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誠実に生きる為に(続き)

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有り難し有り難し 10

前回ご相談した内容について,大変為になるお言葉を沢山頂きました.改めてありがとうございます.

自分なりに再び考えていたのですが,ふと誠実に生き(続け)ることはとても難しいことなのではないのかという考えに至りました.なぜなら,これから誠実に生きようと思った時に,少し大袈裟ですが(起こる可能性が決して低くない困難も含めて)たとえ何があったとしても誠実に生き続ける,そのためには途轍もない覚悟が必要になるのではないかと思ったからです.

恥ずかしながら今の自分には様々な欲があります.私利私欲のために行動することにも小さい事柄なら全然躊躇わないかも知れません.これから先私利私欲をなくし,今ある欲もこれからどのような誘惑が来たとしても抑え込む,ということが果たして出来るのか想像もつきませんし,ブレることなくそう生きるためには相当な覚悟が今必要なのではと思っています(すみません上と同じ事を書いてしまいました).

だからと言って誠実に生きたくない訳ではありません.面倒くさい事を言っていますが,悩みを要約すると,誠実に生きると決めたのに,いつかの自分がそれを裏切るのではという不安を感じている,ということになると思います.

自分が最も誠実な生き方をしていてるであろうと思うお坊様方に,ご教授いただければ幸いです.

2022年10月24日 20:39

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

“誠実に生きた瞬間”を積み重ねる

人間は、その場その場の気持ちを大切にする生き物です。
ですから、その場で「したい」と思えば何をおいても行動してしまうでしょう。
それは“そういうもの”なのです。

『誠実に生きたい』
素晴らしい目標だと思います。

強くありたい
優しくありたい
輝いていたい

様々な内心の願望があるかと思いますが、これらを継続する方法というものがあります。
それは、『過去を積み重ねる』ということです。
人間は、積み上げたものを崩すことに恐怖を感じる生き物です。

それが、

自分が手掛けた作品だとしても、
受験勉強の成功体験だとしても、
手塩にかけたペットだとしても、
ソーシャルゲームの電子データだとしても、

積み上げたものはそう簡単に手放せません。

あなたがすべきことは、悩むより“誠実に生きた瞬間”を積み重ねることでしょう。
それは、積み重ねた分がそのまま自尊心となって、あなたを支えます。
強く生きることも、優しく生きることも、同じです。

誠実に生きた、という積み重ねは、誠実以外を許さぬ鎖になってあなたを縛るようになるでしょう。
しかし、縛られることは悪いことではありません。

例えば、法律を守ることを教えられた我々は、法律に縛られています。
法律に縛られるからこそ、人々は秩序の中に生きられるのです。

誠実に縛られたあなたは、必ず人に信頼される人になることでしょう。
まずはそれを目指してみるとよいのではないでしょうか?

2022年10月25日 16:56
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有り難し
おきもち


けいじょう
日蓮宗の僧侶、啓誠(けいじょう)と申します。 修行に失敗し、一度は腐...
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質問者からのお礼

ご教授頂きありがとうございます。

『過去を積み重ねる』という方法は思い付きませんでした。気持ちの問題としても、教えて頂いた考え方で解決出来ると思いました。これ以上悩まず積み重ねをしていきたいと思います。

改めてありがとうございました。

「自分を・性格を変えたい・直したい」問答一覧

自暴自棄をやめたい

嫌なことが起こると自暴自棄になってしまいます。 嫌なことが起こるとそのことばかり考えてしまったり、芋づる式に過去の嫌なことを思い出してしまいます。 (意図的に思い出しているわけではなく自然と湧いてきます) こんなにたくさん嫌なことがあるなんて、生きていても仕方がないという考えにおよんでしまい、駅のホームから走行中の電車に飛び込みたくなったり、車の運転中に赤信号を無視して事故を起こしたくなるのを理性でおさえこんでいるのが常です。 その反動なのか、自分を傷つける行為をしてしまいます。 具体的には暴飲暴食と、身体中をひどく掻きむしることです。 リストカットは他人から跡が見えてしまうのでなんとか思いとどまっています。 本当はやめたいです。 カウンセリング、心療内科に通ってはいますが薬が効く日ばかりではなく、いつか理性が壊れて自分で死を選んでしまうのではないかと怖いです。 いいことがある日もあるのは承知しているのですが、どうしても辛いことの方が上回るように感じてしまいます。 趣味も見つける気になれません。 もともと好きと思えるようなことも少ないです。 何かご助言いただけますと幸いです。

有り難し有り難し 9
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自分のことしか考えてない性格を変えたい

お世話になります。結婚10年目、今の夫とは再婚になります。夫は初婚です。私は47才、夫は44才で私の連れ子(現在、大学生の女の子)と小学校低学年の息子がおります。昨夜も夫とケンカというか一方的に言われました。結婚してから何度もケンカをしていますが、いつも夫に言われるのが「他人が何を考え、そう行動しているのかを見ろ」「俺が言ったことを受信しろ(受け取れ)、俺のことを人として見ていない」主にこれらのことを言われ続けてきました。 結婚9年目くらいまでは私も夫に反発し、なぜこんなに言われないといけないのかと夫のことを嫌な人間にしか見てこれてませんでした。しかし自分の人生を振り返ってみたら、夫の言う通り、私は自己中心的な考えをしてきたばかりに前夫とも離婚、気が付けばずっと続いている友人関係もない、職場の同僚でも好き嫌いが激しい等、思い当たる節がたくさんあり、夫の言うことは正しいんだと気が付きました。気が付いてから、自分を変えようとしてきたつもりですが、夫から見ると何も変わっていないそうです。私も夫に指摘されたら「またやってしまった」と反省するのですが、でもまたやってしまうのです。また自分を至らないところを直そうという気持ちより、夫の機嫌ばかりを伺って行動してしまっている自分がいることに気が付きました。 夫の機嫌のために自分が行動するのではなく、夫が言ったように、他人の言うことを受け取る(受け入れる)、もっと周りを見れるようになりたいです。47年、この性格で来てしまってましたので、急に変われるとは思っていません(夫もそう思っています)。でもこのままに自分ではいけないので変わりたい、やはり変わるということは苦しみを伴うものなのでしょうか?自分のことがイヤでイヤでたまりません。どうしたら変われるでしょうか?

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自分自身の言動についてよく怒られます

私は元々地声が低い方で目もキツめでちょっと口が悪い所もあり見た目だけでキツそうと思われがちで話すと声が低めなので余計にキツいと思われがちです。 仲のいい人達とはいつものノリでちょっとキツい言い方を冗談で言っても笑ってるし冗談と理解してくれてるのでじゃれ合いで終わるのですが彼氏に「何でそんな言い方しか出来ないの」「言い方きついよね」「もっと優しい言い方出来ないの」と言われる事があります。 これを言われる時はいつも決まって彼がお酒を飲んでいて酔ってる状態の時でシラフの時には言われた事がないので恐らく酔っ払って被害妄想が激しくなり勘違いをしていると思っています。 事実として私は全く怒ってもないし何気ない会話をしているだけで突然「言い方がキツい」などと言われ怒られます。 それに対し本当に怒ってないのでいつも「え?怒ってないよ?いつも通り普通に話してるし怒る場面なんて無かったじゃん」と伝えても理解して貰えず「何でもっと優しい言い方出来ないのかね声のトーンがいつもキツいよ何でそんな言い方されなきゃけないの」とキレられるんですが心の中では(いや、怒られてるの私なんだけど...何でいきなり怒り出したんだろう...)って思いながらも酔っている彼には話が通じないのでそんなつもりはなかった気悪くさせてごめんね怒ってなんかないよと伝えて話を収めようとしますがそれでもブツブツ文句を言い続けるので私も我慢ならなくなり「いい加減酔っ払って被害妄想激しくなって私がキレ出したから怒ってるみたいに勝手に脳内で変換されるのやめて欲しい怒られてるのはどっちかと言えば私だし怒ってない事を伝えても言い続けられるのキツい」とちょっとキツい言葉で言い返して話にならないし話しても無駄だからと伝え寝室に一人で行きます。 これは頻繁にある喧嘩なのですが仲のいい昔からの友達とか家族と何も変わらないトーンで身内に対しての声のトーンとよそ行きの声のトーンはそれぞれ違うと思うのですが彼は彼氏だしある程度付き合ってて身内感覚にあるのでほぼ素で話してるんですが彼が酔ってると勘違いされます。 もっと私が気を使うべきなんでしょうか。 私としてはよそ行きの言動をするのは疲れるし怒ってもないし普通です。シラフの時の彼は分かってくれてるんですが...声のトーンが低いだけでこんなにも勘違いされるんですね。 キャッキャしといたらいいんですかね

有り難し有り難し 20
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どうしてこんなに暗いのか

こんにちは。大学2年生の男子です。 僕はよく悩みを誰かに相談すると「ネガティブに考えすぎだよ」「もっとプラスに考えようよ」と言われます。ですが、そんなことは自分が一番わかっているつもりです。それでも初めて挑戦することに対する恐怖心や、「どうせ自分は上手くいかない」という意識を拭い去ることができません。以前友人に相談した時も、「自分で自分のイメージを強く縛りつけすぎ。気持ちが張り詰めすぎだよ」と言われました。僕は以前から、勇気を出して挑戦して、努力を続けて「この調子なら大丈夫。きっと今の目標を達成できる」と思えたとしても、一度その調子の良さがなくなって壁にぶつかると「やっぱり自分には無理なんだ」という意識が強烈に沸き起こり、それ以降はその意識のままで努力を続け、結局は現状を変えられず、逃げ出してしまうことがよくありました。 希望が見出せないと、すぐに逃げ出してしまう、こんな自分に嫌気がさしています。よく両親から「そんな小さなことで落ち込んでいたら、これから先、生きていけないよ」と言われます。きっと励ましのつもりで、「取るに足りないことで悩む必要はない」という意味で言ってくれているのだと思いますが、僕はその度に「やっぱり自分は心が弱くて、こんなことで悩んでるなら、この先も辛いことに耐えられない。だから、死ぬしかないかもな」と思ってしまいます。今までも、何度もそう思いました。ですが、せっかく授かった命だからと思って、今までなんとか自殺せずに生きてきました。 小学生の頃、いじめに等しいことをされていたので、潜在意識の中で「自分は幸せになってはいけない人間なんだ」と思っているのかもしれません。友達や先輩から褒められても素直に受け止められず、謙遜のつもりで自虐や卑下のようなことを初めてしまいます。そのせいで、ネガティブすぎて呆れられているような、そんな印象を受けます。「批判なんて、必要な時に誰かがしてくれる。だから自分で自分のことを非難する必要はない」という言葉をどこかで見たことがあります。でも、自分で自分を攻撃して、「そんなんだからダメなんだ」「やっぱり自分には無理なんだ」という言葉を、自分に対して言い続けてきました。 自分自身でも、物事を前向きに捉えることが苦手で、なぜこんなに暗い性格なのかと思うことがよくあります。 もっと明るく生きるためには、どうすれば良いのでしょうか。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ