他人に求めることをやめたい
新年早々、お坊さんの意見をいただきたいです。明けましておめでとうございます。
現在の悩みは他人に「求めてしまう」ことです。昔から私は他人に気持ちや感情を伝えることが面倒で口数も少なく、何を考えてるか分からないと言われておりました。
しかし、色んな人と恋愛をしたり仕事をしたりとする上で自分を表現することが増え、性格が変わったねと言われることが増えました。
言いたいことを言えるようになって自分では良い方向に変われたと思っていたのですが
家族に、私って何か変わった?と聞くと
「昔はしゃべらなかったけど、今は短気になったかなぁ?感情が表に出やすいというか…」と言われてしまいました。
自分の中でこれは成長ではないのかも?と思い始めました。
元々、自立心よりも依存心が強いと感じています。四年制大学を卒業してからは仕送り無しで一人暮らしを始めていましたので自立をしたと慢心してしまっていました。
ただ、私には趣味が無く、友人も少ないことから何でも言える家族や恋人には依存してしまうのです。
実家にいるときは私だけが何かをするのがバカバカしくなり、誰も手伝ってくれないなら家事を誰かしらに任せたいと思ってしまいますし、
恋人にはもっとひどく、私の家に遊びに来る際もご飯を作るのを手伝ってほしいし、疲れているときは甘いものを買ってきてほしい、私のみたい映画は一緒に見てほしい、特別な日には一緒に過ごしたい…などを可愛いワガママではなく半強制のようにしてしまいます。
私は好きだからというつもりでこうしてほしい!知りたい!という気持ちが強くなってしまい終いには携帯も見せてほしい…という域までいってしまい、困らせてしまうことも多々ありました。
こういった状態は依存だと思うのですが、どうすれば誰も頼らず求めずに自立することができるのでしょうか。
本音の感情や気持ちを話すことで性格の悪さが滲み出ます。
私が他人に求めるといいことがないです。
昔のように自分を抑えていた方が人間関係うまくいくのでしょうか。分からなくなりました。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
色んな人に会い、いい所を学ぶ、そういう修行の旅をしてみては?
他人に「求めてしまう」ことをどうしたらいいかと悩んでいるのですね。昔は自分を抑えていたが自立的になった、しかし人に依存するように思えてきた。誰にも頼らず、生きていきたいと感じておられるのですね。本音を話すことで性格の悪さが滲み出るように感じ、これなら昔のように押さえていた方がいいのではないかと感じているのですね。
まず思ったのは、きいさんは冷静に自分を見ていて、すごいと感じました。自分がどのように変化してきて何を求めてきて、その中にどういう課題があるという事をちゃんと自省して見つめている。だから、答えはあなたの中にすでにあるようにも感じるのです。あなたが思うようにやってみたらいいと思うんですね。
その上で言えるのは、人間って色々な感情があるし、様々な顔がある。だから一つに統一されていなくていいと思うんです。あなたは、昔は自分を抑え込んでいた。でもそれではダメだと気づき、自分の生き方を見つけようとした。それが素晴らしいと思います。昔のように押さえる必要はない。むしろこれからどんどんさらに自分らしい生き方を見つけていけばいいと思うのです。教育学者のエリクソンによれば、人間は30代位まで自分の価値観を作って壊し、また作って壊しし再構築していくそうです。そのプロセスにいると考えたらいい。また甘えたいと思う部分もあれば、冷静に自省しなければ、相手を大切にしなきゃという自分もいる。そのいずれもあなたです。だから、甘えたいという気持ちも無碍にしなくていいと思う。大切にしていいと思うのです。その中でどういう自分だと生きやすいかバランスを学んでいけばいいと思います。自分を押さえたら人間関係は上手くいくかもしれないけど、それは本当にあなたの求める生き方でしょうか?
他人に依存しなければ生きれないということにも問題を感じている。個人的に思うのは、依存する場所を増やすというのが一つです。依存先が1~2個しかないと、そこに集中してしまう。依存先を増やす、沢山持つ。趣味を無理矢理作ったり、習い事したり、サークルに入ったり無理矢理してみる。そうすることで、少しずつ依存するのが一つ。その中で、ちょっとずつ自分で自分の世話をする。自分をケアを出来することを学ぶのも良いと思います。
【あなたにおすすめの本】わたしとはなにか(平野啓一郎)、モヤモヤの正体(尹雄大)、「一人は賑やか」茨木のり子
質問者からのお礼
釈義光 様
回答ありがとうございます。
「依存先を無理やり増やす」等の具体例をあげていただき助かりました。
少しずつではありますが新しいことを始め、たくさんの人の意見を聞き入れる行動ができております。
そして、自身の変化の分析に対し、お褒めの言葉をいただき、これからも自分の思うようなバランスを求め、変化を続けることをやめないでいこうと励まされました。
本当にありがとうございました。