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息子の自主退学

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高校2年になる息子です。
家では静かでおとなしいです。けれど、一年時から課題は出せず溜まる一方。先生からの催促で替え玉解答の提出でペナルティ1。挙げ句赤点を取ってしまいました。
平行して昨年の暮れから親の金を持ち出し、無断外泊深夜徘徊を度々し放置自転車の窃盗で警察のお世話に。ペナルティは2になり自主退学勧告。何とか謹慎で済み舌の根も乾かない1ヶ月と2週間後、学校を無断欠席。再び自主退学勧告。もう本人にその気がなく私も疲れ果ててしまって、学校の提案を受け入れてしまいました。
もう通信制高校の転学先も決まっています。けれど、早速受けたアルバイトは不採用でした。店長曰く「上(上司)がちょっと…」と。やはり高校中退がよくなかったのでしょうか。自立したくて仕方のなさそうな息子に生活面勉強等々、注意をしたり見守ってみたりと手を尽くしました。
もう済んだことですが、辞めさせるのは尚早でしたでしょうか。
無断欠席を、学校から電話がかかってくるまで放置し正直に言わず風邪とでも熱とでも誤魔化して何が何でも学校にしがみ
ついた方がよかったのでしょうか。後悔の念が消えません。それ以前に、まだまだ息子は甘えたいんだとなぜそっとしておいてあげられなかったと、今でも悔やみます。赤点じゃ困る、無断外泊じゃ困る金遣いが荒くては困ると過干渉が過ぎたのかと後から後から悩んでしまいます。
これから先もことある毎に転学を聞かれると思います。息子に申し訳なく思ってしまいます。
辛いです。ご意見を賜りたいです。

2022年7月15日 15:38

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

息子様の「思い」を聞き抜いてくださいませ…

 ご心中お察し致します。
 此の度の息子様の高校退学については、もうお決めになったこと、ある意味で済んだことです。過去のことと受け止め、それより息子様の今とこれからを考えていくことが大切かと思います。
 そして、もう通信制高校への転学が決まっているとのこと、どうか、そちらの道できちんと学んでいけるように息子様をしっかりと支えてあげて下さい。
 一番の問題点は、息子様の『親の金を持ち出し、無断外泊深夜徘徊を度々し放置自転車の窃盗』をするなどの行動です。そしてそれに先立つ『課題は出せず溜まる一方。替え玉解答の提出。挙げ句赤点を取って』しまったことです。
 その根本に息子様のどのようなお気持ちが潜んでいるのでしょうか…。
 外泊や徘徊などは「家庭に居たくない、居られない」という心の叫びからの行動ではありませんか。お金を持ち出すのも「持ち出しても構うものか」という親への反抗心からではないでしょうか。
 「赤点や無断外泊は困る」という親から子への注意は過干渉ではないと思います。子を思う親の普通の言動です。ただ転学については直接的には息子様の行動の結果起きた事態ですのに、将来息子様が周囲の人からその理由を聞かれることを心配なされ、「息子に申し訳なく思ってしまいます」とおっしゃっていること…それはある意味で高校生の息子様を一人の人格として認めていない姿勢と感じられ、それこそが過干渉なのではないかと思いました。
 とにかく、今は息子様の心の中にある親御様への思いを、あなたが理解出来ていらっしゃらないことが問題なのだと感じます。
 そして息子様のことを理解し支えていくには、とにかく息子様の心の叫びを聞き抜くことが必要ではないかと思います。
 もちろん、それには覚悟が要ります。時間も掛かるでしょう。
 とにかく息子様のおっしゃることについて、あなたは「一切否定も反論もすることなく」ただ静かに、頷きながら聞き続けてください。
 それが出来たときに間違いなくあなたに気付きが生まれます。理解出来なかった息子様のこれまでの行動にも深い意味があったことがわかるかと思います。
 どうか、怒りや不満を息子様に向けることなく「涙をポロポロこぼしながら」息子様の思いを、叫びを聞き抜いてください。
 その先に本当の親子関係が開かれていくはずです…。
 仏様があなた方御家族を見守って下さっていますよ…。

2022年7月15日 20:31
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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

時間を変えては何度も読み返し、大変重く受け止めさせて頂きました。
転学を決めた息子自身を認めたいと思います。
息子は小学生の頃に発達障害を疑われ、担任の先生に「お母さんにかかってますよ」と強く言われてからあらゆることに気を回してきました。さぞやいやな親だったと思います。
いくら教師に言われたからといっても、従う義務はなかったはずです。
今は本当に静かにありのままの息子を受け入れる努力を続けたいと思います。ただ、今の息子はほとんど口をきいてくれません。それも認めていきます。不安や心配は尽きないですが、きっと息子も同じ気持ちなのだと思います。幸せを信じて、今回のことを噛みしめていきたいと思います。
ありがとうございました。

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