受験における「失敗」「勝ち負け」について
こんにちは。
あと20日ほどで国公立大学の2次試験を迎える高校3年の受験生の男子です。
いきなりで申し訳ありませんが、僕は負けず嫌いすぎるところがあります。
進学校では、文系と理系を、大抵は一年生の早いうちに選びますが、僕は一年生の時、理系科目よりも明らかに文系科目の方が得意でした。ですが、その時は「将来建築士になりたい」と思っていたので「理系に行きたい」と担任の先生や親に相談しました。もちろん文系を勧められましたが、その時はそのアドバイスをほとんど聞き入れず、「バカにするな。俺だってやればできるんだ」と考え、自分の考えを押し通して理系に行きました。
結果的には、自分の無力を思い知らされました。理科も数学もいくら勉強しても、全然点数が上がりませんでした。9月ごろ、物理の担当の先生にも相談しましたが、もうちょっと頑張れと言われたので、頑張ってみようと思い、勉強を続けましたが、模試では60点取れればいい方で、ひどい時は30点にすら届かない、そんな感じでした。「流石にこれでは建築は無理だな」と思い、文転することを決めましたが、文系の人とは違う教科を勉強してきたので、受けられる大学も限られました。共通テストでは過去最高点だったのに地元の国公立ですら厳しく、レベルを下げ県外の国公立の文系の学部を受けることになりました。
この間、部活が同じだった友達と久々に話し、どこの大学を受けるのか聞くと(ちなみにその友達は文系です)、地方では有名な難関の国立を受けるということでした。
その時、最初は驚きましたが、後から、その友達に対する嫉妬と、自分の選択に対する後悔が湧いてきました。
「俺だって、あの時文系に行っていれば、自分の得意なことを極限まで伸ばして、その友達と同じレベルのところに行けたかもしれないのに」と思い、最近はそのことが頭から離れません。
その友達はきっとそこに合格して、周りから褒められ賞賛されるのだろうなと考えると、「本当は俺だって、そうなっていたはずなのに」と思ってしまいます。
性格が悪いという自覚はあります。本当は勉強は名声の為にするものではないということもわかります。「これからの俺の努力で、いくらでも挽回できる」と考えても、寝る前には上記の後悔を考え、最近はいつまでも眠れません。
嫉妬や後悔から自由になって、今この瞬間に集中するには、どうすればいいでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
「嫉妬や後悔から自由」になるために
こんにちは。
「嫉妬や後悔から自由になって、今この瞬間に集中する」方法についてお尋ねです。
私は、その「嫉妬や後悔」が起こる理由について考えるべきかと思いました。結論から言うと、理想の自分と現実の自分に常に開きがある、これが原因だと思います。
あなたは、「将来建築士になりたい」、「理系に行きたい」という理想の「たい」があった。しかし、「アドバイスをほとんど聞き入れ」ないで、自分が客観視出来ないで「自分の考えを押し通して理系」に行った。その過程で、「アドバイス」は「バカにするな。俺だってやればできるんだ」という高いプライド、理想の自分、こうあるべき、を否定するものだという受け止め方をした。
「有名な難関の国立」を受ける友人の話を聞いて、「本当は俺だって、そうなっていたはずなのに」という「その友達に対する嫉妬と、自分の選択に対する後悔が湧いて」きた。ここでも、自分で自分の現実から考え始めることをせずに、本来「そうなっていたはず」の理想の自分、あるべき自分から考え始める。高いプライド、理想の自分を否定するような事柄が受け入れられない。その理想と現実のギャップに対する焦燥感をあなたの文章から感じます。
あなたには、もうお分かりでしょう。
そう、今の自分、現実の自分から思考を始める、という思考の転換をすべきということです。誰かと比較する自分ではなく、自分は自分だという開き直りです。「嫉妬や後悔から自由」になれるかどうは、この一点にあります。
現実の自分から始めてこそ、焦りから、嫉妬から解放されて、客観的な志望校選びが出来るはずです。
「勉強は名声の為にするものではない」、その通りです。
では、何のためにするものですか。
学問という専門的知識を身に着け、論理建てて物事を考える順序を学び、思考を深めて人間性に磨きをかけ、将来に備えるためではないでしょうか。
受験、頑張ってください。
あなたが今まで蓄積してきたことを、蓄積した分だけ解答用紙にぶつけてください。現実のあなたが出来る精一杯を尽くす。それだけに集中して。
質問者からのお礼
解答いただきありがとうございます。
確かに、釋様の仰る通り、自分には自分を客観視する力が欠けていました。無意識のうちに「理想の自分像」を自分に押し付けていたのだと思うと、納得できました。
今の自分にできる精一杯を尽くします。ありがとうございました。