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お互いの暴言暴力をやめたい、やめさせたい

回答数回答 1
有り難し有り難し 12

夫と喧嘩になると、もちろん力では敵わず私が必ず怪我をします。家の壁を凹まされたり、ドアや家具を蹴ったり殴って怒りを発散させます。
怒りのコントロールができない夫とこの先どうすべきか、毎日悩んでいます。
私も手をあげてしまいますが、やり返されたらおしまいです。
実の両親から、私の口が悪いから殴られたり、手をあげられるのだから、気を付けろと言われました。父は母に暴力を振るったことは一度もありません。父は私には悪いことをするとよく手をあげていました。
夫は私にだけ手をあげたと言います。夫は4年前に私への暴行罪で逮捕歴あり、その後私が嘆願書を提出し、不起訴となりました。もうすぐ結婚5年目、子供はいません。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

解決不可能をまず回避する

こんにちは。

お悩みのことでしょう。
心身ともに非常に追い詰められた苦しさが伝わってきます。

迷路は、出口があるから迷路と言います。
出口のない迷路は、ただの袋小路の集積です。

私は、回答を通して、迷路で迷っている人には第三者の立場でアドバイスが出来ます。また、私自身迷路に居る時も、第三者の忠告、指導はとても心づよい羅針盤になります。

しかし、出口のない迷路で迷っている人に、出口はこちらではないですか、とは案内できません。そもそも出口が存在しないからです。

では、出口ない迷路で迷っている時にはどうするか。
答えは単純です。

最初から、その解決不可能な迷路に挑戦しなければ良いのです。
別のちゃんとした迷路にも行ける、そう発想の転換ができれば良いのだから。

あなたにとって不本意なアドバイスかもしれません。
しかし、既に「暴行罪で逮捕歴」のあるご主人から、今も心身に渡るDVを受けている。実際、「怪我」をし、「家の壁を凹まされたり、ドアや家具を蹴ったり殴って」いるお家の状況を考えると、これは命に関わる状況がいつ起きても不思議ではありません。

実のご両親からあなたの「口が悪いから殴られたり、手をあげられるのだから、気を付けろ」といわれたから、ご自身に問題があると感じているのですね。勿論、人間だから完全に善と悪に分けられるほど単純ではないでしょう。

しかし、人間には理解し合うための、自分を見直すためのツールがあります。
それは、言葉です。
拳ではありません。

ご主人は、怒りのコントロールを心療内科に掛かって見直すことも出来るかもしれませんが、その期間、あなたは心身のダメージを受ける恐れ、実際に受ける危険性が常にあり続けます。実際、ご主人が自分をコントロールようにできる見通しはかなり低いし、長期的に見ても相当時間がかかるでしょう。

この先の関係をどうしていくかを考えるためにも、一時的にご主人とは距離を開けるべく行動することが必要かと思います。

そう、不可能な迷路を解こうとするのをまず止めましょう、ということです。

DV相談窓口があります。

DV相談+(内閣府)
https://soudanplus.jp/

電話、メール、チャットなどでも相談できます。
先ずは、ご自身の心身の健康、安全を最優先に考えて下さい。

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釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

早速のご返信をいただきまして誠にありがとうございます。
お坊さまの寄り添ってくださるお言葉が、文面から伝わりました。
実を言うと、昨年私も夫への傷害罪で捕まりました。日頃のストレスと酒を飲んで気が大きくなり、力でかなわないため夫へ包丁を向けて怪我をさせての逮捕です。初犯かつ、夫の怪我が軽症であったこともあり不起訴に終わりました。
共依存していることはお互いによくわかっております。
私に手をあげない代わりに物に当たる、と本人は言い訳をしていますが、私が夫に対して不愉快な言動さえしなければ、大変穏やかで細かいことは気にしないおおらかな性格かと思います。夫の母も、息子が暴力をするなんて信じられない、今でも信じていない、と息子を擁護しているようで、私は3年以上会ってもいないし、電話もしていません。
今はパートの仕事もなかなか見つからないため、金銭的にひとりで生活していくのが厳しい状況です。ただ、マンションは私と実の父名義なので、離婚したとしても住居には困らないというのは強みです。
一方的な暴言暴力ではなく、私も加担してしまっているので、自分見直し、お坊さまのお知恵を拝借して、迷路からの出口を見つけていきたいと思います。
お忙しい中に、ありがたいお言葉をありがとうございました。

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