彼との結婚
初めてご相談させて頂きます。
この度、遠距離でお付き合いしていた彼と結婚することになりました。
今まで会いたいときに会えなかったり、近くに居てあげたいときに居てあげられなかったので、この結婚で家族になって、持ちつ持たれつの関係になれる事はとても嬉しいです。
ですが、今まで家族だった父母・兄と家族でなくなる心寂しさがたまらなくあります…
私事ですが、家族の仲がとても良いです。年に1回程度ですが全員集合した際(兄と私は実家を出て県外で働いております。)は、心の充足感がとてつもなくあります。
彼との充足感とはまた別のもので、家族とのそれがなくなってしまうような気がしてなりません…
結婚をしたくないわけではないですが、一歩進めるアドバイスや考え方などご教示いただければ幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
諸行無常なれば、家族が一緒に居られるのも期間限定
おめでとうございます。でも、質問にあるような不安を感じる人も結構いると思います。今までのように、実家の家族と居られるなくなりますね。一緒に居られる時間はかなり少なくなりますね。
私はいわゆる婿入りした立場の者です。私の親から見れば、いつかは実家を離れ自立して欲しいと思い、今の寺に入ったことで親は一応安堵したと思います。年に数回しか実家に行く機会は無かったけど、離れた場所に居ても頑張っていることを親に伝えるだけでも、親は喜びます。孫が生まれ成長していく姿を見せることで、喜んでもらえました。今私の子供たちも社会人になり、一人は近々結婚のため実家を離れて行きます。親としても正直寂しい。でも、子供は子供の人生を歩みます。親として出来る範囲でのサポートはしていきますが、あとは「しっかりと自分と彼との人生を歩んで欲しい。」と祈るだけです。家族が一緒に居られるのは、期間限定です。そのことを覚悟しなければありません。
子供が成人し社会人となったことに、親として少々安堵しており其の成長を喜んでいます。その一方で、私自身がかなり年を取ってきました。私は結婚して33年ほどになりますが、家族の状況は変化していきます。今後も変化していきます。
回答のタイトルに書きましたように、私たちは諸行無常の中を生きています。アザミさん御自身も変化していきますし、アザミさんの御家族も変化していきます。変化に逆らうことは出来ません。但し、我々自身の行動(因)と我々を取り巻く状況(縁)によって、いろいろな形で結果が生じてきます。結婚はあなたの幸せを保証するものではありません。あなたと彼で苦労を重ねながら、幸せを作り上げていくものです。今まで育ててもらい、支えてもらってきた恩恵が有形無形の形で、アザミさんの力となると思います。
寂しいのは親も同じです。「家族が大好き」という気持ちをこれからも大事にして、自分の家庭を築いていってください。離れていても、助け合い支え合うことは出来ると思います。
期間限定については、以前の回答で詳しく説明しました。参考にしてください。
「期間限定なればこそ」https://hasunoha.jp/questions/14848