大阪のクリニックの事件について
こんにちは。大阪のクリニックの事件についてのことでとても胸が苦しいです。
20名以上の方がお亡くなりになってしまいました。報道を見るたびにやるせない気持ちでいっぱいになり涙が止まらなくなります。
仏教の教えには人間には「定命」というものがあり生まれた時から寿命が決まっていると聞きましたが、若い方々のことを考えるととても複雑な気持ちになります。
このような気持ちをどうすればいいのか教えてください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
拝読させて頂きました。
あなたがおっしゃるようにあの事件を聞いた時には本当に胸が苦しくなりました。どのような経緯であのような事件になってしまったのか詳細にはわからないところです。
お亡くなりになられた方々が心から安らかになります様にと心を込めてご供養申し上げます。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ
お亡くなりになられた方々は自分が亡くなるとは思ってもいなかったでしょう。あまりにも突然にまたたくまに煙や炎に包まれて死に至ったのかと思います。あなたがおっしゃっておられる人の命は決められているということですが、私達は必ず亡くなる時が参ります。それは様々な巡り合わせの中でそれぞれに与えられた生命を生きていくということです。その与えられた生命の寿命は誰にもわからないものです。仏様や神様であるならば命の長さはわかるかもしれませんが、私達には到底推し量ることなどできないものです。
東日本大震災等の災害や第二次世界大戦等の戦災や多くの事故等によってあまたの方々がお亡くなりになりました。それは誰にもわからない巡り合わせによってお亡くなりになられたのです。ご自分の行いに限らない非業の死でもあるのです。
その様なあまたの方々の死に対しては私達は無力です。その様な中で仏様はお亡くなりになられた方々を全てお救いなさって下さいます。辛い思いをなさった方々、苦しい思いをなさった方々、大変な痛みを抱えた方々、恐怖におびえお亡くなりになられた方々全ての方々を仏様はあますことなく救って下さいます。そして全ての方々は仏様の元で親しい方々やご先祖様方に温かく迎えられ心安らかになり、清らかに円満にご成仏なさっていかれます。そして生きる私達を心穏やかにお見守りなさって下さるのです。お亡くなりになられた方々と生きる私達とのご縁はこれからもずっと永遠に続いていくのです。そして仏様は必ずお亡くなりになられた方々と再会させて下さるのです。私達もいずれ仏様に導かれ親しい方々やご先祖様方に迎えられて心から安心し、円満にご成仏させて頂くことができるのです。どうかあなたもお亡くなりになられた方々へ心を込めてご供養なさって下さい。あなたの思いは必ず仏様やお亡くなりになられた方々へと届き、その思いを受けとめて下さいます。あなたがこれからの未来を沢山の方々に見守られ皆様と一緒にお健やかに生き抜いていかれます様心より祈っています。
因縁論
mhoさま
仏教は決定論ではなく、因縁論となります。
ただ、業の因縁は複雑であり、また、共にその結果を受けることになる共業(ぐうごう)が共通であったとしても、次の結果(赴き先等)は個々人の業の因縁次第によるところであり、例えば、同じ共業に遭ったとしても、一方は過去世における仏縁や功徳の力、追善供養等の力により、浄土へ赴けることもあれば、また別の者は、輪廻の三善趣や、あるいは、三悪趣等としての生を受けることも、もちろんありえるところとなります。
とにかく輪廻にある限りは、怨憎会苦として、災害や戦争、飢饉、疫病も含めてこうしたことと遭うのは避けられないところであります。
できる限り善き因縁によりて善き結果、善き赴きへと向かうための教えが仏教となります。仏教の実践と共に、亡くなられた方々へ私たちにできることとしては、追善供養として、亡くなられた方々の善趣へと向けて、功徳を届けてあげることであります。
是非、追善供養して頂けましたら有り難くに存じます。
合掌
質問者からのお礼
ありがとうございました。