名字と御先祖様について回答受付中
私はもうすぐ結婚を考えている男性がいます。
私は長女で姉妹なので男兄弟がいません。そのため、自分の名字を受け継ごうか悩んでいます。
祖父母は信仰深い人で、御先祖をとても大切にしています。
その気持ちを受け継ぐ意味でも名字を継承しようと思っていますが、結婚して名字が変わるということに対しての憧れもあります。
さらに、彼氏の実家は親戚などとも絶縁しており、向こうの御先祖様のお墓の場所などもわかりません。そういう意味でも、彼の名字を継ぐことに不安があります。
名字が変わっても、自分の家系の御先祖様を大切にしていれば大丈夫でしょうか?
また、御先祖様のお墓の場所がわからない場合はどうすればよいのでしょうか?
長々と失礼しました。ここまで読んで頂きありがとうございます。
ご回答お願い致します。
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ご相談いただき、ありがとうございます。
ご結婚を控え、大切な「名字」や「ご先祖様」のことに真剣に向き合っておられること、心から敬意を抱きます。これは単に“名字の選択”ではなく、ご家族の想い、ルーツとのつながり、そしてご自身のこれからの生き方を見つめる大切な節目でもあると思います。
まず、名字が変わること自体は仏教的には「善悪」ではなく、あくまで形式的なものです。名字を変えても、ご先祖様に対する敬意や感謝の心を大切にしている限り、決して見放されることはありません。
ご先祖様が一番願っておられるのは、「名前を残すこと」ではなく、「この子孫が、命を大切に幸せに生き、次の世代へと命をつないでくれること」です。
ですから、たとえ名字が変わっても、
仏壇やお墓の前で手を合わせ、感謝の気持ちを伝える日々があれば、ご先祖様はきっと喜ばれると思います。
長女として、ご家族やご先祖を想い、
「自分の名字を残したい」という願いはとても真摯な考えだと思います。
制度や周囲の目は気になるかもしれませんが、最終的に大事なのは“おふたりがどう生きていきたいか”という心の方向性です。
ご先祖様のお墓の場所がわからないことに不安を感じられているのも、あなたの“いのちへの誠実さ”からくる感覚だと思います。これはとても大切な視点です。
ですが、仏教では「供養」は必ずしも墓があるかどうか”ではなく、“心から祈ること”によって成り立つとされています。たとえば、次のような方法で十分に敬意を示すことができます。
•日々、仏壇や小さな祈りの場で手を合わせる
•「ご縁のある方々に感謝します」とご先祖様の存在を想う
•法要や命日に、できる範囲でお経を読んだり、祈りを捧げる
墓石がなくても、祈りは届きます。大切なのは「つながりたい」や「ご先祖を敬いたいと思う心」です。
最後に、
•名字を変える・変えないは形の問題であり、ご先祖様とのつながりは“心の持ちよう”で続いていきます。
•あなたが自分の名字を残したいという気持ちはとても大切な願いであり、ご家族やお祖父母様の思いを受け継ぐ尊い姿です。
•彼のご先祖様に対しても、墓所がわからなくても祈りと感謝の心を持ち続ければ、それは立派な供養です。
どうか、「名字」や「家」という枠に縛られずに、あなたの心が納得できる選択をしてください!
あわてずじっくりとご検討下さいね
拝読させて頂きました。
あなたがこれからご結婚なさり名字をどうなさるか、ご先祖様のご供養をどうなさっていくことがよいのかと迷っておられるのですね。詳細なあなたや彼や皆さんのことはわからないですけれども、あなたがとても迷っておられることは伝わってきます。お気持ち心よりお察しします。
あなたがこれからご結婚なさりどう生きていきたいか、お二人でどう生きていきたいかじっくりとお考えなさってみて、お二人でご相談なさってみてはいかがでしょうか。
あなたが今までの名字を継承していきたいならばそのお気持ちをお話しなさってもいいでしょうし、夫さんの名字で生きていきたいと思うならば変えてもいいかと思います。
皆さんの菩提寺さんにしっかりとお話しなされば名字が変わってもお墓は継承できると思います。ですからこれからもずっとご先祖様のご供養はできると思います。
また名字のあり方はこれからの社会が変わっていくこともありますからね。
これからの生き方をしっかりとお考えなさってみて名字をご判断なさって下さいね。
ご先祖様をご供養しようという気持ちは名字にかかわりなく同じように心を込めてできるでしょうし、そのお気持ちはきっとご先祖様に届きますし、ご先祖様はいつもこれからも皆さんのことを優しくお見守りなさって下さいます。どうかこれからも心を込めてご先祖様をご供養なさって下さいね。
名字とお墓のことはあわてずにじっくりとご検討なさって下さいね、そしてしっかりとご判断なさって下さい。
あなたや皆さんがこれからもずっとご先祖様に見守られて健やかに生きることできます様に、皆さんが心から仲良く幸せに生き抜くことできます様に切に皆さんのご先祖様に祈ってます。至心合掌