息子の引っ越し先の向かいが事故物件です
この春から就職で息子が都心に引っ越します
ありがたいことに良いマンションもみつかり、これから頑張っていこうと喜んでいましたが、
息子の契約したマンションの道路を挟んで向かいのマンションで悲しいことですが、飛び降り自殺をされた方がいらっしゃたようで、事故物件サイトに載っていました。
息子の住むマンションではないですが必ず前を通る道沿いですし不安を拭うことができません。
人の生死のない土地がないというのも頭ではわかっているのですが、
初めて都心に住む息子の事を心配しすぎるあまり不安になってしまっています
どうかアドバイスをよろしくお願い致します
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多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
「事故物件」と言うけれど
こんにちは。
この春から、息子さんが「就職」とのことでおめでとうございます。
子育てに一区切りをつけることが出来た、そういう充実感もあるのだろうと思います。
あなたが息子さんの身の回りのことを始め、新生活を心配するお気持は文面から十分伝わってきます。ただ、あなたが何を心配しているのかが、はっきりと分からないのです。
「息子の契約したマンションの道路を挟んで向かいのマンション」が、「事故物件」らしい(←そもそも、そのネットの情報に信憑性があるか裏付け出来るのでしょうか)。息子さんが会社帰りなどで「必ず前を通る道沿い」が、「事故物件」であるから「不安を拭うことができ」ない。
つまり、何が息子さんと「事故物件」と直接関係するのかが文面でわからないのです。通常で考えるなら、物理的には何の関わりもありません。
ただ、分からないでは寂しいので敢えて想像すると、その過去の「自殺」の情報が息子さんに何らかの精神的影響を与える、或いはその「飛び降り自殺をされた方」の霊か何かが影響すると考えて「不安」なのでしょうか。
親として子どもを心配する気持ちもわかりますが、過去に「飛び降り自殺をされた方」にも相応の事情があったのだと思いますよ。「自殺」に至るまで、精一杯生きたのだと思います。その方にとって苦しみの果に下した苦渋の決断が、「自殺」だったのです。
悲しみ、苦しみの結果がそこにあった。
一生懸命に生きた人間の足跡がそこにあった。
人はそれを「事故物件」と呼ぶかもしれない。
しかし、それはどこか自分の人生に関わりのない人が死んだらしい、気味が悪いから避けたい、そのための「物件」情報という響きを持った言葉に聞こえます。
何度も言いますが、親として子どもを思う気持ちは分かります。
しかし、その「事故物件」が、「飛び降り自殺をされた方」があなたの息子さんの新生活になにか影響を与えるのではと考えるのは、かなり息子さん中心、自分中心で考えすぎていないでしょうか。
その「事故物件」が、「飛び降り自殺をされた方」がまさか息子さんに影響を与えることはない、という言い方を私はしたくありません。あなたが、他者の命をどう捉えたか、捉えていくか。そこに、あなたの「不安」の本質があるように思います。これを機会に、息子さんと人の命についてお話し合いになるのが良いと思います(字数制限)
生死はいつも身近にあるのです
拝読させて頂きました。
あなたがその様にご心配なさるお気持ちもわからないわけではありません。大切な息子さんですからこれからの未来に対してあなたがご心配なさるのも分かりますからね。あなたのお気持ちを心よりお察しします。
あなたがおっしゃる「事故物件」という表現や認識はやはりその命に対しての尊厳にかかわることです。どの様な生命もどの様な命も一生懸命に生き抜いて往かれたのです。事故物件ということはお亡くなりになられたに対しての敬意よりも忌み嫌う様な感じに受け取るようなニュアンスを感じます。ですから不動産に関わる大変排他的な表示だとつまりは「生命の尊厳を踏みにじること」と私は思います。
あなたがおっしゃる通り「自死・自殺」或いは「人の死・生きものの死」に関わらないところは日本或いは世界中探してもどこにもありません。
都心部でも地方でもあなたがお住いの地域でもどこに行かれても必ず「人の死」「生命の死」に関わる場所であり、生命が恵まれて生まれ育まれていった場所でもあるのです。
大変厳しい言い方になってしまいますが、息子さんもあなたも皆さんも「生死に関わるところ」にいつも居るのですし、これからもそういう場所で生き続けるのです。逆に「生死に関わらない場所」ということは単なる偏見になってしまいます。
私も以前は都心部の新宿や渋谷や上野や永田町や川﨑や横浜で働いていましたし住んでいました。そこでは多くの方々が亡くなっている場所でもあります。関東大震災等の災害や東京大空襲等の戦災で多くの方々が亡くなった場所でもあります、処刑場だった場所もあります、高層ビル群では確かに多くの方々が自ら飛び降りた場所でもあります。逆に数多の人々が亡くなった場所ばかりです。毎日そういう場所を目にして働いて住んでいました。
ですから気になりだしたらそこにはもはやいられません。
再度繰り返しますが私達はいつでも人々や生き物の生と死の場で生きているのです。それぞれの生命はとても尊いのです。生命はそれぞれに生き抜いて天寿を全うなさっていくのです。あなた自身も息子さんにもそのことはよくわかって頂きたいと切に願っています。
息子さんがこれから多くの方々との出会いやご縁の中で様々な経験を踏まれ心豊かに成長なさっていかれ、毎日を皆さんと一緒に充実なさり生き抜いていかれます様にと切に祈っています。
質問者からのお礼
ありがとうございました
何度も読んで考えていこうと思います
ありがとうございました
「事故物件」という呼び方は良くないですね…
安易に事故物件サイトを検索してしまい、深く考えないまま、不安になってしまいました
私の親類に自死を選んだ方がいます
その時のことを思い出してしまい
勝手に不安になっていました
本当に浅はかな考えでした
息子自身は気にせず新しい生活にむけて前向きに頑張ろうとしています
脚を引っ張ってはいけませんね
ありがとうございました