祖父の死と後悔
先日祖父が亡くなりました。
関西と関東で距離があるので一年に一度しか会えませんでしたが、とても可愛がってもらいました。ただ、大きくなるにつれて二年に一度になったり、日帰りになったりと会うことが少なくなりました。
亡くなってから祖父の家の掃除をしていると日記が見つかりました。そこに、最後に元気な祖父と会った時の日のところに『滞在時間3時間 ご飯食べただけ』とかかれており、ご飯を食べてすぐ私が帰ったことに対して悲しく思っていたことがわかりました。
私はその日のことを強く後悔しています。もっとゆっくりお話しをすれば良かった、その日だけではなくもっと会いに行けば良かった、もっと電話をかけたら良かったなど、思い残すことがたくさんあります。申し訳ない気持ちと後悔でとても辛いです。謝りたいです。どうすれば許してもらえるでしょうか。
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いただいた恩を次へ
りんご 様 相談ありがとうございます。
まずは、ご祖父様のことお悔やみを申し上げますとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。
幼い間は、おじいちゃんおばあちゃんは、本当に温かくて優しいので、会うのも楽しくて、大好きになりますよね。でも成長するにうちにどうしても、会う機会が減り、疎遠になったりします。それは致し方ないですよね。さらに若いと死が身近にあることが気づかないですから、どうしても感謝を伝える機会を逃したりしますよね。そのことで、自分を責めないでください。環境がそうさせるのですから。
それでご祖父様からいただいた、御恩・感謝・ありがとうの気持ちは、あなたが誰かに、同じようにして送ればよいのです。貯蓄のようにためておいて、次の世代へ送ってもいいですし、また身近な人にご祖父さまのご恩を伝えて送ってもいいと思います。これお恩送りといいます。
いただいたご恩と感謝を次に伝えること、そうすることでご祖父さまも喜ばれると思います。
ご祖父さまはいつも寛容だったでしょう。だからあなたはすでに許されています。
なので、謝るとかではなくて、ご祖父さまの供養をするとともに、恩送りを考えてみてください。
きっとご祖父様の笑顔があなたの心に蘇るでしょう。
合掌礼