hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

平常心の保ち方を教えてください。

回答数回答 1
有り難し有り難し 9

いつもお世話になります。

私は占い師という仕事柄、様々なお客様の鑑定をさせて頂いております。
平常心でないと正確な鑑定は出来ません。その為私生活でも平常心を保てるよう努力しております。

心が乱れてしまうのは、当たりの強いお客様が来られた時です。
私の気持ちが少し落ち着いてからその方の幸せを願うよう努めておりますが、苦手な方の為に祈るのは凄く難しいなと思います。

謝っても許して貰えないことがあります。
その時私は「だったら別のスタイルの占い師さんに依頼すればいいのに」などとつい思い、引きずってしまいます。

僧侶の皆様は、苦手な方はいますか?また、その方の為に直ぐに「幸せになられますように」と祈っていらっしゃいますか?
修行を重ねればそれが出来るようになるのでしょうか?
何かなるべく心を乱さないようにするコツがあれば教えてください。

2021年12月10日 8:59

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「やさしさ」が不安に至らせている。

拝読させていただきました。

多くの方々と向き合いますが、仏教とは哲学ですね。仏教とは道徳ですね。などと理解している方もおられます。わたしはそんなとき「違います」と答えます。そうすると相手は嫌な顔をします。
これは何を意図としているのか、気に入られようとする行為(仕事)をしないということです。
間違った解釈をされたり、「住職は以前、わたしの言ったことを、うんうん。と言っていたではないですか?他の人たちにも言いました。」などと、2500年歴史ある仏教に傷が付けられることにもつながるからです。

好かれようとしない仕事の向こう側には、何が存在するのか?「ハッキリと言ってくれる存在」として、信頼をおける人に変わるのです。
顧客を増やそうばかりに、やさしさ、幸せを願うことは悪いことではありません。占いという仕事も正確にでた事実を告げてあげることが、相手にとって何よりですよね。
もちろん、言い方には気をつければいいと思います。
仏教では占いは釈迦は禁止にしています。私たち真言宗では宿曜経という生まれ星は変わらず、その年が廻ってくると厄年に当たったりすることから、護摩で神仏に守護を願い、厄を祓う修法をとります。

平常心の保ち方が肝心の質問ですが、「かたよらない、こだわらない、とらわれない」ことです。これだけで平常心は保てます。占いに来られた方は不安という心がブレブレで来られても、ヨーヨー。さんが、相手の心境に吸い寄せられないようにする、かたよらない、こだわらない、とらわれないことを持つだけです。

この、かたよらない、こだわらない、とらわれないが、人間の心情バランスを揺らし、苦の原因を形成しているだけです。

かたよらないことを教えると占いは成立しないと思いますので、占いも色々種類があると存じてますので、ヨーヨー。さんの持つ占いでは「こう出ています。また違う占いだと、違う答えがでるかも知れません。」以上。と言ってあげることですよね。
もしどこかで顧客を増やそうという利益を念頭にあれば、それが邪念として平常心を揺らしているかも知れません。
全貌は分かり兼ねることから、私の返答は一つの例として捉えておいてください。

合掌

2021年12月11日 2:36
{{count}}
有り難し
おきもち

祈るこころに佛心が宿る。 変化多き時代を生きる私たちにできること、それは...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

法源様
ご多忙な中ご回答ありがとうございます。
私自身の数日前の占いでも「お客さんに好かれようとしないこと」と出ました。
顧客を増やして収入を得たいというよりは、私は新人なのでとにかく技術を身につけようと焦っておりました。気をつけます。
かたよらない、こだわらない、とらわれない、早速紙に書いて占い用の場所に貼りました。ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ