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コロナよりも怒りの感情が怖い

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先日、とある音楽フェスが中止になりました。
それを皮切りに、Twitterで沢山、フェスはダメなのに何でオリンピックは良いんだだとか、中止した団体に対するものだとか、たくさんの人が沢山怒りの感情を呟いていました。

というより、コロナ禍になってからずっと、Twitterから気になった情報について調べようとすると、それに付随して政権だとか、オリンピックだとか、自治体だとかに怒りの感情をぶつけている人を見かけます。

理論を基にした冷静な批判であればまだ納得できるのでいいのですが、それがただ怒りに任せた論調だったりとか、あるいは怒りが先行して誹謗中傷に走ってしまったりしている人を見ると、なんだかものすごく悲しくなります。

その一方で、自分もまた納得のいかない事があるとその旨を感情的に呟いたりしてしまう事がたびたびあり、そのたびに自分が嫌になります。

正直、自分としても今の政府やオリンピックに対して疑問に思うことはありますし、感染対策だったりとか全てが完全無欠に事が行われているとは全く思いませんが、それでも今はそれらより人間が吐き出す怒りの感情の方がよっぽど恐ろしいです。

そもそも情報を追わなければそれらのツイートは目に入る事は無いですし、モヤモヤすることも無くなるのですが、それはそれで無知で無関心な人間になってしまうと思うので、まずいと思っています。

そこで、2つ程お伺いしたいのですが、

1.他人から受けた怒りの感情を怖がらず、受け流す方法などはあるのでしょうか。
2.己もまた怒りを撒き散らす人間にならないために知りたいのですが、仏教の教えの中で、己の怒りを律する方法などがあれば、是非参考にしたいです。

以上、お忙しいところ申し訳ありませんが、ご回答いただけますと幸いです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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見えるものだけに捕らわれないで下さい

質問読ませていただきました。

インターネットの世界では、様々な感情が無責任に不特定の対照に向けられています。私は、ネット上の匿名性による無責任な発言は好きではないのですが、そういった場を節度を持って生き甲斐にされているかたもいらっしゃるので何とも難しいところです。
何にせよ、やはりSNSなどを利用する限りは、様々な感情に触れあうことは覚悟しなければなりません。

一番良い方法は、SNSやヤフコメなどの匿名の人が書き込めるツールを使わないか見ないことです。
生きるために必要な情報は、発信源がしっかりしているニュースやサイトを見るだけでも取得できます。流行を知らなければ生きていけないなんてこともありません。

ただし、どうしてもそれらを使いたいというのであれば、1つの考え方をアドバイスしたいと思います。
それは、言葉の裏の感情を想像してみるということです。たとえばコロナで政権批判をする人がいれば、「きっとコロナで仕事がうまくいかず、経済的にとても苦しいんだろうな」とか、自治体に文句を言う人がいれば「役場に行って何時間もまたたされたんだろうな」とか、「ひょっとしたらコロナのせいで家族をうしなったのかもしれない」とか、そういうことを想像してみてください。
もちろん、それは想像に過ぎないので本当のところは分かりません。しかし、そう考えると怒りの感情を怖がらずに、「この人も大変なんだ・・」と、やんわりと受け止めることができます。

また、こういう考え方は自分が怒りをまき散らさないことにも応用できます。相手の事情を想像することで「失敗ばかりだけど、この人も一生懸命なんだ」とか、「きっと板挟みで苦しんでるんだろう」とか、そういう思考で一拍おくことで少し冷静になってものを考えられます。そうすれば、昂ぶった怒りの感情にまかせて暴言を吐くようなことはなくなっていくことでしょう。

仏教的に言うならば、怒りの感情は大きな煩悩であり、それを克服していくことが大切だ・・ということになるのですが、その実践方法は人それぞれです。
こうすれば、怒りを律することができるという確実な方法があるなら、みんなそれを実践して悟りに近づけるはずですが、そんな方法はありません。
ですから、えちぜんさんも色んな経験や人の話を参考にしながら、自分の感情を上手に付き合う方法を見つけていってくださいね。

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質問者からのお礼

ずっとお返事できずに申し訳ありませんでした。
あれからご回答を頂いた様に、少し相手の事情を考えるという事を意識しようと努力しておりますが、中々難しいです。
とはいえ、何となく意識しているうちに「ああこの人はこういう立場の人なんだな」「この人はこうだから怒ってるんだな」という様に事情等がわかる様になり、おかげで少しずつ考え方が良い意味で軽く?なっている感じはあります。
もう少し頑張ってみます。ありがとうございました。

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