努力って意味ありますか?
私は努力することが馬鹿らしくなった人間です。
理由は、人間が生きていくうえで成功するか失敗するか、どのような人生を歩むかは過去世によって決まると仏教の教えで習ったからです。
私は自分の人生に納得がいっていません。生まれてこのかたずっと不幸でした。
子供の頃から何で私ばっかりこんな目に遭うんだろうといつも思ってました。
けれどいつかは報われるんだと信じて頑張ってきたけどダメでした。
悩んでいる時に仏教の教えと出会い、このカルマの法則を知ってしまい、やる気をなくしました。
これって、いくら努力したって過去世で悪いことをしていたら何もうまくいかないし、逆を言えば何の努力もしなくても過去世で善行を行った人は必ず成功するというようなもんですよね?
最初から人生がどうなるか決定づけられているのに、努力する意味ってあるのでしょうか?時間と労力の無駄になりませんか?
回答よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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それでも、一生懸命生きるのです。人間だから…
業論…のことでしょうか。
仏教で「過去世によって決まる」とおっしゃっていますが、どちらの経典に書かれていますか。私は浅学の身ですので詳しくはお答えできませんが、物事は全て『因縁果の道理による』…つまり原因に縁が加わって結果が生まれると学びました。
「努力することが馬鹿らしくなった」…なら、努力を止めても良いんですよ。
でも、その結果の全てはあなたが負うのです。一度きりの人生でそんな投げやりな態度取れますか? そんなリスキーなことやりますか?
努力してたらいつかは報われる…って何がどうなれば報われたと言えるのですか。生まれてから他のことをなげうって、スポーツに全てを賭けてきた人の99%以上は金メダルを取ることが出来ないんですよ。
勉強だって同じようなものです。勉強一筋に生きても皆が第一志望校に合格出来るわけではないのです。
でも、それでも努力するんですよね…なぜか…人間だからです。
基本的に人間は一生懸命に生きるものです。
0点とって笑うことは出来ないし、「0点でも良いんだよ」って親に言われたら喜ぶどころか腹が立つのです。
みんなより良い存在になりたいのです。そして誉められたいのです。認められたいのです。
その心を仏教では「煩悩」と申します。
煩悩あるが故に人は喜びを感じ、煩悩あるが故に苦悩を味わいます。
そして人間とは、そんな存在だからこそ仏様が「可愛いよのお。だから放っておけん。見捨てられん」とおっしゃるのです。
『時間と労力の無駄になりませんか』…そうかも知れませんが、それでも努力したいんですよね…人間って。もちろん、あなたもそうでしょう。図星でしょう…。
だいたい「過去世」とかよく分からないもので、自分の人生決められてたまるかと思いますよね…徹底的に抵抗してやりましょうよ…今の自分に出来ることやり切りましょう…。
さあ、うまくいかなかったことへの怒りは、ちょっと脇に置いておいて、また始めましょうか。
何をか…生きることをです。「生きるとは努力すること」ですよ。そうでなければ、こんな世の中とても生きていけません。
大丈夫です…あなたを仏様が慈しみの御心で導き支えて下さいますよ…。
さあ、御一緒に生きていましょう。精一杯頑張っていきましょう…。結果なんかどうだっていいんですよ。それはきっと後から付いてくるでしょう…。
努力した人が全て成功するとは限しませんが、
成功した人は全て努力しています。
そもそも
「過去世」を「前世」と勘違いしていませんか。
「過去世」とはあなた自身の過去のこと
つまり
あなたが生まれてからの時間と労力のことです。
もちろん今置かれている状況は
本人の努力以外の要因も大きいですから
報われないと感じることもしばしばでしょう。
生まれついての家柄や家庭環境もそうでしょう。
でも努力していなかったら
もっと酷い状況だったとは思いませんか?
質問者からのお礼
ありがとうございました。