障害と自律神経失調症になりました。仕事にいけなくなっても性的なことは頻度は減っても断ち切れてませんでした。お金がない事、実家ぐらしでしたが、申し訳なさ、楽に稼ぎたいし働きたく、興味本位、自分にあってる仕事なんじゃないかとか、そんな軽い思いから風俗店で働いてしまいました。仮入店の形で1か2日お店に出ました。その後この世界には一度も足を入れてません。
この間に妊娠をしました。これが風俗店で働く後か前か記憶自体が曖昧です。
誰の子かもわからなくて、検討のつく人に連絡を考えたけど、できませんでした。好きじゃない相手の子供が自分の中で育つのが怖くて、体調も悪くなるし、本当に辛かった。自分一人でローンで中絶をしました。辛い気持ちになってほしくなくて家族には言いませんでした。もちろんゴムで避妊はしていました。でもどこかで大丈夫だろうという気持ちもあり、少し緩んだ日もありました。自分の知識の甘さ、不誠実さが招いたことです。精神も落ち着き、仕事に復帰できてからは、徐々にですが、本気で好きになった人としかしなくなりました。何度も相手を見誤りましたが、私の気持ちは本気でした。その後相手の気持ちを確認してからちゃんとしたお付き合いを続けられるようになりました。
風俗も妊娠も遊び歩いた過去もすべてに後悔しています。自分では過去は過去と、今の私は違う、別人だと思えるようになりましたが家族や結婚も考えてる今の恋人に知られたらと思うと、ふとした時に怖くてたまらなくなります。
アドバイス、これからの心のあり方、思ったこと教えていただけませんか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お子様は仏様とお生まれになり、あなたを導いて下さいます…

 『精神も落ち着き、仕事に復帰でき』、『結婚も考えてる今の恋人』『本気で好きになった人』に出逢うことができて本当に良かったですね。
 ただ『自分では過去は過去』『今の私は違う、別人だと思える』との考え方には危なさを感じます。なぜなら過去の自分も、今の自分も、同じ「自分」だからです。
 だから、過去を勝手に切り離すことは出来ません。
 そして、過去を変えることは出来ません。人工中絶した事実は消えないのです。
 あなたはその事実を忘れようと努めるかも知れませんが、実際にその手術をした医師の方のお気持ちを忘れないで下さい。医師とはいえ、仕事とはいえ、同じ人間なのです…あなただったら他人様に対して同じ行為が出来ますか。
 そして恵まれた一つの命を奪ってしまった事実に向き合って下さい。なぜなら忘れようとしたところで、今後あなたが又必ずいろいろなときにその事実を思い出すからです。
 過去と向き合う…それは本当に辛く苦しいことだと思います。
 だからこそ、あなたに「私が一緒だよ」とおっしゃって下さるのが仏様です。
 仏様が罪・苦悩を抱えたまんまのあなたを抱きとり、支えて下さるのです。
 そのことを頂き、自身の過去の罪への懺悔と、この自分を見捨てず怒らず寄り添い続けて下さる仏様に感謝を致し、生きることが大切です。
 実はその仏様とはあなたが命奪った我が子の今の真のお姿です。御仏と姿を変えてあなたの所へ還って来て下さっているのです。あなたを恨むのでは無く、たた(祟)るのでは無く、あなたを優しく温かく見守り続けて下さいます。
 どうか、今後はそんな仏様にお手合わせつつ、今の素敵なお相手と本当に幸せな人生を歩んで下さいませ。
 仏様が一緒なのですから、心配要りませんよ…。

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

長く読みづらい文章を読んでいただき回答をありがとうございます。
小林様の文章を読んでハッとしました。
あの時は何もかもが恐ろしく、早くこの現実から逃げたくてしょうがなくてとても弱く、そんな私が育てることはできない、生まれたこの未来を考えて中絶という決断したこと。
そして、この事実を一人で誰にも打ち明けず背負い続けていく覚悟をしたことを思い出しました。同じことは繰り返さず、一生愛せる人とお互いに子供を授かりたいと思ったときまで、避妊薬の服用を徹底し、愛する人としか行為をしないことを心に決めたことを思い出しました。
過ちをしたのも、決心をしたのも自分を正して誠実に生きることを決めたのも全部私でした。時間はかかりましたが、今愛し合える人を見つけることができました。
仏様は寄り添ってみていてくださったのですね。何度も思い出し後悔し苦しむことが必ずあると思ってます。そのたびに事実を受け入れ、産めなかった赤ちゃんの分も自分を正し強く生きていこうと思います。

追記
過去を切り離してるつもりはありませんでした。
過去の私を別人と捉えたほうが心が軽くなるので辛くなったときはそのように考えていました。過去の私も自分という前提で、です。
このように思い出しては辛くなります。それは自分だからです。
当時も、今も思い出すたび、お医者様の気持ち、産めなかった赤ちゃんのことを何度も考えてます。

気づきもあり感動しましたが、すべて自分で通った道をさとされたようでした。

他の方のお話もお伺いしたいです。

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