この気持ちは諦めるほか無いのでしょうか
私は訳あってシングルマザーですが、
今は8歳年下の真言宗のお坊さんと数ヶ月前からお付き合いさせて頂いています。
出会いは宗教は全く関係のない、趣味の場でした。
彼はこの春から就職で600kmほど離れた土地に移住しました。
元々お寺の息子さんで後を継ぐため大学在学中に休学し、高野山で修行も済ませており、後々はおうちを継がれると言うことで伺っております。
遠距離恋愛となって数週間、電話やLINEで会話をする日々ですがやはりさみしく、彼も慣れない土地、新しい仕事で悩みやイラつきもあるのでしょう…先日喧嘩になってしまいました。
もとより、私がバツイチ子持ちである事を理由に両親には紹介できないと言われてはいたのですが、彼のことが好きでしたので、それでも一緒に居れるならとお付き合いをしていただくことになりました。
先日の電話で、同期や移住先の方達にも秘密にすると言われ、なぜそこまで隠されないといけないのかと悲しみと怒りを覚えました。
個人的にバツイチ子持ちが悪いとは全く思ってないが、家族は違う、どこから家族の耳に入るかわからない、大切に思っているけどバレてしまうのが怖い、と。
その言い合いの果て「個人としての自分はあってないようなもので、家族への依存というより寺の存在が大きい」というような事を仰っており、わたしには理解が及ばず戸惑っています。
恋愛にのめり込むまいとわざとそっけないような態度をとっているようにも見えます。
将来のことを考えられないから、愛情を伝えるのは私のことを騙しているようで気が引ける、と落ち込んだ様子で伝えられたこともあります。
それでも彼のことが好きで一緒にいれば、元気をもらえるので、できることなら離れたく無いのですが、彼のことを考えたときに、やはり離れた方がいいのだろうか、とも思います。
兎にも角にも悔しく、さみしく。
仏教とは寺とは個人としての人生を奪ってしまえるほどのものなのか、と真言宗に嫉妬しております。
私は無知な俗世の人間ですが真言宗の家系の人間です。
今まで仏壇に手を合わせお経を唱えたり、現代では信仰心の厚い方だと思っておりました。
仏教とは迷い苦しむ人たちの拠り所、救いではないのですか。
まさかこんな形で仏教に裏切られるとは思ってもみませんでした。
この気持ちはどうしたらいいのでしょうか。
苦しいです。
ご教授いただければ幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
これは、一男性たる彼自身の問題
こんにちは。
あなたが、交際中の彼氏さんとの間でお悩みのこととはお察しします。
ただ、「仏教に裏切られる」というのは、若干の違和感を覚えます。
これは、その一人の男性としての彼氏さんに「裏切られ」たというべきであって、「拠り所、救い」としての仏教が直接的な原因とはいいにくいからです。
彼氏さんは、「個人的にバツイチ子持ちが悪いとは全く思ってないが、家族は違う、どこから家族の耳に入るかわからない、大切に思っているけどバレてしまうのが怖い」と言っているのですね。
これは言い訳です。
自分が大切にしたい将来の伴侶だと思っているなら、家族だろうが、「寺の存在」だろうが説得してみせる、という姿勢を見せるべきです。あなたが、シングルマザーであることは最初から分かっていたことです。交際し始めの頃から、そのような問題が自分にあることは本人が一番分かっていたでしょう。
もし、お寺のある地域の古い価値観や檀家さんの影響力が大きくて納得が得られないという、地域外の人にはわからないどうしようない状況があるのならば、最初から交際に発展させない。これが将来を見据えた、そして交際相手の心を傷つけないという判断、分別です。
つまり、いずれの場合であっても、彼には十分予想される将来について、計画性を欠いた交際をスタートさせたこと自体に問題があると思います。
もちろん、人間には計画性ばかりを求められませんから、後先を考えずにということもあるでしょう。しかし、その場合でも現状を俺が打破してやるという気概があれば、それは打破可能なことです。シングルマザーとの結婚は、そもそも何の非難をされる謂れのない通常の行いです。
これが、お寺でなくて、彼が会社の後継者と置き換えても同様のことが言えると思います。自分はいいんだけど、社長が、専務が、社員が、取引先が、顧客が・・・と言っているのと同様です。
つまり、これは仏教とか、お寺とかの問題ではなく、彼自身の問題です。
この問題を踏まえて、「信仰心の厚い方だ」とご自身でお考えであるならば、仏教の教えを改めて学ばれると以前より明確に心に入ってくるかも知れません。
順風の中に自らを見失い、逆風に吹かれて自らに会う
と私は教えられました。
お辛いでしょうが、今後の指針になればと思って書きました(字数制限)
質問者からのお礼
ご回答ありがとうございました。
ご回答を拝見してから、わからないふりをしていただけで実のところ「いい訳」だと言うことには気づいていたように思いました。
私は「家族にも他しがらみも俺がなんとかする!」と言ってもらえない、その程度の彼女である、と言う事実を認めてしまうのが怖くて仏教に八つ当たりをしていたのですね。
正直、己の小ささに気づき落胆していますが、私が彼と一緒に居たいと思う気持ちは本物ですから、これから彼が「逆境も跳ね返そう」と思えるような魅力的な彼女になれるよう、精進して参ろうと思います。
これからもやはり悩み、嫉妬してしまうことはあると思いますが、挫けることのないよう力を抜くところは抜いて、なるべく毎日を楽しんで過ごせるように努力していこうと思います。
ありがとうございました。