hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

人と分かり合えません

回答数回答 1
有り難し有り難し 4

お世話になっております。

人付き合いについて悩んでいます。

自分で言うのもなんですが、私は「真面目」な部類に入る人間で、悪くいえば「頭が固い」性格をしていると思います。
例として、遅刻や居眠り、サボりなどは一度もしたことがありません。
いわゆる不道徳・不義理なことは絶対にしたくないと思いながら生きていました。

私の友達は真逆なことが多く、講義中のスマホや、寝坊の連続なんか当たり前でした。出席してない分のノートは真面目に受けていた人達のコピーです。

私は高校まで学校を休むのを悪い事だと思い込んでいて、恥ずかしながら、大学に入ってから、学校に来ること自体が苦痛の方がいたり、体質によっては日中の勉強が難しいため、やむなく通学を断念するケースがあることを知りました。
そのため、遅刻やノートの件は仕方ないと思うことにしました。そんなに大したことではない、私はなんて心が狭いんだろうと次第に思い始めました。

前置きが長くて申し訳ないです。
ある日、こういった友人たちが、自分たちは「ダメ」で、「だらしなく」て、ナフカちゃんみたいな普通の人に迷惑な存在だと言っていました。
私は正直、前述のような態度は教員には気分の悪いものでしょうし(私も気を悪くしますし)、「善い」とはいえないものだとは思いますが、それで本人の価値が決まる訳では無いので「そんなことはない」と言いました。

でも、その後度々、彼らはこういった、私の尺度でいえば「だらしない」態度を、「信頼できる」「やっぱり○○ちゃんは面白い」「こういう(苛烈な言動をする)人大好き」と評価します。
教授に窘められても無反省のAさんは「かっこいい」、毎回研修中に居眠りするBさんは「面白い」、レポート期限を守らないCさんは「信頼に足る」……

私は、馬鹿らしくなってきました。
真面目に生きてきた人は面白くなくて、他人に迷惑をかける人は、面白いのでしょうか。

私があまりに言葉を真に受けていること、そして狭量に捉えていることは分かっています。
それでも、私がなんだか、真面目に生きてきたことさえ無駄だったようで、面白くなかったようで、多様さのなかに真面目さは入れて貰えないような気がして、涙が出るほど悔しいです。

半ば愚痴のような相談になってしまって申し訳ありません。
ためになる、心の広い考え方はありますでしょうか。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

大丈夫です、がんばってくださいね!

拝読させて頂きました。
あなたがそう思ってしまうのも無理からぬことです。あなたのお気持ちを心よりお察しします。
あなたも友人立もいずれ社会に出て荒波に飲まれていきます。そうした時に自分が今までどうやってきたのかが露骨に反映されるでしょう。

怠けることばかり考えてろくに勉強せずにいざ本番では何もできない何も発言できないとなっても本人の問題です。そしてその評価は誰でもない本人に下るのです。自業自得です。ですから子供のような学生気分の単なる目先だけの「面白い・面白くない」の価値基準では通用しません。

ただそのことばかりに凝り固まってしまうのもいかがかと思います。社会に出れば様々な順応性も求められてきますから臨機応変に対応していくことも必要です。その為の基礎的なことであるものごとに誠意をもって向き合い学ぶ姿勢や態度を今あなたも友達達も練習してるのですからね。

どうか些細なことに気を取られずに心おおらかにものごとを受けとめていき、しっかりと学んでいって下さいね、そうして日々積み重ねていくうちに自分に自信もついてきますからね。

あなたにも友達達にも大きな未来が雄大な世界が広がっています。どうか自分の足で自信もってしっかりと歩んでいきましょう。その為には日々しっかりと学んで精進していきましょう。

あなたの未来そして友人達の未来が大きく広がっていくこと、そして皆さんが素晴らしい出会いに恵まれてこれからも健やかに成長なさっていかれることを心より祈っております。そして心より応援してますね。どうかこれからがんばって下さいね。

{{count}}
有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

Kousyo Kuuyo Azuma様

お返事遅くなって申し訳ありません。
また、すごく混乱している中で感情的な相談に、丁寧に乗っていただいて本当に嬉しいです。

臨機応変に、おおらかに、まさにその通りだと思います。自分が一番人に重たい偏見や罰の意識を押し付けて、傲慢でした。

真面目にやってきた自分も、不義理なことが苦手な自分も、ゆっくりどちらも受け入れていきたいと思います。
友人たちが困ったときに、私の真面目なところで助けられるかもしれないし、面白おかしく笑ってくれる友人に救われるかもしれないとも思いました。

健康に、ゆったりと生きます。
ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ