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夫婦関係再構築について

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有り難し有り難し 23

自分の不貞行為によって、現在主人は子供達2人つれて実家に帰っている別居状態が続いています。
不貞が発覚した日に主人からの誓約書にもサインをし、相手ともそれ以来一切連絡はとっておりません。
その場で謝罪をし悔い改める事も伝え、翌日も義理の両親に謝罪をしに行きました。
主人は今まで通り4人で通常通りの生活を送るのはまだまだ気持ちが追いつかないので、当面は自分の実家を拠点にして、関わりを持っていってほしいと言われました。
現在は子供達のお迎えや、習い事等のお世話で私は主人の実家に毎日通っている状態が続いています。週末は日帰りで私が子供達の面倒をみたりもしています。
以前一緒に住んでいた家は転居し、私の住所は主人の実家に変更になりました。私の使っていた家具等も主人の実家に置いてあります。

この様な状況で、主人にも精一杯の誠意を見せていきたいのですが、主人が今何を考えどの様に歩み寄って信頼関係を取り戻していったらいいのか、考えれば考える程自分がなんて自己中心的な事をしてしまったかを後悔してとても精神的にも追い詰められてます。

別居はいつまで続くのだろうかと先の見えない不安に押しつぶされされそうになります。
どうかこんな私にご指導下さいませ。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

相手の立場、心を極力考えていく人にこそ

こんにちは。

あなたは、「不貞行為」後どれくらいの年月を経た上でご質問なのでしょうか。この点が気になりましたが、一先ずは置いておきます。

私は、企業が不祥事後にする記者会見で、「皆さまからの信頼回復に努めてまいりたいと存じます」という一連の文句に軽い違和感を覚えます。これは、どこか「信頼回復」が前提であるかのような、もう「信頼回復」のプロセスが既に始まったかのような不自然さがあるからです。

いや、まず「信頼」するかどうかが未だ始まっていないんですよ。
「信頼」は「信頼」する側が決めることであって、される側が決めることではありません。
「信頼」以前に不信感という、マイナスの方向にいったままなんですよ。
「回復」してもらう側がそもそも口にすることですか。
そう思うからです。

あなたは、「謝罪をし悔い改める事も伝え」た。
「精一杯の誠意を見せていきたい」という意志を持っている。
どう「信頼関係を取り戻していったらいいのか」という方途を求めている。

しかし、ご主人を本当に尊重するのならば、あなたとの「信頼関係」のプロセスがそもそも始まっているのか始まっていないのか、これは完全にご主人に一任すべきことではないでしょうか。「信頼関係」がそもそも回復の途上にあるかどうかさえわからないのですから。

あなたは、むしろ「別居はいつまで続くのだろうかと先の見えない不安に押しつぶされされそう」という、自分のペースで物事を考えていませんか。

ご主人の、そして子供さんを第一に尊重するならば、どんな選択でも受け入れる。どれだけ時間がかかっても受け入れる。それが尊重するということなのではないでしょうか。

「なんて自己中心的な事をしてしまったか」と省みる時、それは同時に相手の意志、気持ちを第一に考えていく姿勢を持ってこそ本当の意味での反省になります。そして、そういう相手の立場、心を極力考えていく人にこそ、「信頼関係」は修復されていくと思います。

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釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

ご指導ありがとうございます。
おっしゃる通り相手の立場を最優先に考える姿勢を持って行きたいと思います。

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