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父の死

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有り難し有り難し 25

実家で火災があり家が全焼、昼寝をしていた父が亡くなりました。

祖母と後妻さんと暮らしていた父。後妻さんの手前、会うのは年に数回でしたが、今年息子が誕生してからは毎月会っていました。

気性の荒い父でしたが初孫の誕生を心から喜び可愛がってくれました。ただ私がコロナを非常に警戒していた事もあり、抱く時はマスク二枚重ね必須。差し入れを持って家まで来てもらったにも関わらず抱かずに帰ってもらう事もありました。息子にキスしようとした父に『やめて!』と怒った事もあります。

まさか父がこんなに早く、しかも突然亡くなるなんて。息子が生後半年を迎える5日前に亡くなってしまいました。『今忙しいから』と言って数十秒で電話を切ったのが最後の会話です。

母との離婚を通して精神を病み、いつも声を荒げていた父ですが、孫の前では常に目尻が下がっていました。ここ数十年見たことのない笑顔は昔の優しかった頃の父でした。なので今思い出すのは笑顔の父ばかりです。

息子の成長をもっと父に見せたかった。私も親になりようやく父の苦労が分かり始めてた矢先にこのような事が起こり涙が止まりません。父と息子の写真は3枚のみ。しかも全てマスク着用。家が全焼してしまったので遺影がこのマスク姿のものしかありません。

なんであの時マスクを外して撮影しなかったんだろう。なんであの時息子を抱かせてあげなかったんだろう。ぷにぷにの赤ちゃんの頰にキスするくらいいいじゃないか。後悔ばかりです。

父に会いたい。不器用だけど、たくさん私を愛してくれた父。母をたくさん傷つけた父が許せず顔を合わせば常にぶつかってばかりだったけど、本音は父の事が大好きでした。

気持ちの整理をするために私は今後どうしたら良いのでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お父様の気持ちを想像してみてください

質問読ませていただきました。

大切なお父様への後悔、懺悔の気持ちに苦しまれているのですね。
このコロナ禍でたくさんの人が、様々に残念な気持ちを抱きながら大切な方を亡くされています。本当に悲しいことです。心中お察しいたします

さて、はにまるさんのお気持ちは「本当は大好きだったお父さんに、もっと優しく接して親孝行してあげたかった」ということだと思います。
もちろん、長生きして子供の成長を見て欲しかったという思いは強いでしょうが、おそらくその部分は、ご自身でも「亡くなってしまったんだから仕方ない」と諦めているところはあるのだと思います。
それより、生前のお父様に対して、「もっと色々してあげたかった・・」という気持ちに縛られて、「自分が悪かったんだ」と苦しんでおられるのでしょう。
色々感情がごちゃ混ぜになっておられるとは思いますが、まずは心を落ち着けて自分の苦しみの原因を探ってみてくださいね。

その上でアドバイスさせていただきます。
はにまるさんは、お父さんに色々してあげたかったと思われてるでしょうが、お父様の立場からするとどうでしょうか?
「自分(お父様)と妻の離婚で、娘には大変な苦労をかけてしまった。ひょっとしたらそれがトラウマで精神的に病んでしまうかもしれないし、結婚したくないというかもしれない。自分は後妻も迎えて、場合によっては恨まれて二度と会ってくれないかもしれない・・」
こういう自責の念があったのではないでしょうか。たとえ離婚しても、娘が可愛いという父親は多いのです。

それにも関わらず、はにまるさんはお父様のことを気にかけて会ってくれた。孫を無事に出産してくれて、会わせてくれた。
これ以上の親孝行がありますか?お父様は普段は言葉に出さなかったかもしれませんが、「本当にありがとう」という感謝の気持ちがいっぱいだったはずです。自分が手放してしまった幸せを、はにまるさんが再び与えてくれたのですから。

しかしお父様も、おそらくはにまるさんに感謝の気持ちを伝えられなかったことは心残りだったことでしょう。
ですから、そのお父様の気持ちを、はにまるさんが汲んであげてください。それによって、少しは心が軽くなるのではないでしょうか。いつまでも思い悩まれていると、「また自分が苦しめてしまった」とお父様も悲しみますよ。

何か少しでも参考にしてみてくださいね。

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お父様は見守っていて下さいます

拝読させて頂きました。
大切なお父様が突然お亡くなりになられてあなたは深く悲しんでおられるでしょう、そして様々な後悔をなさっておられるのですね。あなたの悲しみも後悔も私の想像を遙かに超えるものでしょうけれども心よりあなたのお気持ちをお察しします。
このコロナウイルス感染症によって人と人との関係も分断されている中でお子さんとお父様ともなかなか会えずにまして接触することもなかなかできなかったでしょうから本当に後悔もひとしおでしょうし、悔やんでも悔やみきれないのではないかとも思います。
お父様が心安らかになります様心を込めてご供養申し上げます。至心合掌 南無阿弥陀仏
お父様は必ず仏様に導かれて先に往かれた親しい方々やご先祖様方がお父様を優しく迎え入れて下さいます。お父様は皆様に迎えられ仏様のもとで一切の痛みや苦しみや迷いからも救われて心から安らかになるでしょう。そしてお父様はご先祖様方と一緒に心清らかに円満にご成仏なさっていかれます。
お父様はご先祖様方と一緒に心安らかにあなたやお子さんや親しい方々をこれからもいつも見守っていて下さるでしょう。
あなたとお父様とのご縁はこれからもずっと続いていきます。お子さんとお父さんとのご縁もずっと続いていくのです。お父様と皆様とのご縁は永遠ですからね。
あなたのその悲しみや後悔の念は消えることはないでしょう。どうかお父様に心から手を合わせてご供養なさって下さい、そしてあなたのお父様への様々な思いを心の中で素直にお伝えなさって下さい。あなたのお父様へのありのままのお気持ちを思いつくままにお父様におっしゃってみて下さいね。
お父様はあなたのその思いそのお言葉を余すことなく優しく受けとめて下さいます。そしてあなたをなぐさめ支え励まして下さることでしょう。
お父様はあなたに出会えたこと、お子様と出会えたことを心からお喜びになっているでしょうし、あなたに感謝なさっているでしょうからね。
突然の死ではあったかもしれませんが、お父様はあなたや皆さんに出会い素晴らしい人生を歩んでいかれたのかと思います。そして不思議な巡り合わせの中で天寿を全うなさり今でもあなたや皆さんを見守っているのです。
いつの日かあなたが天寿を全うなさる時必ずお父様があなたを優しく迎えて下さいます。それまでいつも見守っていて下さいとお父様に手を合わせてお願いなさって下さい。

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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

ご回答頂きありがとうございました。
何度も何度も読みながら涙しています。

有難いお言葉を頂戴し、父と私はよく似ていた事を思い出しました。私がこれだけ父に感謝しているのだから、父も同じかもしれないと思うことができました。息子の成長写真を送った時に父が「かわいいね。きみに似てきたな!」と言ってくれた事がありました。初孫を抱いてもらった事で、父のあの笑顔を久しぶりに見れた事で、私にも少しは親孝行ができたのでしょうか。出来ていたらいいな、と願うばかりです。

あの日、父に連絡をしていたら。息子と遊びに行っていたら。なんで娘なのに父の危機を察知できなかったんだろう、私だったら火事を防ぐ事ができたんじゃ、という後悔はまだ消えそうにないですが、その分これからしっかりとお墓に手を合わせ、供養していきたいと思います。

遺体のDNA鑑定が終わり次第、一刻も早くお通夜、お葬式をして父を弔いたいです。そして父の血を受け継いだ息子を守る事が私の使命だと思って頑張って生きていきます。ただ、父に会いたいです。会いたい。本当に会いたい。

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