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家への後悔で絶望しています

回答数回答 1
有り難し有り難し 9

以前にも家の間取りのことで質問させていただきました。
今はそもそもマイホームを建築しなければ、良かったという思いで非常に苦しいです。

小さい頃から夢見ていたマイホーム(今までずっと賃貸アパートです)
いろいろなことが重なり、できたものは理想とはかけ離れたものでした。
いつでも立ち止まる瞬間はあっただろうにそれができなかったことが悲しいです。

今のアパートと比べ、さほど暮らしは変わりません。部屋も大きくない、間取りも似てる、収納も少なめ…
一般的な家よりも全体的にゆとりがなく、でも性能は良いとうたっている工務店なので施工費は高く非常にコスパの悪い家になりました。

家がすごく小さいのに、購入した土地はすごく広いのです。
もともと平屋を建てたかったからということと予算の兼ね合いでその土地を購入しました。

かなり広い土地に小さな家。(2軒くらい建てられる)
庭の整備に無駄にお金がかかるのに、居住スペースはすごく小さい…

延床も一般的な総二階より少ないです。
結果平屋にできなかったけど、二階があるのに平屋よりも少ない坪数です。

ウッドショックも重なり施工費は予定よりも跳ね上がり我慢我慢の設計になりました。

またたまたま妊娠と設計期間が重なって冷静にすすめられなかったとおもいます。

夫はどこまで真剣に考えていたかわかりません。

小さすぎる家。
広すぎる土地。庭。
高額な建築費。

理想の家で子どもたちと暮らすのが夢でした。
実際にはアパートよりずいぶん高い家賃を払って、アパートと変わらないくらいの家に一生住まなければならなくなりました。

妊娠してなければ、失敗しなかったのか、と、考えてしまったこともあります。

夢のマイホーム。
理想を叶えられなかったことへの後悔と、どこかで止める選択肢を取らなかった後悔に苛まれています。

家なんて3回建てないと…というのはわかりますが、誰が見ても『土地が無駄に広いな…庭の手入れ大変そう』『家小さいな…部屋小さいな』という家なのです。

みなさん大小家造りは後悔があると思いますが、私のうちは誰から見ても大失敗だと感じます。

この気持ちを何十年抱えていくのかと思うとすごく生きづらいです。

2022年5月14日 18:23

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ちょっと一息ついてみましょう

拝読させて頂きました。
あなたがお家を建てて理想と違ってしまって後悔なさり絶望なさっておられることを読ませて頂きました。詳細な状況はわからないですが、あなたのそのお気持ちを心よりお察しします。
あなたがおっしゃる通り本当に自分の理想の家というのは3回くらい建ててみないとなかなか実現できないものです。しかも今は様々な条件がどんどん変わっていきます。年齢や家族構成に於いてもその理想となる家というものは変わっていくのです。
自分が謙子であればバリアフリーでなくてもいいと思ってしまいますが、高齢になってきたり病気やけがで障がいを抱えてしまったりすると家の付属品が大きく変わってきたりもするものです。ましては住むエリアによっても変わるものです。
ですから本当に厳密なことを言えば理想的な住まいというのはその時その時で変わりますから一時的なことなのです。
あなたもご家族の方々もこれからも成長していき自ずと生活のスタイルや生き方も変わってきますので、ある程度過ぎたところで家を見直していくことも一つの手段です。
私は以前不動産デベロッパーに勤務していて多くのマンションや団地や戸建て住宅を建設して多くの方々に購入して頂きました。そしてお子様や旦那さんや奥さんやご両親の関係で買い替えするケースや建替えも多く見てきました。

あなたがその様に絶望するお気持ちもわかるように思いますが、ちょっと一息ついてみて下さいね。そしてどうかこれからの未来をゆっくりと見つめながら生きてみましょう。家は道具です、これから皆さんの生き方によって大きく変容していくものです。ですから少し心をおおらかになさって生活なさっていきましょう。
あなたがこれからの未来を大切な家族の皆さんと一緒に健やかに生活なさりご成長なさっていかれます様に、皆さんと一緒に心おおらかに幸せに生き抜いていかれます様にと切に祈っています。

そしてもう一つお伝えさせて頂きます。私達はいずれ必ず亡くなる時が参ります。その時には必ずその家を置いていきます。家は私達のものであるように思うかもしれませんが必ず手放す時がきます。ですからあくまで一時的に使わせて頂いてるに過ぎません、どうかあまり執着や絶望なさらないで下さいね。至心合掌

受け止められない、それが本音ですよね。それでもどうか自分を決して追い込まないで下さいね。心より応援してますね。

2022年5月15日 11:14
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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

Kousyo Kuuyo Azuma様

回答をいただいたのに、お礼が5ヶ月も遅くなってすみません。当時と現在、回答を反芻していますが、全てをすっと受け止められずにいます。

仰るように一時的なことで今不満を感じていて、長い年月で考えれば住まい方などいろいろと変わってくるのかもしれません。

ですがあまりにも考え無しで建てた家だったかなと思い、まだそこから抜け出せずにいます。

大金を使っているのにそれに見合ったものを得られず、もっとあのとき考えてた、こうしてたら、こう言ってたら…

5ヶ月たっても違う考え方ができずにいます。

回答いただいたのに本当に申し訳無いです、
すみません。

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