進路につきまして
二つの選択肢が有って進路に迷った時どうしたら良いでしょうか。それぞれのメリット、デメリットを考えてしまい、なかなか決められません。若いときは深く考えませんでしたが、年を重ねましたせいか、あれやこれやと考えてしまいます。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自己が自己の人生を精一杯生きること
お悩み拝読しました。どのような選択肢の中かわかりかねるので、私であれば、ということを申し上げてみます。
私も優柔不断で、進路はいつも悩んできました。
お坊さんになる前は、悩みながらも自分の好きなことを選んできました。
お坊さんになってから師匠に言われることは、自分にとって大変な方を選べ、ということ。例えば、「一人暮らし」と「他人との共同生活」では一人暮らしのほうが楽ですが、誰か一緒に暮らすことで人の気持ちを考えたり譲り合う気持ちを学びます。結果、大変な道の方が学ぶことが多く、つい怠けてしまう自分を少しずつでも律するように努めさせて頂ける。
それと、たった一度の人生を何にかけるか、を自分に問い続けること。自分の欲ではなく、今まで自分を支えてきてくれた多くの人へ恩返しが出来る生き方はどのようなことか、自分の力を最大限に発揮出来るのはどの道か、そんなことを思うと自ずと道は向こうから開いてくれる気がします。
以下、内山興正老師の言葉です。
「佛道修行と言うのはね、決して他人の物まねをしたり、他人と競争することじゃないんだよ。自己が自己の人生を精一杯生きることなんだよ。たとえていうならば、『スミレはスミレの花を咲かせ、バラはバラの花を咲かせることが命の花を咲かせる』ことなんだよ。」
悩むということは、それだけ真剣な証拠でもあります。精一杯悩み、タカさんの花を咲かせる道を歩んで下さい。応援しています。
人生で最も後悔するのはやらなかったこと
タカさん、はじめまして。質問を拝読しました。
タカさんは、2つの選択肢が有り迷った時どうしたら良いかわからないのですね。
確かにそれぞれのメリット、デメリットを考えていると決められなくなりますね。
70歳を過ぎて「後悔していることは何ですか?」と訊ねると、80%以上の方が「やりたかったけれど、やらなかったことがあること」と答えたそうです。
やりたいことをやって失敗しても納得がいきます。でも、やらなかったことはずっと心に残り続けます。後悔になるのです。
タカさんが選択しに迷ったとき、結果はどうなったとしてもやりたいことを選んでみてはどうでしょうか?
空海上人は「日々正しいことを実践すれば安らかな境地に到る」と説きました。
正しいこととはやりたいことをやってみることです。
タカさんがやりたいことをチャレンジできることを祈念しております。
合掌
質問者からのお礼
慈正 さま
この度はとても励みになるアドバイスありがとうございました。
自己の人生を精一杯生きる事を胸にこらからの人生を歩んでいきたいと思います。
中村太釈さま
あたたかなアドバイスありがとうございました。
後悔しない生き方、探求していきたいと思います。