hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

購入した土地に後悔してます。

回答数回答 2
有り難し有り難し 28

今年、マイホームを建てたのですが、購入した土地にとても後悔しています。
そのため、未来がとても不安です。

その土地は、土砂災害警戒区域だったのでそこの土地を購入することをとても悩んでいたのですが、過去に災害がなく、また価額が安く、ハウスメーカーさんからもいい土地といわれ、自分たちの希望もだいたい入っていたし、旦那もそこの土地でいいとなり、そこの土地を購入を決めました。

しかし、お家が建ちはじめ、やはり土砂災害警戒区域がきになりだしてしまいました。

最近災害が増えているのに、何故そこを外した土地を希望しなかったのか、何故あの土地を購入したのか、何故あの時ケチらずにもう少しお金を出して少しでも安全な場所を探さなかったのか、何故もっと強く断ることができなかったのか、何故、何故、、、過去に災害がなくてもこの先はわからない、もしも、もしも、、、あぁ、子供たちが安全でない場所を購入してしまった、、、ごめんね。。。と後悔ばかりしています。

過去や未来でなく今を大事にしなくてはいけないことはわかっています。
でも、今決めたことが未来に影響するとも考えてしまいます。
安全な場所を買っていれば未来災害にあう確率が低いが、災害が起こるかもしれない場所を決めたことにより、未来は災害に逢いやすくしてしまった。
その時の選択ミスした自分をすごく許せないです。
そんな危ない場所を選んだ自分が悪いのです。
しかし、あとの祭り。
どうしようもありません。
ローンもあり、別の場所を買うこともできません。
この後悔した気持ちや未来への不安をどうしたら切り替えられ、前向きな気持ちで新しい土地で家族とスタートできるかアドバイスをお願いします。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

現実的な対応策への意識転換を

こんにちは。

「土砂災害警戒区域」、片や「過去に災害がなく、また価額が安く、ハウスメーカーさんからもいい土地」として紹介された、という両天秤の末、後者を選択した。しかし、後になって前者のことが気になりだした・・ということですね。

私の住む兵庫県は、大きい地震が多くなく、割と安定した地盤の土地であると考えられていました。そう、あの阪神淡路大震災までは。しかし、あの震災があってからはすっかり180度認識が変わりました。

天変地異は、分からないものです。
ただ人間にできることは、可能な限りの対策とその後の対処のみです。

前提として、「ローンもあり、別の場所を買うこともでき」ないのだから、今の出来るところのでの対策をする、という方向に切り替えてはいかがでしょうか。「土砂災害警戒区域」以外の地域でも、天変地異への対策が不十分なお家は意外と多いのではないでしょうか。

家が残ることも大切ですが、一番は家族の人命が永らえることが一番です。
このために、避難場所の確認は勿論のこと、避難袋、もしもの時の食料や電力の確保などに傾注されてはいかがでしょうか。

天変地異、および被害はコントロールできないですが、被害を出来得る限り最小限にしつつ人命を確保するための方策はコントロールできます。現実的な対応策を積み上げる方に意識の転換をすることをお勧めします。

{{count}}
有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
このお坊さんを応援する

せっかくのご縁ですから

拝読させて頂きました。
あなたがその土地を購入して深く後悔なさっておられることを読ませて頂きました。あなたのお気持ちもよくわかります。つい営業の方の言葉に乗って購入を決めてしまったのかもしれませんし、金額も安かったのでお手頃だったのかもしれません。でも今よくよく考えてみると失敗だったという風に思っておられるのかもしれませんね。あなたのお気持ちを心よりお察しします。

一度冷静になってみましょう。そしてその土地がハザードマップ上土砂災害警戒区域になっていて自治体としてはどのような見解なのか、どのような対応をしてくれるのかを一度確認してみましょう。又購入時の重要事項説明を充分に受けているのかも再度確認しましょう。

そして万が一災害が発生した場合にどのような対応をすることが望ましいのか、避難はどうするのかを想定してみましょう、又災害に備える準備をしましょう。

日本中どこに住んでいても災害が発生して被災する可能性はあります。ですからどんな土地に行っても全く災害とは無縁の土地などないのです。

今できることをできる範囲で皆さんで情報を共有して近隣の皆さんともコミュニケーションをとり日頃から協力関係を作っておくことです。

あなたやご家族の皆様にとってせっかくご縁のあった大切な土地ですからね。そのめぐり逢いにも感謝なさって下さいね。そこでこれから皆さんの生活や未来が開けていくのですからね。

あなたやご家族の皆様がその土地で仲良くお互い助け合い、地域の皆さんとも仲良く分かち合いながら心豊かに幸せに生き抜いていかれます様切に祈っております。

お返事ありがとうございます。そうですね。これからお互い備えていきましょうね。地域のご縁ある皆さんと一緒に備えていくことでより深い人間関係や信頼関係を築いていくことができますし、よりその土地や地域や人々を大切にしてみんなで守っていこうという気持ちも生まれてきますからね。
どうか皆さんと一緒にこれから仲良く備えて心豊かな毎日を幸せに生きて下さいね。心より祈っております。

{{count}}
有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

お忙しい中回答ありがとうございました。
何度も何度も読ませていただきました。

家族の命が1番大切であるなら、あの土地を選ぶべきではなかったとやはり後悔はしてしまいますが、もう土地を変えることはできません。しかし、あの土地であってもなくても天変地異はいつどこで起こるかわかりませんし、日本中どこに住んでいても災害が発生して被災する可能性はあるなと、本当にそのとおりだと思いました。あの土地での生活の中で、災害に対しての準備をしっかりしたり、近所の方々との協力体制を築いたりと、家族の人命が永らえるためにいま可能な限りの出来ることを考て実行しようと思いました。
また、災害ばかり目がいってしまい後悔ばかりしていましたが、私達家族にとってご縁があった「大切な土地」とおっしゃってくださり、私が選んだ土地なのだから大切にしていかなくてはいけないと気づかせていただきました。これから家族とともにその土地に住んで多くの思い出や経験をさせてくれる土地なので、巡り逢ったことやその土地に住むことに感謝して過ごしていきたいと思います。

本当にありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ