生きがいが欲しい
現在29歳です。
最近なんだか気分が落ち込んでいます。
生きがいがなく、ただなんとなく毎日を過ごしています。
11年前に母が亡くなり、ずっと会いたいと思っています。自分が死ねば会えるのかなと思ってしまいます。
死ぬ勇気もなく、今死ぬと父や弟などの家族に迷惑がかかると思い生きています。
仕事にも集中できず、人と会話するのも億劫です。
相談になっていなくて申し訳ないのですが、私はどうすればいいのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
あなたと同じ悩みを持った人の声を聞いてみて欲しいです。
相談ありがとうございます。虚しさを感じているということ自体がとても大事なあなたの心の声だと思います。そして、そうした問いこそが人生の根本的な問いなのではないでしょうか?何をしたらいいとか、どういう仕事をしたらいいかというのは表面的な問いだと思います。
人間の本当の悲しさとは、あなたのいうように、なぜかわからないけど虚しいというところにあるのだと感じます。
お釈迦様は、人生を決して楽しい物だとは言っていません。それどころか、一切皆苦だと言います。苦とは思い通りにならないということです。誰もが老病死を抱えて生きている。そして、愛するものと別れなければいけない(愛別離苦)。根本的に私たちの生は虚しさを抱えています。それは二つの理由からです。一つは、そもそも何のために生きるのか、全くわからないということです。何を願ったらいいのか、何を願って生きているのか私たちはわからないのです。そして、次に、私たちが業縁存在であるということです。縁によっては何があるかわからない人生を生きているということです。どんな家に生まれるか、どんな見た目か、どんな目に合うか、基本的に私たちは選べません。思い通りになっているように見えても、明日死んでしまうかもしれない命を抱えています。だから、根本的な苦を誰もが抱えているのです。
私はどうすればいいでしょうかということなのですが、この答えを他者に出してもらうのはとても危険なことだと思います。例えば怪しい詐欺師に答えを与えてもらえば楽かもしれないが、あなたの人生では無くなってしまう。
厳しいことを言いますが、この答えはあなたが自分で見つけるしかないのです。そのことで、ずっともがいてきたのがお釈迦様であり、多くの哲学者であり、作家であり、宗教者です。
できることは、ひとつは、先人の意見を聞くこと、つまり本を読むことです。あなたと同じ問いに必死に向き合ってきた人たちがいる。その人たちの声や意見・考えを聞いてあなたなりの答えを出しても遅くはない…。
そして、私もまだそれを考えている途中です。そうした悩みを持つ人たちと一緒に悩んでいきましょう。安易な答えに飛びつかないで欲しい。いつでも、ハスノハに声を聞かせてください。
まず、有名な哲学者・作家である神谷美恵子さんの『生きがいについて』や池田晶子さんの『絶望を生きる哲学』を読んでみることをお勧めします。
質問者からのお礼
お返事ありがとうございます。
自分で答えを探します。見つけます。
できるかわかりませんが…